30.再稼働の曲
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「そ、それは風間隊のエンブレムっ!?ま、まさかその餓鬼はっ?!!」
「流石にもう分かっただろ?この子が噂の【A級トップチーム達のお気に入り】にしてあの【つる姐の姪っ子】だ。その慧眼は俺を含めたA級隊員達のお墨付きときた……出鱈目だとまだほざくかい?」
「糞がっ!?…覚えてろよっ!!?」
柚紀の事が分かるや否や漫画で有りがちな捨て台詞を吐いて相手は去っていく。姿が見えなくなると熊谷が二人に近付き、米屋に対して悪態をつく
「ったくアンタも人が悪いよ米屋、最初からこの子が噂の子か、先生の姪っ子さんだってあたしに言えば良かったのに」
「ワリィな、くま。この子がどうしてもって聞かなかったんだよ。"噂とか関係なしに仲良くなりたい"って言ってさ」
「え??」
予想外な理由に柚紀の方を見れば、きちんとパーカーに腕を通し、熊谷の視線に気が付いて少し恥ずかしそうに話始める
『えっと……ボーダーに来てから色んな人と知り合いましたが、…殆んどが"初対面時に私の横に言実さんが居る"…若しくは"誰かの知り合いを紹介される"事ばかりで……嫌じゃないのですが、私自身が仲良くなりたいと思ったのは先輩が初めてでした。まぁ、女性戦闘員さんをあまりお見掛けしないとか、戦っている姿に憧れたとか安直な理由ではありますが』
「だからってそのパーカーを脱ぐ必要性は何処にあるのさ?」
『……"お借りしている立場"だからですかね?』
「ん???」
自分に会うためにパーカーを脱いだせいで面倒事に巻き込まれ、危険な目に遭いかけてまでの理由には、聞こえず理解出来ない熊谷にパーカーが意味する意図を語りだす
『あくまでもエンブレム付きの服は皆さんのご厚意で一時的にお借りしているに過ぎません。私って人見知りが強いのと、先程の様な男性が苦手なんですよね。後者は直ぐに改善するのは難しいですが、前者は私が環境に慣れればこうやってある程度話すことが出来ます』
「それまで、余計な邪魔が入らないようにする"御守り"や"防犯ブザー"的な役割って訳だ。……見ての通り威力は絶大だろ?」
「……確かに、強力な御守りよね。これは」
実際の現場に遭遇したと言う事もあるが、自隊のオペレーター志岐小夜子が柚紀より重度だが同じ様な現象持ちなので理解は早かった。ただ、必要だと思えば恐怖対象にすら後先考えずに立ち向かってしまう柚紀の一面を見てしまったら、……他人のふりが出来る程熊谷は薄情ではない
「で、貴女はあたしとどうしたいの?後、いい加減名前くらい名乗ったらどうかしら?」
『あ、失礼しました。えっと、……鶴ヶ峰柚紀と言います。…他にも色々秘密持ちな私ですが、熊谷先輩さえ良ければ仲良くして頂けましたら嬉しいです(スッ)』
「…知っているとは思うけど、熊谷友子よ。先生の姪っ子さんだってのを抜きにしても貴女とは仲良くしたいとあたしも思ったわ。ヨロシクね柚紀(ギュッ)。……後、良ければチームメイト一人を紹介したいのだけど良いかしら?あ、女の子ね」
『えっ?!熊谷先輩以外にも女子戦闘員が居るのでしたら、是非会わせてください!!』
「勿論。それじゃあ米屋、この子連れていっても構わないわよね?」
「イイゼ別に、たまには所謂女子会か?それをやるのも悪くねぇだろ?……またな柚紀ちゃん」
『あ、米屋先輩。その…有難う御座いました!私の我が儘を聞いてくれてとても嬉しかったです!!それでは失礼します』
無事に熊谷と仲良くなり、更にもう一人同性の友達が増えることの期待に胸を膨らませる柚紀は、米屋に年相当の笑顔でお礼を述べれば、熊谷と共にランク戦ロビーを後にする。二人を見送った米屋は何やら嬉恥ずかしそうな表情を浮かべていた
「本当に表情豊かなつる姐みたいな子だよな柚紀ちゃんって。あ~、やっぱりどうにかして秀次に会わせてウチのエンブレム付きの服着させてーかも。……ま、それはさておき"今日の当番"に連絡っと!(あの手の奴は同じ事を簡単に繰り返す、……柚紀ちゃんだけじゃなく別の奴等にも被害が行く前に、"当番さん"に何か手を打ってもらうとしますか。…この件に関してはこれ以上とない適任者で良かったわ~。……でなければ、つる姐が降臨する可能性があった訳ジャンか?…流石に俺も勘弁願いたいわソレは、な)」
「流石にもう分かっただろ?この子が噂の【A級トップチーム達のお気に入り】にしてあの【つる姐の姪っ子】だ。その慧眼は俺を含めたA級隊員達のお墨付きときた……出鱈目だとまだほざくかい?」
「糞がっ!?…覚えてろよっ!!?」
柚紀の事が分かるや否や漫画で有りがちな捨て台詞を吐いて相手は去っていく。姿が見えなくなると熊谷が二人に近付き、米屋に対して悪態をつく
「ったくアンタも人が悪いよ米屋、最初からこの子が噂の子か、先生の姪っ子さんだってあたしに言えば良かったのに」
「ワリィな、くま。この子がどうしてもって聞かなかったんだよ。"噂とか関係なしに仲良くなりたい"って言ってさ」
「え??」
予想外な理由に柚紀の方を見れば、きちんとパーカーに腕を通し、熊谷の視線に気が付いて少し恥ずかしそうに話始める
『えっと……ボーダーに来てから色んな人と知り合いましたが、…殆んどが"初対面時に私の横に言実さんが居る"…若しくは"誰かの知り合いを紹介される"事ばかりで……嫌じゃないのですが、私自身が仲良くなりたいと思ったのは先輩が初めてでした。まぁ、女性戦闘員さんをあまりお見掛けしないとか、戦っている姿に憧れたとか安直な理由ではありますが』
「だからってそのパーカーを脱ぐ必要性は何処にあるのさ?」
『……"お借りしている立場"だからですかね?』
「ん???」
自分に会うためにパーカーを脱いだせいで面倒事に巻き込まれ、危険な目に遭いかけてまでの理由には、聞こえず理解出来ない熊谷にパーカーが意味する意図を語りだす
『あくまでもエンブレム付きの服は皆さんのご厚意で一時的にお借りしているに過ぎません。私って人見知りが強いのと、先程の様な男性が苦手なんですよね。後者は直ぐに改善するのは難しいですが、前者は私が環境に慣れればこうやってある程度話すことが出来ます』
「それまで、余計な邪魔が入らないようにする"御守り"や"防犯ブザー"的な役割って訳だ。……見ての通り威力は絶大だろ?」
「……確かに、強力な御守りよね。これは」
実際の現場に遭遇したと言う事もあるが、自隊のオペレーター志岐小夜子が柚紀より重度だが同じ様な現象持ちなので理解は早かった。ただ、必要だと思えば恐怖対象にすら後先考えずに立ち向かってしまう柚紀の一面を見てしまったら、……他人のふりが出来る程熊谷は薄情ではない
「で、貴女はあたしとどうしたいの?後、いい加減名前くらい名乗ったらどうかしら?」
『あ、失礼しました。えっと、……鶴ヶ峰柚紀と言います。…他にも色々秘密持ちな私ですが、熊谷先輩さえ良ければ仲良くして頂けましたら嬉しいです(スッ)』
「…知っているとは思うけど、熊谷友子よ。先生の姪っ子さんだってのを抜きにしても貴女とは仲良くしたいとあたしも思ったわ。ヨロシクね柚紀(ギュッ)。……後、良ければチームメイト一人を紹介したいのだけど良いかしら?あ、女の子ね」
『えっ?!熊谷先輩以外にも女子戦闘員が居るのでしたら、是非会わせてください!!』
「勿論。それじゃあ米屋、この子連れていっても構わないわよね?」
「イイゼ別に、たまには所謂女子会か?それをやるのも悪くねぇだろ?……またな柚紀ちゃん」
『あ、米屋先輩。その…有難う御座いました!私の我が儘を聞いてくれてとても嬉しかったです!!それでは失礼します』
無事に熊谷と仲良くなり、更にもう一人同性の友達が増えることの期待に胸を膨らませる柚紀は、米屋に年相当の笑顔でお礼を述べれば、熊谷と共にランク戦ロビーを後にする。二人を見送った米屋は何やら嬉恥ずかしそうな表情を浮かべていた
「本当に表情豊かなつる姐みたいな子だよな柚紀ちゃんって。あ~、やっぱりどうにかして秀次に会わせてウチのエンブレム付きの服着させてーかも。……ま、それはさておき"今日の当番"に連絡っと!(あの手の奴は同じ事を簡単に繰り返す、……柚紀ちゃんだけじゃなく別の奴等にも被害が行く前に、"当番さん"に何か手を打ってもらうとしますか。…この件に関してはこれ以上とない適任者で良かったわ~。……でなければ、つる姐が降臨する可能性があった訳ジャンか?…流石に俺も勘弁願いたいわソレは、な)」