18.遭遇の曲~そして運命は動き出す~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~少し時を遡り~
何時ものようにサイドエフェクトを駆使して異常がないか確認しつつ徘徊している迅は、不意に視えた光景に一瞬だけ動きを止める。しかし、その後直ぐにまた歩き出していた
(もう少しでゲートが開くが、然程脅威でもない。ま、太刀川さん達なら問題ないだろう……少し気になるけど)
視えたのはトリオン兵と戦っている太刀川隊の姿。しかし、諏訪隊の姿ひいては一緒に居る筈の柚紀は視えなかった。早々に戦場離脱したのだろうと推測する。そう考えていた次の瞬間
「(グラッ)!?っ!何だ、いきなりっ!!」
急な立ち眩みと共に先程視えたのとは別の光景が流れ込んでくる。それが意味する事と視えた内容に驚愕と焦りを覚える迅
「…いきなり未来が変わった!それも一番"サイアク"な奴じゃねぇか?!……クソッ!」
立ち眩みから何とか復帰した迅は、警戒区域に向かって走り出した。一度確定した筈の未来が何らかの作用により別の未来に変わってしまった。変わってしまった原因は視えた光景からして大体察しはつく。だが……その内容がかなりマズイ
「本部!こちら迅!!至急太刀川・諏訪両隊のオペレーターに繋いでくれ!!」
〔こちら本部沢村。一体どうしたの迅くん?そんなに慌てて〕
「説明する暇がない!兎に角急いでくれ!!」
本部に通信を入れ、沢村か何時ものように冷静に対応するが、流れ込んでくる未来の多数ある分岐を視ている迅には余裕がない。本来なら作戦室から隊員に直接通信を繋げた方が早いのだが、それでは今回は駄目だ。"オペレーターがこの緊迫した状況"を知らないと"サイアク"を辿ってしまう。一番"サイアク"を避けれる方法は自分が直接干渉する事なのだが、今からじゃ恐らく自分は間に合わない。それも変わった未来による"余波"をどうにかしないと被害が拡大する。……今後の事を考えても彼女を悲しませる要素は少なくしなくてはならない
〔こちら小佐野。迅さん何かご用ですか?〕
〔こちら国近です。迅さんからの通信とか珍しいですね~どうかしましたか?〕
「済まないが急を要する、急ぎ両隊員全員と俺の通信を繋いでくれ!!」
両オペレーターからの応答が入るや、説明を省き要件のみ伝える。通常では有り得ない程の迅の声音に、オペレーターも気付き急ぎ連絡を取り始めた。この状況でも幾つか視えた光景の中でも……一番視たくない未来は未だに消えていない。そしてそれが起こる迄もう数秒もの猶予がないだろい。迅が恐れている未来、それは…
〔〔 繋ぎました!!どうぞ迅さん!! 〕〕
オペレーター二人の声と繋ぐ際に生じるノイズ。それを聞きながら策を巡らせる。…今の自分では彼女を護れない、恩人に値する彼の人の忘れ形見である柚紀を。今後のボーダーにとっても……自分にとっても大切な存在に成りうる少女。なので頼むしか術はない、"サイアク"を防ぐための……効果的な言葉で
何時ものようにサイドエフェクトを駆使して異常がないか確認しつつ徘徊している迅は、不意に視えた光景に一瞬だけ動きを止める。しかし、その後直ぐにまた歩き出していた
(もう少しでゲートが開くが、然程脅威でもない。ま、太刀川さん達なら問題ないだろう……少し気になるけど)
視えたのはトリオン兵と戦っている太刀川隊の姿。しかし、諏訪隊の姿ひいては一緒に居る筈の柚紀は視えなかった。早々に戦場離脱したのだろうと推測する。そう考えていた次の瞬間
「(グラッ)!?っ!何だ、いきなりっ!!」
急な立ち眩みと共に先程視えたのとは別の光景が流れ込んでくる。それが意味する事と視えた内容に驚愕と焦りを覚える迅
「…いきなり未来が変わった!それも一番"サイアク"な奴じゃねぇか?!……クソッ!」
立ち眩みから何とか復帰した迅は、警戒区域に向かって走り出した。一度確定した筈の未来が何らかの作用により別の未来に変わってしまった。変わってしまった原因は視えた光景からして大体察しはつく。だが……その内容がかなりマズイ
「本部!こちら迅!!至急太刀川・諏訪両隊のオペレーターに繋いでくれ!!」
〔こちら本部沢村。一体どうしたの迅くん?そんなに慌てて〕
「説明する暇がない!兎に角急いでくれ!!」
本部に通信を入れ、沢村か何時ものように冷静に対応するが、流れ込んでくる未来の多数ある分岐を視ている迅には余裕がない。本来なら作戦室から隊員に直接通信を繋げた方が早いのだが、それでは今回は駄目だ。"オペレーターがこの緊迫した状況"を知らないと"サイアク"を辿ってしまう。一番"サイアク"を避けれる方法は自分が直接干渉する事なのだが、今からじゃ恐らく自分は間に合わない。それも変わった未来による"余波"をどうにかしないと被害が拡大する。……今後の事を考えても彼女を悲しませる要素は少なくしなくてはならない
〔こちら小佐野。迅さん何かご用ですか?〕
〔こちら国近です。迅さんからの通信とか珍しいですね~どうかしましたか?〕
「済まないが急を要する、急ぎ両隊員全員と俺の通信を繋いでくれ!!」
両オペレーターからの応答が入るや、説明を省き要件のみ伝える。通常では有り得ない程の迅の声音に、オペレーターも気付き急ぎ連絡を取り始めた。この状況でも幾つか視えた光景の中でも……一番視たくない未来は未だに消えていない。そしてそれが起こる迄もう数秒もの猶予がないだろい。迅が恐れている未来、それは…
〔〔 繋ぎました!!どうぞ迅さん!! 〕〕
オペレーター二人の声と繋ぐ際に生じるノイズ。それを聞きながら策を巡らせる。…今の自分では彼女を護れない、恩人に値する彼の人の忘れ形見である柚紀を。今後のボーダーにとっても……自分にとっても大切な存在に成りうる少女。なので頼むしか術はない、"サイアク"を防ぐための……効果的な言葉で