19.乱戦の曲
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一方で太刀川達も敵の殲滅に徹っしている中で、数が減らないことには直ぐに気付いていた。それともう一つ……
「!?太刀川さん、何か変じゃないですか?数が減らない事もですが、奴らの動きですが一部が何時もと様子が違う気がします」
「……やっぱりそうだよな。敵が俺等を素通りして何処かに向かっている?…国近、何か分かるか?」
〔レーダーで敵の動きを見た感じですと、諏訪さん達の所に徐々に集まっている感じに見えますね。警戒区域を出ようとする動きが無い分放棄区域とかに被害が出なさそうではありますが…〕
太刀川も出水も、弧月やアステロイドで敵を殲滅しているが、自分達の攻撃範囲外の敵はこちらを見向きもせずに諏訪達の所に集まっている。この状況と…迅の言葉の意味を考えた太刀川は一つの仮説を立てる
「…戻るぞ出水、これ諏訪さん達と別行動するのは部が悪い可能性がある」
「え?でもあっちには柚紀ちゃんが居ま………俺物凄く嫌な考えが頭に浮かんじまったんですが」
「多分似た考えが俺にも浮かんだ。…迅は【"全員"であの子を護れ】と言った。最初はあのモールモッドからだと思ったが、恐らくは違う……諏訪隊だけじゃ敵を対処出来なくなる…だから"全員"が出た………先に行く!お前も急げよ」
グラスホッパーを使って先行する太刀川。自分は彼女の事を何も知らない、ただ言実の姪であること位しか、それでも
(まっ、死なれちゃ目覚めが悪いしな。それに迅のあんな声を出す程気にかけている様だし……)
ニヤリと何やら楽しそうに笑う太刀川は前方に進行する敵を見つけると両腰の弧月に手を掛けるのであった
~~
柚紀を守りつつ戦っている諏訪達は焦りを感じていた。数か減らないどころか徐々に増えている印象があるのと、心なしか少しずつ敵を倒しづらくなっている様な感覚に襲われている。そして一番の懸念は……
『はぁっ…………はぁ……はぁっ……はぁ…』
「鶴ヶ峰…諏訪さん、流石にそろそろヤバイですよ!?」
「分かってるそんなこと!!けど、これじゃあ退くに退けねぇだろ!!?」
トリオン体である自分達はまだ余裕がある。たが生身の柚紀にとっては恐怖と緊張感、そしてこの炎天下に常に晒されている状況だ。体力的にも精神的にもかなり危ういのは分かるが、退路にも敵が現れ始め立ち往生を余儀なくされていた。そんな中、堤が二人の方を見て慌てて声を荒らげた
「日佐人、後ろ!!」
「!?モールモッドが二体っ!?」
笹森達の建物の上からモールモッド二体、此方に攻撃を仕掛けるために接近してくる。動こうにも四方八方に敵、どうするか躊躇している間にも敵の凶器が迫ってくる。…その時
「…旋空弧月」
「!?太刀川さん、何か変じゃないですか?数が減らない事もですが、奴らの動きですが一部が何時もと様子が違う気がします」
「……やっぱりそうだよな。敵が俺等を素通りして何処かに向かっている?…国近、何か分かるか?」
〔レーダーで敵の動きを見た感じですと、諏訪さん達の所に徐々に集まっている感じに見えますね。警戒区域を出ようとする動きが無い分放棄区域とかに被害が出なさそうではありますが…〕
太刀川も出水も、弧月やアステロイドで敵を殲滅しているが、自分達の攻撃範囲外の敵はこちらを見向きもせずに諏訪達の所に集まっている。この状況と…迅の言葉の意味を考えた太刀川は一つの仮説を立てる
「…戻るぞ出水、これ諏訪さん達と別行動するのは部が悪い可能性がある」
「え?でもあっちには柚紀ちゃんが居ま………俺物凄く嫌な考えが頭に浮かんじまったんですが」
「多分似た考えが俺にも浮かんだ。…迅は【"全員"であの子を護れ】と言った。最初はあのモールモッドからだと思ったが、恐らくは違う……諏訪隊だけじゃ敵を対処出来なくなる…だから"全員"が出た………先に行く!お前も急げよ」
グラスホッパーを使って先行する太刀川。自分は彼女の事を何も知らない、ただ言実の姪であること位しか、それでも
(まっ、死なれちゃ目覚めが悪いしな。それに迅のあんな声を出す程気にかけている様だし……)
ニヤリと何やら楽しそうに笑う太刀川は前方に進行する敵を見つけると両腰の弧月に手を掛けるのであった
~~
柚紀を守りつつ戦っている諏訪達は焦りを感じていた。数か減らないどころか徐々に増えている印象があるのと、心なしか少しずつ敵を倒しづらくなっている様な感覚に襲われている。そして一番の懸念は……
『はぁっ…………はぁ……はぁっ……はぁ…』
「鶴ヶ峰…諏訪さん、流石にそろそろヤバイですよ!?」
「分かってるそんなこと!!けど、これじゃあ退くに退けねぇだろ!!?」
トリオン体である自分達はまだ余裕がある。たが生身の柚紀にとっては恐怖と緊張感、そしてこの炎天下に常に晒されている状況だ。体力的にも精神的にもかなり危ういのは分かるが、退路にも敵が現れ始め立ち往生を余儀なくされていた。そんな中、堤が二人の方を見て慌てて声を荒らげた
「日佐人、後ろ!!」
「!?モールモッドが二体っ!?」
笹森達の建物の上からモールモッド二体、此方に攻撃を仕掛けるために接近してくる。動こうにも四方八方に敵、どうするか躊躇している間にも敵の凶器が迫ってくる。…その時
「…旋空弧月」