20.論争の曲~それぞれの考え~
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『一先ず柚紀に下手な刺激を与えなければ、状況悪化は恐らくない。……ただ、今大人しい理由が暑さによる所謂"熱中症"の可能性もある、故に一度奴等を撒き休息を取れ。……堤、何か飲み物を持っているか?』
〔え?あ、一応所持していますが…〕
『よし、なら安全な所に退避したら与えろ。……国近、太刀川達の現在位置から"高い建物内で日陰が多そうなポイント"を検索してそこまでナビゲートを頼む』
〔ん~言実さん、もう少し場所を絞る為の条件はないですか~?〕
『…"スナイパーの狙撃ポイントにもなる場所"でどうだ?』
〔なるほど~、検索始めますね〕
次々と指示する言実。基地まで全員帰還も考えたが、太刀川達の現在地が分からない以上安直にそれは言えず、柚紀の体を心配して隠れて休息させるのを選択。これなら自分の移動時間も稼げるだろう。勿論、懸念材料はまだある
『小佐野は万一にも事態が変動したら直ぐに私に連絡しろ。…慌てるなよ?サポート職が冷静さを欠けてしまえば、現場は容易に全滅する』
〔は、はい言実さん!〕
『それと諏訪隊、お前達はあまり無理をするなよ?一人でも欠ければ……あの子がまた自分のせいだと責めるだろうから、…頼む』
〔笹森了解です〕
〔堤了解〕
〔諏訪了解…だが、つる姐一つだけ今答えてくれ。……鶴ヶ峰のサイドエフェクトは"歌"じゃないのかよ?〕
懸念すべき事を伝えたので通信を切ろうとするが、諏訪からの質問により断念する。全て説明するのは流石に時間がないので短く正確に答えるとなると…
『間違えではないが、…歌はあくまでも柚紀のサイドエフェクトの発動を知らせる"ツール"でしかない。一度通信を切るぞ、……全員死ぬなよ』
通信を遮断し、ソファから立ち上がる言実に今まで口を挟まなかった冬島がこちらを見て声を掛ける
「何だか大変な事になっているみてーだが…行くんだろ?」
『あぁ、私自ら動く必要が出来てしまったからな。…仕事を貴方に投げ捨てる形になってしまって申し訳ない』
「この位どうって事ねぇさ。因みに言実ちゃん、…A級二位様の手を貸す必要はあるか?」
冬島からの申し出に一瞬躊躇する言実だが、今後の展開が読めない以上…使える手札は多いに越したことはない
『無駄になるかも知れんが、……当真に連絡を。捕まえ次第基地屋上に待機させて下さい』
「おう、任せとけ。一つ言って置くが、今のボーダー隊員にお前さんの頼みを断る奴はそうはいねぇよ。それだけ信頼されてるって事だ。…俺を含めてもな」
『…(フッ)だと嬉しいがな』
そんな感じで冬島とのやり取りを終えると、白衣を翻し隊室を後にする言実。自分の役目を果たすために今は行動するのみ
〔え?あ、一応所持していますが…〕
『よし、なら安全な所に退避したら与えろ。……国近、太刀川達の現在位置から"高い建物内で日陰が多そうなポイント"を検索してそこまでナビゲートを頼む』
〔ん~言実さん、もう少し場所を絞る為の条件はないですか~?〕
『…"スナイパーの狙撃ポイントにもなる場所"でどうだ?』
〔なるほど~、検索始めますね〕
次々と指示する言実。基地まで全員帰還も考えたが、太刀川達の現在地が分からない以上安直にそれは言えず、柚紀の体を心配して隠れて休息させるのを選択。これなら自分の移動時間も稼げるだろう。勿論、懸念材料はまだある
『小佐野は万一にも事態が変動したら直ぐに私に連絡しろ。…慌てるなよ?サポート職が冷静さを欠けてしまえば、現場は容易に全滅する』
〔は、はい言実さん!〕
『それと諏訪隊、お前達はあまり無理をするなよ?一人でも欠ければ……あの子がまた自分のせいだと責めるだろうから、…頼む』
〔笹森了解です〕
〔堤了解〕
〔諏訪了解…だが、つる姐一つだけ今答えてくれ。……鶴ヶ峰のサイドエフェクトは"歌"じゃないのかよ?〕
懸念すべき事を伝えたので通信を切ろうとするが、諏訪からの質問により断念する。全て説明するのは流石に時間がないので短く正確に答えるとなると…
『間違えではないが、…歌はあくまでも柚紀のサイドエフェクトの発動を知らせる"ツール"でしかない。一度通信を切るぞ、……全員死ぬなよ』
通信を遮断し、ソファから立ち上がる言実に今まで口を挟まなかった冬島がこちらを見て声を掛ける
「何だか大変な事になっているみてーだが…行くんだろ?」
『あぁ、私自ら動く必要が出来てしまったからな。…仕事を貴方に投げ捨てる形になってしまって申し訳ない』
「この位どうって事ねぇさ。因みに言実ちゃん、…A級二位様の手を貸す必要はあるか?」
冬島からの申し出に一瞬躊躇する言実だが、今後の展開が読めない以上…使える手札は多いに越したことはない
『無駄になるかも知れんが、……当真に連絡を。捕まえ次第基地屋上に待機させて下さい』
「おう、任せとけ。一つ言って置くが、今のボーダー隊員にお前さんの頼みを断る奴はそうはいねぇよ。それだけ信頼されてるって事だ。…俺を含めてもな」
『…(フッ)だと嬉しいがな』
そんな感じで冬島とのやり取りを終えると、白衣を翻し隊室を後にする言実。自分の役目を果たすために今は行動するのみ