27.休息の曲・二番
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「それで歌川、……何か目的があって訪ねてきたんだよな?…それも柚紀ちゃん関連の」
「一応は、そうなります。上層部から俺達に指令が下りましたので、それを遂行に。……ですが、その前に言実さんからの伝言をお伝えします」
「おつるちゃんの?」
嵐山の質問に対しての答えになる本題の前に、前置き感覚で言実の名が出てきた事に佐鳥程露骨ではないが、全員歌川を疑っている様子。「そのまま言えと言われたから言いますが…」と先に断りを入れ、軽く咳払いをして意を決して口を開く
「…『隊長共の聞き取り含んだ話し合いが終わったから、笹森と堤は開発部門まで来い。……どうせ、佐鳥辺りが私の言葉かを疑うだろうからこのまま伝言を頼んでいる。まだ疑うとかぬかすなよ?馬鹿者が』…です。対策とすればアリですが……これを風間さんから聞いた俺の身にもなってくださいよ~」
「わ~、おつるちゃんに佐鳥の思考読まれた。……凄い複雑な気分」
「流石言実さんと言うべきか…」
「お~、その台詞を風間さんも言ったの?……うん、何か違和感ない?逆にしっくりし過ぎて怖いかも」
「おサノ、気持ちは分かるがストレートに言わない方が……とりあえず了解だよ歌川」
『???』
偽伝言対策で言実の口調そのままと、かなり奇抜な方法に全員度肝を抜かれた様子で、名出しされた佐鳥はうっすら顔を赤くして恥ずかしそうで、言わされた歌川に同情する他男性陣に対して、面白がる小佐野と言実の口調なんて聞き慣れて居るので空気が掴めず首を傾げる柚紀。……女子は強しである
「別に検査を受けるのは良いとして、俺達が隊室空けている間も鶴ヶ峰や時枝達を置いておくのは流石に…」
「心配は要らない笹森。……言っただろ、俺達に上層部から鶴ヶ峰に対しての指令が下ったってさ」
「…(スッ)鶴ヶ峰さんに対して一体どんな内容の指令が出たか、おれ達も聞いて大丈夫だよな?」
『(ビクッ!…キョロキョロ)』
「(ナデナデ)……大丈夫だよ、ちょっと嫌かも知れないけど我慢してね?」
『(……コクン)』
笹森の最もな質問に対して、何やら含みを持った返答をする歌川に流石に警戒した時枝が柚紀を相手の視界から隠すかのように移動して真剣な表情で正面から対峙する。空気の変化に柚紀がまた反応を示したが、今回は仕方ないので小佐野が頭を撫でたりして落ち着かせる。大丈夫なのを確認してから、歌川も任務遂行の為に真剣な表情で内容を語り始める
「今回の騒動は敵が警戒区域内でのみ活動だったから市民への被害は出なかったが、もし放置区域ひいては市民の生活する区域に進行していたらその被害は甚大。……そう上層部が判断する程のゲートの異常発生と敵の大量出現だったようた」
「確かに長期戦だったけど、誰もベイルアウトしなかったよ俺達は」
「確かに一番ゲートが発生した区域で戦闘していた諏訪隊・太刀川隊は何とか凌げたか、他を担当した奴等はベイルアウト続出、更には前線が崩壊寸前な区域すらあった。そこは迅さんのお陰で何とかなったがな。そしてあれだけのゲート発生率数値を叩き出した区域がもし太刀川隊以外の担当だったら…上層部がそう考えた末に下した指令は、……【騒動の原因究明が済むまでの間、"最重要参考人物"である鶴ヶ峰両名の身柄を確保し拘束しろ】そして…」
「(ゴン!!)ふざけるなっ!?参考人とか身柄を拘束とか、まるで鶴ヶ峰と言実さんが悪いって言ってる様な事だろそれ!!!違うだろ!?本当に悪いのは二人じゃ…『いやっ!!?やめてっ!!?』……ぁ」
騒動を振り返った後に本題の指令内容を発表する歌川、それを聞いて怒りが込み上げてきた笹森が耐えきれず室内に響く程の大声で反論してしまう。…柚紀の事を思っての発言なのは分かる、しかし今の状態ではその気持ちが逆効果となり、両耳を塞いた状態で縮こまり辛そうな柚紀の表情が自らの失態を笹森に突き付ける
「一応は、そうなります。上層部から俺達に指令が下りましたので、それを遂行に。……ですが、その前に言実さんからの伝言をお伝えします」
「おつるちゃんの?」
嵐山の質問に対しての答えになる本題の前に、前置き感覚で言実の名が出てきた事に佐鳥程露骨ではないが、全員歌川を疑っている様子。「そのまま言えと言われたから言いますが…」と先に断りを入れ、軽く咳払いをして意を決して口を開く
「…『隊長共の聞き取り含んだ話し合いが終わったから、笹森と堤は開発部門まで来い。……どうせ、佐鳥辺りが私の言葉かを疑うだろうからこのまま伝言を頼んでいる。まだ疑うとかぬかすなよ?馬鹿者が』…です。対策とすればアリですが……これを風間さんから聞いた俺の身にもなってくださいよ~」
「わ~、おつるちゃんに佐鳥の思考読まれた。……凄い複雑な気分」
「流石言実さんと言うべきか…」
「お~、その台詞を風間さんも言ったの?……うん、何か違和感ない?逆にしっくりし過ぎて怖いかも」
「おサノ、気持ちは分かるがストレートに言わない方が……とりあえず了解だよ歌川」
『???』
偽伝言対策で言実の口調そのままと、かなり奇抜な方法に全員度肝を抜かれた様子で、名出しされた佐鳥はうっすら顔を赤くして恥ずかしそうで、言わされた歌川に同情する他男性陣に対して、面白がる小佐野と言実の口調なんて聞き慣れて居るので空気が掴めず首を傾げる柚紀。……女子は強しである
「別に検査を受けるのは良いとして、俺達が隊室空けている間も鶴ヶ峰や時枝達を置いておくのは流石に…」
「心配は要らない笹森。……言っただろ、俺達に上層部から鶴ヶ峰に対しての指令が下ったってさ」
「…(スッ)鶴ヶ峰さんに対して一体どんな内容の指令が出たか、おれ達も聞いて大丈夫だよな?」
『(ビクッ!…キョロキョロ)』
「(ナデナデ)……大丈夫だよ、ちょっと嫌かも知れないけど我慢してね?」
『(……コクン)』
笹森の最もな質問に対して、何やら含みを持った返答をする歌川に流石に警戒した時枝が柚紀を相手の視界から隠すかのように移動して真剣な表情で正面から対峙する。空気の変化に柚紀がまた反応を示したが、今回は仕方ないので小佐野が頭を撫でたりして落ち着かせる。大丈夫なのを確認してから、歌川も任務遂行の為に真剣な表情で内容を語り始める
「今回の騒動は敵が警戒区域内でのみ活動だったから市民への被害は出なかったが、もし放置区域ひいては市民の生活する区域に進行していたらその被害は甚大。……そう上層部が判断する程のゲートの異常発生と敵の大量出現だったようた」
「確かに長期戦だったけど、誰もベイルアウトしなかったよ俺達は」
「確かに一番ゲートが発生した区域で戦闘していた諏訪隊・太刀川隊は何とか凌げたか、他を担当した奴等はベイルアウト続出、更には前線が崩壊寸前な区域すらあった。そこは迅さんのお陰で何とかなったがな。そしてあれだけのゲート発生率数値を叩き出した区域がもし太刀川隊以外の担当だったら…上層部がそう考えた末に下した指令は、……【騒動の原因究明が済むまでの間、"最重要参考人物"である鶴ヶ峰両名の身柄を確保し拘束しろ】そして…」
「(ゴン!!)ふざけるなっ!?参考人とか身柄を拘束とか、まるで鶴ヶ峰と言実さんが悪いって言ってる様な事だろそれ!!!違うだろ!?本当に悪いのは二人じゃ…『いやっ!!?やめてっ!!?』……ぁ」
騒動を振り返った後に本題の指令内容を発表する歌川、それを聞いて怒りが込み上げてきた笹森が耐えきれず室内に響く程の大声で反論してしまう。…柚紀の事を思っての発言なのは分かる、しかし今の状態ではその気持ちが逆効果となり、両耳を塞いた状態で縮こまり辛そうな柚紀の表情が自らの失態を笹森に突き付ける