25.防衛の曲~少女の為に何を成すか~
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『(パンパン)…行けそうか出水』
「まぁ、運ぶだけなら何とか。…トリオン体なのに後で筋肉痛になるんじゃないかって感じがしてます」
『お前ですらそれだけ違和感を感じるなら、柚紀が意識を取り戻すまでは接触は避けるべきだな。(ナデ)………先に行けお前等、隊長達には別の話がある…宇佐美頼むぞ』
〔了解でーす、とりあえず最寄りの連絡通路までナビゲートしますね〕
白衣に付いた汚れを払いながら立ち上り、出水の調子を訊ね、他の隊員だとどうなるか予想が付かないので再度注意をすれば、体を支えていた方の手で柚紀の頭を一撫でて五人を先行させる。全員無言で頷いてから嵐山を先頭に宇佐美のナビの通りに行動を開始する
五人が見えなくなるまで見送れば、残った太刀川と諏訪を見据え話を切り出す
『さて、隊長である二人には私と共に会議室に乗り込んで貰うぞ?実際に体験した隊員からの意見や感想を上層部も知りたいだろうからな。……太刀川はそのままで良いとして、諏訪は生身の状態での参加になるが、まぁ大丈夫だろ』
「肩苦しいのが苦手ってのもあるが、お偉いさんに会う機会なんてB級の俺にはねぇからよ~……何しれかすか分かんねぇぞつる姐」
「あ~、とりあえず諏訪さんは手さえ出さなければ大丈夫だと俺は思うけど。もしやったら多分厳罰食らうよ?最悪の場合、部隊単位の」
「俺だけなら兎も角、他の奴等に飛び火だけは避けるべきか」
言実の言う事に二人も反論はしない。太刀川は立場上問題ないが、諏訪に関しては状況次第で例え上層部相手でも手が出てしまう事を本人が危惧している。そんな様子を見て呆れた表情を浮かべて言実は断言する
『お前のその性格位私も把握済みだ、馬鹿者め。……可能なら手を出すのは留まって欲しいが、もしやってしまっても心配するな。…私が上層部に喧嘩売ってやる』
「はぁ!?!…イヤイヤ、冗談だよなつる姐?!そんな事やったら忍田さんに怒られるぞ絶対に!」
『問題ない太刀川、既に忍田さんには予告してある。だから諏訪、お前は言いたい事があれば存分に奴等に言ってやれ』
「お、おぅ」
「………マジでヤル気だよこの人」
表情は相変わらず変わらないが、言実の瞳には怒りと本気の炎を燃やしている様に見えてしまった二人は些か引いてしまいうっすら冷や汗を流す。このやり取りのお陰で諏訪は柄に似合わず緊張していたのが軽くなったのを感じつつ、何かを思い出して言実に訊ねる
「なぁつる姐。その会議室の話し合い終わったら、アンタが今回の何であんな失敗したか話してくんねぇか?」
『……今じゃなくて良いのか?』
「おぅ、"後で"だ。こうすれば流石に無茶しないだろ?鶴ヶ峰程じゃないけど、つる姐も大概無茶しやがるからな」
『……私は必要だと己が判断した事を行ってるに過ぎん、それが他人から無茶をしていると見えるのなら…後に検討するとしよう。さぁ私達も行くぞ、柚紀は体を張って己の意思を貫き成果を出した。…ならば此処からの事は私の仕事(役目)だ』
普段なら聞き流すか早々に終らせる話題だが、一応今回諏訪には色々迷惑やら心配を掛けた事を少なからず自覚がある言実は珍しく了承を返せば、頭を切り替えて白衣を翻し二人を引き連れて基地へと移動する。……言実の仕事は此処からが本番なのだから
「まぁ、運ぶだけなら何とか。…トリオン体なのに後で筋肉痛になるんじゃないかって感じがしてます」
『お前ですらそれだけ違和感を感じるなら、柚紀が意識を取り戻すまでは接触は避けるべきだな。(ナデ)………先に行けお前等、隊長達には別の話がある…宇佐美頼むぞ』
〔了解でーす、とりあえず最寄りの連絡通路までナビゲートしますね〕
白衣に付いた汚れを払いながら立ち上り、出水の調子を訊ね、他の隊員だとどうなるか予想が付かないので再度注意をすれば、体を支えていた方の手で柚紀の頭を一撫でて五人を先行させる。全員無言で頷いてから嵐山を先頭に宇佐美のナビの通りに行動を開始する
五人が見えなくなるまで見送れば、残った太刀川と諏訪を見据え話を切り出す
『さて、隊長である二人には私と共に会議室に乗り込んで貰うぞ?実際に体験した隊員からの意見や感想を上層部も知りたいだろうからな。……太刀川はそのままで良いとして、諏訪は生身の状態での参加になるが、まぁ大丈夫だろ』
「肩苦しいのが苦手ってのもあるが、お偉いさんに会う機会なんてB級の俺にはねぇからよ~……何しれかすか分かんねぇぞつる姐」
「あ~、とりあえず諏訪さんは手さえ出さなければ大丈夫だと俺は思うけど。もしやったら多分厳罰食らうよ?最悪の場合、部隊単位の」
「俺だけなら兎も角、他の奴等に飛び火だけは避けるべきか」
言実の言う事に二人も反論はしない。太刀川は立場上問題ないが、諏訪に関しては状況次第で例え上層部相手でも手が出てしまう事を本人が危惧している。そんな様子を見て呆れた表情を浮かべて言実は断言する
『お前のその性格位私も把握済みだ、馬鹿者め。……可能なら手を出すのは留まって欲しいが、もしやってしまっても心配するな。…私が上層部に喧嘩売ってやる』
「はぁ!?!…イヤイヤ、冗談だよなつる姐?!そんな事やったら忍田さんに怒られるぞ絶対に!」
『問題ない太刀川、既に忍田さんには予告してある。だから諏訪、お前は言いたい事があれば存分に奴等に言ってやれ』
「お、おぅ」
「………マジでヤル気だよこの人」
表情は相変わらず変わらないが、言実の瞳には怒りと本気の炎を燃やしている様に見えてしまった二人は些か引いてしまいうっすら冷や汗を流す。このやり取りのお陰で諏訪は柄に似合わず緊張していたのが軽くなったのを感じつつ、何かを思い出して言実に訊ねる
「なぁつる姐。その会議室の話し合い終わったら、アンタが今回の何であんな失敗したか話してくんねぇか?」
『……今じゃなくて良いのか?』
「おぅ、"後で"だ。こうすれば流石に無茶しないだろ?鶴ヶ峰程じゃないけど、つる姐も大概無茶しやがるからな」
『……私は必要だと己が判断した事を行ってるに過ぎん、それが他人から無茶をしていると見えるのなら…後に検討するとしよう。さぁ私達も行くぞ、柚紀は体を張って己の意思を貫き成果を出した。…ならば此処からの事は私の仕事(役目)だ』
普段なら聞き流すか早々に終らせる話題だが、一応今回諏訪には色々迷惑やら心配を掛けた事を少なからず自覚がある言実は珍しく了承を返せば、頭を切り替えて白衣を翻し二人を引き連れて基地へと移動する。……言実の仕事は此処からが本番なのだから