17.散策の曲
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ん~、…はぁ~。日差しがちょっと暑いけど、久しぶりの外は気持ちいいな~。……それにしても…』
諏訪隊と一緒に基地周辺の市外地へ出てきた柚紀は、顔色も気分も良くなったらしくのびのびしながら散策していた。最後尾を歩きつつ諏訪達と離れないように気を付けてはいるが、やはり"誰もいない街"とは珍しくて時折足を止めて空き家や高い建物を観察している
「おーい鶴ヶ峰、あまり俺達から離れるなよー?」
『あ、ご、ごめんなさい諏訪さん。あの、どうして基地周辺は……これらの建物をそのままにして警戒区域に?更地の方が、戦いやすくはないの……ですか?』
「ん~、一概に更地が良いとは言えないかな?今回の俺達みたいな状況だと、敵と遭遇した時に建物があればそれを利用して敵から逃げたり、隠れて奇襲とかも出来る」
「あ、後はスナイパー………ポジションの一つに狙撃で敵を倒したり仲間に対して掩護射撃する役割の人がいるから、その人達が活躍するには建物は不可欠だからじゃないかな?」
『……成る程。(じゃあ初めての日、佐鳥くんだけ別行動をしていたのはスナイパーだからかな?)(ガクッ)!?わわわわっ!!』
素朴な疑問を訊ねてみれば、堤・笹森の考えを聞いて納得し、ふと最初嵐山と時枝と会ったときの事を振り替えていたら、足元が不注意な状態になり何かに躓いて転びそうになる
「(ガシッ)っと、…大丈夫か鶴ヶ峰?警戒区域内は何処も大体戦闘跡が残ったままだから、足元には気を付けろよ?」
『う、うん大丈夫だよ笹森くん。……次からは気を付けるね…えっと……』
「!(パッ)あ、いやこの位大したことじゃないから!!!」
咄嗟に笹森が柚紀の腕を掴み、転ぶのを防ぎ注意を促す。それに対して素直にお礼を述べる柚紀たが、掴まれた腕が気になりチラチラそちらを見る。その視線に気付いた笹森は直ぐに手を離し、自分の行動に顔を赤らめる。それを見ていた二人は
「日佐人~、男なら女子のエスコートの一つや二つそつなくこなせ~」
「でも鶴ヶ峰が相手だと少し大変かも知れないですね。……この手の事に関しては疎そうですし、まだ"いきなり"触れられるのは無理そうですから気長に構える必要がありますね」
「だよな~、そんな訳だから頑張れよ日佐人!」
「ち、ちょっ!?二人して何を言っているのですか?!俺は別にそう言う事はっ……」
『?』
なんとも言えない雰囲気を観察して笹森に茶々を入れつつアドバイスする二人。そんな二人に笹森は慌てながら反論しようとするが、上手く言葉が出ず本人たる柚紀はやはり理解出来てない様子。そんな中……
〔お楽しみの所悪いけど、皆の前方にトリガー反応。恐らく太刀川隊のどちらかのものだねー。もう少ししたら目視出来ると思う〕
「了解おオサノ。…さ~って先に会えるのはどっちだ?」
小佐野からの通信で任務中の二人のうちのどちらかが近くに居るのを知り、まるで宝くじを当てるかの如く楽しそうに進んでいく諏訪だった
諏訪隊と一緒に基地周辺の市外地へ出てきた柚紀は、顔色も気分も良くなったらしくのびのびしながら散策していた。最後尾を歩きつつ諏訪達と離れないように気を付けてはいるが、やはり"誰もいない街"とは珍しくて時折足を止めて空き家や高い建物を観察している
「おーい鶴ヶ峰、あまり俺達から離れるなよー?」
『あ、ご、ごめんなさい諏訪さん。あの、どうして基地周辺は……これらの建物をそのままにして警戒区域に?更地の方が、戦いやすくはないの……ですか?』
「ん~、一概に更地が良いとは言えないかな?今回の俺達みたいな状況だと、敵と遭遇した時に建物があればそれを利用して敵から逃げたり、隠れて奇襲とかも出来る」
「あ、後はスナイパー………ポジションの一つに狙撃で敵を倒したり仲間に対して掩護射撃する役割の人がいるから、その人達が活躍するには建物は不可欠だからじゃないかな?」
『……成る程。(じゃあ初めての日、佐鳥くんだけ別行動をしていたのはスナイパーだからかな?)(ガクッ)!?わわわわっ!!』
素朴な疑問を訊ねてみれば、堤・笹森の考えを聞いて納得し、ふと最初嵐山と時枝と会ったときの事を振り替えていたら、足元が不注意な状態になり何かに躓いて転びそうになる
「(ガシッ)っと、…大丈夫か鶴ヶ峰?警戒区域内は何処も大体戦闘跡が残ったままだから、足元には気を付けろよ?」
『う、うん大丈夫だよ笹森くん。……次からは気を付けるね…えっと……』
「!(パッ)あ、いやこの位大したことじゃないから!!!」
咄嗟に笹森が柚紀の腕を掴み、転ぶのを防ぎ注意を促す。それに対して素直にお礼を述べる柚紀たが、掴まれた腕が気になりチラチラそちらを見る。その視線に気付いた笹森は直ぐに手を離し、自分の行動に顔を赤らめる。それを見ていた二人は
「日佐人~、男なら女子のエスコートの一つや二つそつなくこなせ~」
「でも鶴ヶ峰が相手だと少し大変かも知れないですね。……この手の事に関しては疎そうですし、まだ"いきなり"触れられるのは無理そうですから気長に構える必要がありますね」
「だよな~、そんな訳だから頑張れよ日佐人!」
「ち、ちょっ!?二人して何を言っているのですか?!俺は別にそう言う事はっ……」
『?』
なんとも言えない雰囲気を観察して笹森に茶々を入れつつアドバイスする二人。そんな二人に笹森は慌てながら反論しようとするが、上手く言葉が出ず本人たる柚紀はやはり理解出来てない様子。そんな中……
〔お楽しみの所悪いけど、皆の前方にトリガー反応。恐らく太刀川隊のどちらかのものだねー。もう少ししたら目視出来ると思う〕
「了解おオサノ。…さ~って先に会えるのはどっちだ?」
小佐野からの通信で任務中の二人のうちのどちらかが近くに居るのを知り、まるで宝くじを当てるかの如く楽しそうに進んでいく諏訪だった