23.決意の曲~少女は何を思うのか~
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『……言ってみろ』
『今回敵に遭遇する直前のゲートに関しては私の好奇心が招いた結果で、そしてその後に起きた現象ですが、大概の原因は私の精神的不安定な状態となり気持ちが揺らいでしまって…サイドエフェクトが上手くコントロール出来なくなったから、ですよね?』
『私はそう推測している』
『なら、……私が迷いなく心から諏訪さん達の事を応援して、それをどうにかして届ける事が出来たら………役に立てますか?』
『!?柚紀、お前……』
柚紀の言いたいことを黙って聞いていた言実だったが、予想外な問い掛けには流石に驚きの表情が浮かぶ。それを見ながらも柚紀は自分の考えを淡々と話続ける
『最初は"トリオン兵を見てみたい"と思って歌ったら本当に会えた。その後、…殺されかけたせいで恐怖心から精神が不安定となり"来ないで"とか"消えろ"とか思ったけど、逆の効果が出てしまった。その後は……確か太刀川さんの言葉で"自分の存在理由"が揺らいで感情が爆発して"私さえ居なければ"とか"こんな苦しいのはもう嫌だ"とか思ってしまった。……だから、私を終わらせてくれるであろう敵が未だに現れている…………じゃあ、逆は?』
『…理論的に言えば、お前が言いたい事を実行すれば何かしらの結果は出るだろう。だが、どうやって届けるつもりだ?諏訪達とはかなりの距離があるぞ?それに能力がトリオン兵達に作用しないとも限らぬ……方法はあるのか柚紀よ』
叔母としてでなく"エンジニア"として真剣な表情で柚紀に問題点を問い掛ける言実。それに対して解決策を持たない柚紀は素直に首を振り、自分には方法がない事を示し、それを見た言実は目付きが鋭くなり腕を組む
『確かに私には届ける術も、万が一の時にトリオン兵を退ける事も出来ないけど…言実さんなら何が手立てを持っていますよね?』
『ほぅ、私を頼るとは……お前らしくないな。何時もは自分一人で先ずは何とかしようと努力するだろう?』
『今回は何時もと状況が違うし……時間もない。それに以前風間さんが言ってました。"一人で出来ないことがあるのは当たり前だ。それでも、やりたい事があるなら諦めるのでなく誰かに助けを求めろ"って。………諏訪さん達は気にしないかもしれないけど、やっぱりこれは私に責任がある事だと思うの。…だから、(バサッ)責任を取りたい!!お願いします言実さん、私に力を貸して下さい!!?このまま基地に戻るなんて…嫌です!!!』
言実の言う通り、通常なら誰かに頼る事を前提に行動をしない柚紀たが、今回は知識や経験がない事や風間に言われた事を思い出し、髪の毛が乱れるのもお構い無しに頭を下げて懇願する柚紀。その後ほんの少しだけ互いにそのまま沈黙の時間が過ぎていく
『今回敵に遭遇する直前のゲートに関しては私の好奇心が招いた結果で、そしてその後に起きた現象ですが、大概の原因は私の精神的不安定な状態となり気持ちが揺らいでしまって…サイドエフェクトが上手くコントロール出来なくなったから、ですよね?』
『私はそう推測している』
『なら、……私が迷いなく心から諏訪さん達の事を応援して、それをどうにかして届ける事が出来たら………役に立てますか?』
『!?柚紀、お前……』
柚紀の言いたいことを黙って聞いていた言実だったが、予想外な問い掛けには流石に驚きの表情が浮かぶ。それを見ながらも柚紀は自分の考えを淡々と話続ける
『最初は"トリオン兵を見てみたい"と思って歌ったら本当に会えた。その後、…殺されかけたせいで恐怖心から精神が不安定となり"来ないで"とか"消えろ"とか思ったけど、逆の効果が出てしまった。その後は……確か太刀川さんの言葉で"自分の存在理由"が揺らいで感情が爆発して"私さえ居なければ"とか"こんな苦しいのはもう嫌だ"とか思ってしまった。……だから、私を終わらせてくれるであろう敵が未だに現れている…………じゃあ、逆は?』
『…理論的に言えば、お前が言いたい事を実行すれば何かしらの結果は出るだろう。だが、どうやって届けるつもりだ?諏訪達とはかなりの距離があるぞ?それに能力がトリオン兵達に作用しないとも限らぬ……方法はあるのか柚紀よ』
叔母としてでなく"エンジニア"として真剣な表情で柚紀に問題点を問い掛ける言実。それに対して解決策を持たない柚紀は素直に首を振り、自分には方法がない事を示し、それを見た言実は目付きが鋭くなり腕を組む
『確かに私には届ける術も、万が一の時にトリオン兵を退ける事も出来ないけど…言実さんなら何が手立てを持っていますよね?』
『ほぅ、私を頼るとは……お前らしくないな。何時もは自分一人で先ずは何とかしようと努力するだろう?』
『今回は何時もと状況が違うし……時間もない。それに以前風間さんが言ってました。"一人で出来ないことがあるのは当たり前だ。それでも、やりたい事があるなら諦めるのでなく誰かに助けを求めろ"って。………諏訪さん達は気にしないかもしれないけど、やっぱりこれは私に責任がある事だと思うの。…だから、(バサッ)責任を取りたい!!お願いします言実さん、私に力を貸して下さい!!?このまま基地に戻るなんて…嫌です!!!』
言実の言う通り、通常なら誰かに頼る事を前提に行動をしない柚紀たが、今回は知識や経験がない事や風間に言われた事を思い出し、髪の毛が乱れるのもお構い無しに頭を下げて懇願する柚紀。その後ほんの少しだけ互いにそのまま沈黙の時間が過ぎていく