24.能力解放の曲~大いなる一歩~
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〔今は言実さんと一緒だから、危険性は大分低くなった。…だが、今から二人が行う事はこの先必ず必要になるから止める訳にはいかないが、かなり無防備な状態だ。……頼むから二人を助けてくれ!俺はこの場から動く訳には行かないっ、…だから!!〕
「分かった迅。俺達が二人を助ける!それで、何処に向かえば良いんだ?」
〔それに関しては、外にさえ出れば自ずとわかる筈だ。…時間がない、頼むぞ嵐山隊!!〕
「了解だ!!(p!)……状況は急を要する、出るぞ二人とも!!」
「「了解!!」」
「皆さん、気を付けて下さいね」
迅の声からして、かなり危うい状況だと察知した嵐山は迷う事なく頼みを受諾する。その後、早々に電話での対話を済ませればこの場に綾辻だけ残して時枝・佐鳥を連れて対策室を足早に後にする。広報の仕事も大切だが、自分達はボーダー隊員…本来の仕事は市民を脅威であるトリオン兵から守る事だ。ならばそれ最優先事項にし、行動を起こすのは問題ない筈だ。少なくとも直属の上司である忍田は、それを容認するだろう。そして、言実も勿論心配だが…まだボーダー内での知り合いも少なく、何処か危うさを秘めている生身の柚紀が危機に瀕しているのを、嵐山達が放って置く訳がない
~~
一方で、冬島からの指定ポイントに辿り着いた二人は最後の打ち合わせをしていた。基本的にこの場を動くつもりも、柚紀の歌を止めるつもりもないが、やはり安全第一なので"万が一対策"は必要なのだ
『……以上だが、最後に聞きたいことはあるか?』
『えっと……言実さん、私がお願いしておきながらこんな質問は、…よくない気がしますが……結局どうやって諏訪さん達に私の歌を届けるの?』
『そうだな、簡単に説明すると……柚紀がその携帯で、諏訪達が曲を聞く人だとすれば私がその間を取り持つイヤフォンの役割をする訳だ。詳しく話したとしても、今のお前には理解出来んだろいたからまたの機会にな。……準備は良いか?(スッ)』
『(ギュッ)……うん、大丈夫…だよ(スッ)』
『……待たせたな、始めるぞ』
言実を信じているが、やはり気になり手段の説明を請う柚紀。それに対して嫌な表情もせず、リズム取りを兼ねて歌う曲を聞くために携帯に繋げたイヤフォンを片耳に着けている、今の柚紀の状況を使って説明をする言実は再び手を差し出す。それを柚紀は手を握り、目を瞑り意識を集中させて添えていた指を動かして曲を流し始める
一方で言実は手を繋いだ際に脳内で- トリオン臨時接続 - の機械的アナウンスが流れたのを確認し、諏訪達に合図を送り自分も準備に取り掛かる
『(さて……急拵えになってしまったから仕方ないとは言え、私一人のトリオン体でコレを賄うのは、…かなり大変だな。恐らくトリオン体に掛かる負荷が大きいだろうし、……"小細工"もしておるから最悪の場合…だが、柚紀はあんな状態に陥て悩み抜いた末に決めた事を、……私の理由で止めさせはしない。付き合うさ最後までな)』
集中力を高めている柚紀を軽く一瞥し、うっすら笑みを浮かべた言実だったが直ぐに表情を戻し此方も集中する。…今から行うのはかなり高度で難易度もかなりある作業だ、自分のミスで歌を台無しにするのだけは避けなければならない
そんな二人が、戦場で戦う人々に届けようとしている思い(歌)とは……
- 害あるモノを退け、戦う者に力を与える応援歌 -
「分かった迅。俺達が二人を助ける!それで、何処に向かえば良いんだ?」
〔それに関しては、外にさえ出れば自ずとわかる筈だ。…時間がない、頼むぞ嵐山隊!!〕
「了解だ!!(p!)……状況は急を要する、出るぞ二人とも!!」
「「了解!!」」
「皆さん、気を付けて下さいね」
迅の声からして、かなり危うい状況だと察知した嵐山は迷う事なく頼みを受諾する。その後、早々に電話での対話を済ませればこの場に綾辻だけ残して時枝・佐鳥を連れて対策室を足早に後にする。広報の仕事も大切だが、自分達はボーダー隊員…本来の仕事は市民を脅威であるトリオン兵から守る事だ。ならばそれ最優先事項にし、行動を起こすのは問題ない筈だ。少なくとも直属の上司である忍田は、それを容認するだろう。そして、言実も勿論心配だが…まだボーダー内での知り合いも少なく、何処か危うさを秘めている生身の柚紀が危機に瀕しているのを、嵐山達が放って置く訳がない
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一方で、冬島からの指定ポイントに辿り着いた二人は最後の打ち合わせをしていた。基本的にこの場を動くつもりも、柚紀の歌を止めるつもりもないが、やはり安全第一なので"万が一対策"は必要なのだ
『……以上だが、最後に聞きたいことはあるか?』
『えっと……言実さん、私がお願いしておきながらこんな質問は、…よくない気がしますが……結局どうやって諏訪さん達に私の歌を届けるの?』
『そうだな、簡単に説明すると……柚紀がその携帯で、諏訪達が曲を聞く人だとすれば私がその間を取り持つイヤフォンの役割をする訳だ。詳しく話したとしても、今のお前には理解出来んだろいたからまたの機会にな。……準備は良いか?(スッ)』
『(ギュッ)……うん、大丈夫…だよ(スッ)』
『……待たせたな、始めるぞ』
言実を信じているが、やはり気になり手段の説明を請う柚紀。それに対して嫌な表情もせず、リズム取りを兼ねて歌う曲を聞くために携帯に繋げたイヤフォンを片耳に着けている、今の柚紀の状況を使って説明をする言実は再び手を差し出す。それを柚紀は手を握り、目を瞑り意識を集中させて添えていた指を動かして曲を流し始める
一方で言実は手を繋いだ際に脳内で- トリオン臨時接続 - の機械的アナウンスが流れたのを確認し、諏訪達に合図を送り自分も準備に取り掛かる
『(さて……急拵えになってしまったから仕方ないとは言え、私一人のトリオン体でコレを賄うのは、…かなり大変だな。恐らくトリオン体に掛かる負荷が大きいだろうし、……"小細工"もしておるから最悪の場合…だが、柚紀はあんな状態に陥て悩み抜いた末に決めた事を、……私の理由で止めさせはしない。付き合うさ最後までな)』
集中力を高めている柚紀を軽く一瞥し、うっすら笑みを浮かべた言実だったが直ぐに表情を戻し此方も集中する。…今から行うのはかなり高度で難易度もかなりある作業だ、自分のミスで歌を台無しにするのだけは避けなければならない
そんな二人が、戦場で戦う人々に届けようとしている思い(歌)とは……
- 害あるモノを退け、戦う者に力を与える応援歌 -