21.能力解説の曲~少女の宿命とは~
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《……出水、今の現状はどうだ?》
「!!姐さん!とりあえず言われた通りに戦線離脱して、柚宇さんのナビゲートに従って建物内に避難済みです。後…姐さんの予感が的中して柚紀ちゃんが軽度の熱中症を起こしてしまってまして、今はバックワームの上に横たわった状態で堤さんと笹森が介抱してます」
《そうか、…なら休憩ついでに柚紀について語ろう、もう教えぬ訳にもいかぬからな。堤と笹森にも聞こえるようにはするが、お前達は喋るなよ?今はその子を休ませるのが先決だ、下手な刺激は状況を一変しかねない》
全員建物内に移動して、三人で周囲の警戒をしてる時に言実から再度通信が入る。指名された出水が柚紀を一瞥して状況を解説、理解した言実が言わずにしていた事を語ろうとする
「……結局のところ、鶴ヶ峰のサイドエフェクトが原因でこうなったのか?」
《全てがではない。が、柚紀の存在が状況をここまで面倒な事にさせたのは認めよう。…怒るなよ諏訪、堂々巡りになるが根本的な原因は私だからな。……では先ずサイドエフェクトについて話そう。柚紀の能力は【己のトリオンを用いて、トリオンを持つモノ若しくは関するモノに干渉する能力】だ。これは迅や菊地原といった自動的に発動するのとは異なり、ある程度発動有無を自ら操作が出来る特殊な分類だ。一見すると此方の方が扱いやすく感じるだろうが、【その影響力や効果は能力所持者の創造力や集中力・心情の強さで決する】欠点もあるから一概に此方が良いとも言えぬな》
「えっと……ごめんつる姐、俺にも分かるように説明してくれると助かるのだが」
前置きを済ませて早速話始める言実が最初に出したのはサイドエフェクトについてだ。色んな情報が盛り込まれている為に、イマイチ内容がピンとこない太刀川が言実に分かりやすい説明を求める。少し間が空いた後に再度説明をする
《もっと分かりやすく言えば【暗示・催眠術を強化したもの】だ。これなら流石に理解できるだろ?》
「まぁ、なんとか」
《…続けるぞ。その能力を使用するにしても、自身に使用するのと他者に使用するのとでは勝手が違う。何か"合図"を出さねば他者は柚紀のサイドエフェクトを使用しているのを認知出来ず、また効果も現れん。……ここで出てくるのが"歌"になる。元から柚紀が歌うことが好きだった故に、気持ちや感情を込めやすいのと他者に出す合図としても悪くない》
「なるほど、…最初のゲート発生はそれが要因って事になりますね。丁度条件が合致します」
「たが、全てがサイドエフェクトの原因じゃないだろ?それじゃ説明つかない現象も実際に起きたからな。…そこのところはどうなんだよつる姐」
言実の説明に、出水が最初のゲートに関してはそうだろうと改めて口にする傍ら、諏訪がすかさず反論。勿論、口にはしてないが他のメンバーもそれは感じている様子
《一つ付け加えるが、ゲート発生と"歌"は恐らく偶然タイミングが一致した可能性もある。そこまで柚紀は現時点において能力コントロールをまだ出来てないからな。……続きを話そうか》