31.幕間の曲
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「さて、二人はそろそろ来るはずだから待っていようか。それと……俺は見守るだけになりそうだが大丈夫か?これはあくまでも予測たが、どちらかと言うと此方が鶴ヶ峰にお世話になる可能性が……恐らく高いから宜しく頼む」
『だ、大丈夫です。只の勉強会ですし、その…最初さえ何とかなれば変に緊張したりはないと思います……後、私だってそこまで成績優秀じゃないので、期待はしないで下さいね?』
「そこは心配してないさ、君を見ていれば何となく真面目で優しい子で頭の回転も悪くないのは俺にも分かるよ。(ナデ)言実さん程じゃないけど年の功かな?……見る目はあるつもりだからね」
東に白羽の矢が立った理由は、柚紀を守る為の条件が色々揃っていたからだ。先ず特にコレと言った理由もなしに、知り合ってから日の浅いのと"年上の東と二人っきり"になるのは柚紀にとってはあまり宜しくない。ならばどうするかと考えた時に、東が隊長を務めるチームメイトの二人が丁度柚紀と同級生で、高校受験生だ。なら、人目もそこそこあるラウンジでの勉強会をしよう。こんな流れになった。因みに諏訪隊は?となったが、丁度防衛任務が入っている関係上預けるのは無理だったのだ。そんな感じで東と会話をしていると
「「東さーん!!」」
『!』
「お、来たな」
東を呼びながら二人の少年が此方に向かって走ってくる。二人とも元気一杯な印象だが、黒髪の少年はもう一人と違って落ち着いた印象も柚紀は感じていた。…やって来たのは東隊メンバーにして弟子の小荒井登と奥寺常幸の二人だ
「すみません、遅くなりました東さん!!」
「落ち着けよ小荒井、別に約束の時間を過ぎた訳じゃないだろ?それで、……………………何でその子は、東さんの後ろに隠れたんですか?」
『(スススッ)』
…何と言いますか、大分対人関係が豊かになったとは言え長年の…癖はそう簡単には変わらない。なので柚紀のこれも直ぐに直るのは難しいだろう。一応二人について東からそれなりに聞いてはいたが、……やはり警戒してしまうのだ
「ん?あっ!!もしかして君が噂になってる子?話してみたいと思ってたんだ俺!!何時も誰かといる事多いし。ってか、今日はエンブレム付きの服じゃないのか???後さ後さ、あの菊地原と一緒にいた事もあったよな?な、な、どうやって彼奴と仲良くなったんだ??(ズイズイズイ)」
『ぇ……ぁ……そ…そのっ…(ギュッ)』
「!…コラコラ小荒井、少しは落ち着け。気持ちは分かるが、初対面の女性にそんないきなり迫るのは良くないぞ?彼女にも色々事情がある訳だから」
特に小荒井の様に自信たっぷりで押しの強い相手は自分のペースが崩される為に、冷静さが失われ上手く頭が回らなくなる。なので柚紀にとっては苦手でもあり軽い恐怖対象な存在なのだ。自分の服を無意識に掴んできた柚紀の様子が可笑しいのに気付いた東は、小荒井に制止と落ち着くように諌める。一歩後ろに居た奥寺は、何やら柚紀が困っているのに気付き小荒井の襟を掴んで後ろに引っ張り強制的に距離を取らせ、代わりに自分が前に出て謝罪する
「えっと、…ごめんな?こいつも悪い奴じゃないけど、実直と言うかノリが良いというか……おい、お前も謝れ」
「あ、あぁ。……ごめん。俺別に君を…怖がらせるつもりはなかったんだけど……つい」
『(ヒョコッ)…うぅん、……私こそ隠れてしまってごめんなさい…初めまして鶴ヶ峰柚紀です』
「名で分かると思うが言実さんの親族だ。畏まる必要はないが接し方には気を付けろよ?……ほら、鶴ヶ峰も俺の後ろから出てきて勉強会始めるぞ?」
「「はい!東さん!!」」
『は、はいです』
和解が済んだのと一応柚紀の言実との関係を説明して、本命の勉強会の準備を皆で始める。その傍らで柚紀は"他の人達が来なくて良かったかも"と内心思ったのだ
実は、昨日同級生のよしみで試しに風間隊・嵐山隊の二人にも勉強会のお誘いをしたのだが、先ず菊地原に「何でぼくが行かなきゃならないのさ?学力レベルが違うし、小荒井辺りが煩くしそうだから勉強どころじゃないよ全く」といった感じで断られたのだった。彼の性格を理解している柚紀はさほど落ち込まなかったが、直ぐに歌川から"明日は俺達、学校開催の模擬試験に参加するから無理なんだ、ごめん"と詳細つきの連絡が着た。更に『そこまで違うの?』と柚紀が訊ねれば、自分達が進学校に通っている事と、後日今日の模試で出たレベルの問題プリントの一部を貰い受けて回答したのを宇佐美に採点をお願いした所………これが風間隊の中でちょっとした物議を醸し出す事になるのは今の柚紀は知るよしもなかった
それと、嵐山隊の二人もどうやら二人とも予定があって駄目だったのだ。これには残念と思った柚紀だが、あまり頼りすぎるのも良くないと考え直した。…何事も適度が大切なのだ
『だ、大丈夫です。只の勉強会ですし、その…最初さえ何とかなれば変に緊張したりはないと思います……後、私だってそこまで成績優秀じゃないので、期待はしないで下さいね?』
「そこは心配してないさ、君を見ていれば何となく真面目で優しい子で頭の回転も悪くないのは俺にも分かるよ。(ナデ)言実さん程じゃないけど年の功かな?……見る目はあるつもりだからね」
東に白羽の矢が立った理由は、柚紀を守る為の条件が色々揃っていたからだ。先ず特にコレと言った理由もなしに、知り合ってから日の浅いのと"年上の東と二人っきり"になるのは柚紀にとってはあまり宜しくない。ならばどうするかと考えた時に、東が隊長を務めるチームメイトの二人が丁度柚紀と同級生で、高校受験生だ。なら、人目もそこそこあるラウンジでの勉強会をしよう。こんな流れになった。因みに諏訪隊は?となったが、丁度防衛任務が入っている関係上預けるのは無理だったのだ。そんな感じで東と会話をしていると
「「東さーん!!」」
『!』
「お、来たな」
東を呼びながら二人の少年が此方に向かって走ってくる。二人とも元気一杯な印象だが、黒髪の少年はもう一人と違って落ち着いた印象も柚紀は感じていた。…やって来たのは東隊メンバーにして弟子の小荒井登と奥寺常幸の二人だ
「すみません、遅くなりました東さん!!」
「落ち着けよ小荒井、別に約束の時間を過ぎた訳じゃないだろ?それで、……………………何でその子は、東さんの後ろに隠れたんですか?」
『(スススッ)』
…何と言いますか、大分対人関係が豊かになったとは言え長年の…癖はそう簡単には変わらない。なので柚紀のこれも直ぐに直るのは難しいだろう。一応二人について東からそれなりに聞いてはいたが、……やはり警戒してしまうのだ
「ん?あっ!!もしかして君が噂になってる子?話してみたいと思ってたんだ俺!!何時も誰かといる事多いし。ってか、今日はエンブレム付きの服じゃないのか???後さ後さ、あの菊地原と一緒にいた事もあったよな?な、な、どうやって彼奴と仲良くなったんだ??(ズイズイズイ)」
『ぇ……ぁ……そ…そのっ…(ギュッ)』
「!…コラコラ小荒井、少しは落ち着け。気持ちは分かるが、初対面の女性にそんないきなり迫るのは良くないぞ?彼女にも色々事情がある訳だから」
特に小荒井の様に自信たっぷりで押しの強い相手は自分のペースが崩される為に、冷静さが失われ上手く頭が回らなくなる。なので柚紀にとっては苦手でもあり軽い恐怖対象な存在なのだ。自分の服を無意識に掴んできた柚紀の様子が可笑しいのに気付いた東は、小荒井に制止と落ち着くように諌める。一歩後ろに居た奥寺は、何やら柚紀が困っているのに気付き小荒井の襟を掴んで後ろに引っ張り強制的に距離を取らせ、代わりに自分が前に出て謝罪する
「えっと、…ごめんな?こいつも悪い奴じゃないけど、実直と言うかノリが良いというか……おい、お前も謝れ」
「あ、あぁ。……ごめん。俺別に君を…怖がらせるつもりはなかったんだけど……つい」
『(ヒョコッ)…うぅん、……私こそ隠れてしまってごめんなさい…初めまして鶴ヶ峰柚紀です』
「名で分かると思うが言実さんの親族だ。畏まる必要はないが接し方には気を付けろよ?……ほら、鶴ヶ峰も俺の後ろから出てきて勉強会始めるぞ?」
「「はい!東さん!!」」
『は、はいです』
和解が済んだのと一応柚紀の言実との関係を説明して、本命の勉強会の準備を皆で始める。その傍らで柚紀は"他の人達が来なくて良かったかも"と内心思ったのだ
実は、昨日同級生のよしみで試しに風間隊・嵐山隊の二人にも勉強会のお誘いをしたのだが、先ず菊地原に「何でぼくが行かなきゃならないのさ?学力レベルが違うし、小荒井辺りが煩くしそうだから勉強どころじゃないよ全く」といった感じで断られたのだった。彼の性格を理解している柚紀はさほど落ち込まなかったが、直ぐに歌川から"明日は俺達、学校開催の模擬試験に参加するから無理なんだ、ごめん"と詳細つきの連絡が着た。更に『そこまで違うの?』と柚紀が訊ねれば、自分達が進学校に通っている事と、後日今日の模試で出たレベルの問題プリントの一部を貰い受けて回答したのを宇佐美に採点をお願いした所………これが風間隊の中でちょっとした物議を醸し出す事になるのは今の柚紀は知るよしもなかった
それと、嵐山隊の二人もどうやら二人とも予定があって駄目だったのだ。これには残念と思った柚紀だが、あまり頼りすぎるのも良くないと考え直した。…何事も適度が大切なのだ