19.乱戦の曲
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「「「太刀川(っ/さん)!!?」」」
弧月二刀流による旋空にてモールモッドを両断。チラッと柚紀の様子を伺い、別の敵による追撃が無いか警戒する。近くに居た笹森が応戦中の二人に代わって疑問を訊ねる
「太刀川さん、助かりました!…でもどうしてこっちに戻ってきたんですか?」
「迅の通信の意味を考えた。たまたま俺達にも聞かせたって事も含めると、諏訪さん達じゃその子を守りながらは難しいのが視えたんじゃないかってな。……にしても、マジでキリがねぇなこれ。……出水!!」
「出水了解!!……全員当たっても自己責任で!!?あ、笹森は身体張ってでも柚紀ちゃん守れよ!!?」
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「「「殺す気(か!?/ですか!?)出水(っ!?/くん!?/先輩!!?)」」」
「言った筈だぞ?"自己責任"って。それにトリオン体じゃ死なないだろ?ベイルアウトはするけど」
出水による高威力のフルアタックにより建物ごと敵を一掃が完了…したのは良いがあの大量のトリオン弾にあわやベイルアウトしそうになった諏訪隊が出水に抗議していた。因みに柚紀は笹森が危なっかしく見えた太刀川が、横からかっ拐い弾の雨を回避した。流石同じチームだけあって回避だけなら余裕らしく涼しい表情をしていた
「ハハハ、まぁ何とかなって良かったわ!…君もまだ大丈夫みたいだし」
『何と……言いますか……アレ(フルアタック)を見たせいか……色々……吹き飛びました。あ、……えっと…………鶴ヶ峰……柚紀…です』
「あ、これはご丁寧にどうも。…太刀川慶だ。挨拶ついでに一つ良いか?」
『?』
炎天下のせいで体の火照りは感じているが、あの豪快な攻撃を見て恐怖心より驚きの方が勝ったらしく呆然としていたが、助けてくれた太刀川に名乗り忘れていたことに気付き名乗れば、太刀川も名を告げ抱き寄せていたのを離して、気になったことを訊ねる
「…君は一体何者なんだ?」
『え?……そ、そう言われても…』
「諏訪さんの反応からして君の"歌"に秘密があるのは分かったが、それだけじゃ説明出来ない事が他にも起きた。…普段じゃ有り得ない様な事がな。何よりあの迅が君の危機に取り乱した、そこそこ付き合いが長いけどあんな声を聞いたの俺は初めてだ。……つる姐のってだけじゃ無い筈だ、君は一体………っておい!!」
太刀川の質問の意図が最初は分からなかったが、追加の説明を聞いて柚紀は理解した、…理解してしまった
- ゼンブガ ジブンノセイダ -
太刀川達は兎も角、諏訪隊の三人は何処かは怪我をしている。部位切断はしてないが、傷口からトリオンが漏れている状況。先程の出水による攻撃が原因かは定かではないが、…少なくとも柚紀が居なければ……そんな考えで頭が一杯になり、太刀川の声も聞こえていない柚紀はゆっくりと諏訪達に顔が見えないほど俯いたまま近付いていく