18.遭遇の曲~そして運命は動き出す~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ずっと検査やら臨床試験やらで忙しかったから考える事もなかったが、一度考え出してしまうと連鎖的にどんどん溢れてくる。…ボーダーに来てから感じていた葛藤が
『……うん、そうだよね』
「え?……鶴ヶ峰?」
柚紀が堤の後ろに居るこの状態で、唯一顔色が伺える位置に居た笹森が声を聞いてそちらに視線を動かす。俯いていてちゃんと顔は見えないがそれでも異変には気付いた
『此処に居る……理由は…偶然に……偶然が重なっただけ…だけど…私は、……私はっ…………居て…良いのかな?……迷惑…かけてばかりだし…求められた結果も……出せてない………どうすれば…良いのっ!?…』
心の葛藤を吐き出す柚紀の表情は泣きそうで辛そうで、言えない事も多く言える相手は殆どおらず…一番近い存在である言実も忙しそうでのんびり話すも相談する時間も持てない。慣れない環境も相成り少女の心は予想以上に疲弊していた。
そんな心の叫びはその場に居る全員に聞こえており、太刀川以外の者は事情が知る者ほどかなり複雑な表情を浮かべていた
「え?あれ?この状況って俺のせいなのか?悪い、そんなつもりじゃ…「そいつに近付くな太刀川!」…諏訪さん?」
自分が悪いと思った太刀川が柚紀を諌めようと近づくが、諏訪が間に割り込み妨害する。目配りを受けた堤は体が横にずらすと柚紀の姿が露になり、少し強引だが引き寄せて肩を抱き寄せる。いきなりの事でビックリして思考が切り替わり隣の諏訪を見上げる。その表情は一回りして吹っ切れた感じに窺える
「…もうグダグダ考えるのは性に合わねぇから止めた。そう言うのは風間とか頭の良い奴がやればいい、だから俺は俺のやり方をする。って事でだ、……言動には気を付けろ太刀川。こいつはあのつる姐の姪だ。居る理由もちゃんとある、事情もなんも知らねぇ奴が文句言いやがるなってんだ!!」
「いきなり逆ギレ喰らってないか俺っ!?ん?……つる姐の姪?!その子が!スゲェ興味出た、近くで見ても良いですか諏訪さん?!」
柚紀と言実の関係が分かるや否や新しい玩具を発見したが如く、目を輝かせて二人に近づこうとする太刀川。その変わり様に慌てながら出水が腕を掴んで進行妨害、堤と笹森は二人の前に出て庇い立てする
「た、太刀川さん待って下さい。気持ちは分かりますが、いきなり近づくのは駄目です!彼女かなりの人見知りなんで、無理に近付くと確実に泣きますから!?姐さんに怒られますよ!!?」
「つる姐がか??…寧ろ俺にとっては好都合なんだが」
「そうだった!?あんたはそう言う人でしたね!??」
「……あーも露骨なのに何故言実さんは気付かないのだろうか。…日佐人も頑張れよ?」
「ち、ちょっと堤さんっ?!何で俺に話を振るんですか?!意味が分かりませんけど!?」
「あ~……とりあえず大丈夫か?鶴ヶ峰」
なんとも言えない雰囲気になり、諏訪の温もりを感じるのと二人のお陰で太刀川が見えない事もあり、特に怯えたりはしていない柚紀だが
『…大丈夫……ではありますが、……多分私……あの人が苦手と言いますか……嫌いなタイプの人です…』
『……うん、そうだよね』
「え?……鶴ヶ峰?」
柚紀が堤の後ろに居るこの状態で、唯一顔色が伺える位置に居た笹森が声を聞いてそちらに視線を動かす。俯いていてちゃんと顔は見えないがそれでも異変には気付いた
『此処に居る……理由は…偶然に……偶然が重なっただけ…だけど…私は、……私はっ…………居て…良いのかな?……迷惑…かけてばかりだし…求められた結果も……出せてない………どうすれば…良いのっ!?…』
心の葛藤を吐き出す柚紀の表情は泣きそうで辛そうで、言えない事も多く言える相手は殆どおらず…一番近い存在である言実も忙しそうでのんびり話すも相談する時間も持てない。慣れない環境も相成り少女の心は予想以上に疲弊していた。
そんな心の叫びはその場に居る全員に聞こえており、太刀川以外の者は事情が知る者ほどかなり複雑な表情を浮かべていた
「え?あれ?この状況って俺のせいなのか?悪い、そんなつもりじゃ…「そいつに近付くな太刀川!」…諏訪さん?」
自分が悪いと思った太刀川が柚紀を諌めようと近づくが、諏訪が間に割り込み妨害する。目配りを受けた堤は体が横にずらすと柚紀の姿が露になり、少し強引だが引き寄せて肩を抱き寄せる。いきなりの事でビックリして思考が切り替わり隣の諏訪を見上げる。その表情は一回りして吹っ切れた感じに窺える
「…もうグダグダ考えるのは性に合わねぇから止めた。そう言うのは風間とか頭の良い奴がやればいい、だから俺は俺のやり方をする。って事でだ、……言動には気を付けろ太刀川。こいつはあのつる姐の姪だ。居る理由もちゃんとある、事情もなんも知らねぇ奴が文句言いやがるなってんだ!!」
「いきなり逆ギレ喰らってないか俺っ!?ん?……つる姐の姪?!その子が!スゲェ興味出た、近くで見ても良いですか諏訪さん?!」
柚紀と言実の関係が分かるや否や新しい玩具を発見したが如く、目を輝かせて二人に近づこうとする太刀川。その変わり様に慌てながら出水が腕を掴んで進行妨害、堤と笹森は二人の前に出て庇い立てする
「た、太刀川さん待って下さい。気持ちは分かりますが、いきなり近づくのは駄目です!彼女かなりの人見知りなんで、無理に近付くと確実に泣きますから!?姐さんに怒られますよ!!?」
「つる姐がか??…寧ろ俺にとっては好都合なんだが」
「そうだった!?あんたはそう言う人でしたね!??」
「……あーも露骨なのに何故言実さんは気付かないのだろうか。…日佐人も頑張れよ?」
「ち、ちょっと堤さんっ?!何で俺に話を振るんですか?!意味が分かりませんけど!?」
「あ~……とりあえず大丈夫か?鶴ヶ峰」
なんとも言えない雰囲気になり、諏訪の温もりを感じるのと二人のお陰で太刀川が見えない事もあり、特に怯えたりはしていない柚紀だが
『…大丈夫……ではありますが、……多分私……あの人が苦手と言いますか……嫌いなタイプの人です…』