31.幕間の曲
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「ただ会わせるだけで鶴ヶ峰の負担が無くなるなら、この位俺達も苦じゃありませんからね。……それにしても日佐人が任務に支障出るほど入れ込んでいるのに、鶴ヶ峰本人が全然気付かないのは、やはり血筋なんですかね?」
「……否定できねぇよな、マジで。ってか東さんも流石に気づいているよな?」
「そうだな、…笹森のあれは太刀川並みに分かりやすいからね。それと……鶴ヶ峰に関してはそうでもないと俺は思うぞ?」
「「えっ?!!」」
笹森の柚紀に対する想いは誰でも分かる程だ、当然東も気づいていた。そして本人が気づかない理由を言実の態度を見ている為それと同じだと予測していた二人に、東の発言に目を見張る。更に追求しようとした時
『…まだやっていたのか?既に解散してると思ったぞ?それに何故に諏訪隊までもが此処におるんだ?』
「「!言実さんっ?!/つる姐っ?!」」
『あ、言実さん!!お帰りなさい!予定より早くないですか?それに……"ソレ"、どうして…』
言実の帰還に会話内容が原因で焦る二人を差し置いて、本日一番の笑顔で駆け寄る柚紀だが、持って帰ってきた"あるもの"を見てこちらも目を見張る。その後ろ姿をみつめる三人は柚紀の表情が見えないが、軽く落ち込む笹森を小荒井達が慰めていた。それに対して言実も、分かる人には分かる程度の薄い笑みを浮かべて柚紀の頭を撫でる
『(ナデナデ)そうだな……向こうにも都合があるから最低限相手が求めてきた…話す必要がある事を済ませて後はあっちに合わせたに過ぎん。それと近くまで車で送ってもらった故にな。ん?コレか?(スッ)……"お土産"だ』
帰ってきた時間が早くなった理由を語れば、行きには持っていなかった鞄を二つを手渡し、それを受け取ると何かを考え始める柚紀。それを気にしつつ諏訪達の様子を見て、話の内容に違和感がなかったかを確認する言実。…実は今日の出掛ける理由を"昔の仕事仲間と軽く議論を交わす"程度にしか説明していないのだ。……本当の理由を柚紀本人が他人には知られたくなくそれを隠すために。その当人が何かを決めると恐る恐る言実に訊ねた
『…あの、言実さん。えっと……お願いしたい事、と言うか、えっと………やりたい事が、あります』
『………なんだ?言ってみろ』
『…あ、………あの…ですね………と、とりあえずこっちに…(クイ)』
『……盗み聞きするなよ?』
「心配しなくてもしねぇよ、そんな事は」
諏訪達に聞かれたくないのか、少し離れようとする柚紀。念のため釘を刺してからその場を離れて耳打ちされて話を聞く言実。暫く柚紀が話し掛けた後、迷う動作も見せず一つ頷いて願いを了承する言実。そして、荷物を持ったまま申し訳無さそうな表情で小荒井達の元に戻る柚紀
『えっと、……ごめん今日は此処までで良いかな?ちょっと…やりたいことが出来たから』
「あ、…うん。俺達も予定がなければって条件で教えてもらったし、……鶴ヶ峰今日は有り難うな、…基礎の大切さが身に染みて分かったわマジで。な?奥寺」
「そうだな、…小荒井がちゃんと勉強したのは鶴ヶ峰のお陰だと俺は思う。こちらこそ有り難う御座います。君さえ良ければ連絡先聞いても…「(スッ)俺が教えるから鶴ヶ峰は気にするな」……笹森?」
『…笹森くん?』
勉強会が長く出来たのは、あくまでも柚紀の都合が大丈夫だからと二人も理解しているので引き留める気はない。そして、奥寺が"友達として"仲良くなりたくて連絡先を訊ねかけるが、笹森が言葉的にも物理的にも遮る行動を取る。それを不思議そうに見つめる柚紀に、誤魔化すかの様に勉強道具を入れた柚紀の荷物を差し出す
「はいコレ、……やりたい事あるなら俺や奥寺達の事なんて気にしないで鶴ヶ峰の好きな様にしてよ。…多分諏訪さんとかもそう思うだろうし、………お、…俺も楽しそうな鶴ヶ峰が見れるなら…協力…する、し」
『………有り難う笹森くん。って、今日はお礼ばっかり言ってるね私…それにコレじゃあ携帯出せないから、二人に私の連絡先教えるのお願いします。……私もう行くね。…………またね三人共』
笹森から荷物を何とか受け取れば、両手が塞がってしまっているので申し出を素直に受け入れ、挨拶をしてからこの場から離れていく柚紀。諏訪達の方に行こうとしたら言実に『気にするな行け』とジェスチャー付きで言われたのでお辞儀だけして先にラウンジを後にしたのであった
「……否定できねぇよな、マジで。ってか東さんも流石に気づいているよな?」
「そうだな、…笹森のあれは太刀川並みに分かりやすいからね。それと……鶴ヶ峰に関してはそうでもないと俺は思うぞ?」
「「えっ?!!」」
笹森の柚紀に対する想いは誰でも分かる程だ、当然東も気づいていた。そして本人が気づかない理由を言実の態度を見ている為それと同じだと予測していた二人に、東の発言に目を見張る。更に追求しようとした時
『…まだやっていたのか?既に解散してると思ったぞ?それに何故に諏訪隊までもが此処におるんだ?』
「「!言実さんっ?!/つる姐っ?!」」
『あ、言実さん!!お帰りなさい!予定より早くないですか?それに……"ソレ"、どうして…』
言実の帰還に会話内容が原因で焦る二人を差し置いて、本日一番の笑顔で駆け寄る柚紀だが、持って帰ってきた"あるもの"を見てこちらも目を見張る。その後ろ姿をみつめる三人は柚紀の表情が見えないが、軽く落ち込む笹森を小荒井達が慰めていた。それに対して言実も、分かる人には分かる程度の薄い笑みを浮かべて柚紀の頭を撫でる
『(ナデナデ)そうだな……向こうにも都合があるから最低限相手が求めてきた…話す必要がある事を済ませて後はあっちに合わせたに過ぎん。それと近くまで車で送ってもらった故にな。ん?コレか?(スッ)……"お土産"だ』
帰ってきた時間が早くなった理由を語れば、行きには持っていなかった鞄を二つを手渡し、それを受け取ると何かを考え始める柚紀。それを気にしつつ諏訪達の様子を見て、話の内容に違和感がなかったかを確認する言実。…実は今日の出掛ける理由を"昔の仕事仲間と軽く議論を交わす"程度にしか説明していないのだ。……本当の理由を柚紀本人が他人には知られたくなくそれを隠すために。その当人が何かを決めると恐る恐る言実に訊ねた
『…あの、言実さん。えっと……お願いしたい事、と言うか、えっと………やりたい事が、あります』
『………なんだ?言ってみろ』
『…あ、………あの…ですね………と、とりあえずこっちに…(クイ)』
『……盗み聞きするなよ?』
「心配しなくてもしねぇよ、そんな事は」
諏訪達に聞かれたくないのか、少し離れようとする柚紀。念のため釘を刺してからその場を離れて耳打ちされて話を聞く言実。暫く柚紀が話し掛けた後、迷う動作も見せず一つ頷いて願いを了承する言実。そして、荷物を持ったまま申し訳無さそうな表情で小荒井達の元に戻る柚紀
『えっと、……ごめん今日は此処までで良いかな?ちょっと…やりたいことが出来たから』
「あ、…うん。俺達も予定がなければって条件で教えてもらったし、……鶴ヶ峰今日は有り難うな、…基礎の大切さが身に染みて分かったわマジで。な?奥寺」
「そうだな、…小荒井がちゃんと勉強したのは鶴ヶ峰のお陰だと俺は思う。こちらこそ有り難う御座います。君さえ良ければ連絡先聞いても…「(スッ)俺が教えるから鶴ヶ峰は気にするな」……笹森?」
『…笹森くん?』
勉強会が長く出来たのは、あくまでも柚紀の都合が大丈夫だからと二人も理解しているので引き留める気はない。そして、奥寺が"友達として"仲良くなりたくて連絡先を訊ねかけるが、笹森が言葉的にも物理的にも遮る行動を取る。それを不思議そうに見つめる柚紀に、誤魔化すかの様に勉強道具を入れた柚紀の荷物を差し出す
「はいコレ、……やりたい事あるなら俺や奥寺達の事なんて気にしないで鶴ヶ峰の好きな様にしてよ。…多分諏訪さんとかもそう思うだろうし、………お、…俺も楽しそうな鶴ヶ峰が見れるなら…協力…する、し」
『………有り難う笹森くん。って、今日はお礼ばっかり言ってるね私…それにコレじゃあ携帯出せないから、二人に私の連絡先教えるのお願いします。……私もう行くね。…………またね三人共』
笹森から荷物を何とか受け取れば、両手が塞がってしまっているので申し出を素直に受け入れ、挨拶をしてからこの場から離れていく柚紀。諏訪達の方に行こうとしたら言実に『気にするな行け』とジェスチャー付きで言われたのでお辞儀だけして先にラウンジを後にしたのであった