17.散策の曲
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「(おいおいつる姐、"あんたらしくもない"ミスしやがって!!色々事情があるだろうが鶴ヶ峰に対してだけはそれをしちゃ駄目だろうが!!……って俺がそっちの事を考えても仕方ねぇがとりあえず…)…鶴ヶ峰、正直に答えろ。俺と会ったあの日以降ずっと外に出てねぇのか?」
『……(コク)…ずっと"しらべもの"していたから』
「……そうか」
思わず怒鳴りそうになったが何とか堪え、自分の頭を乱暴に掻きながらどうするか模索する諏訪。…色々言実に言いたい事があるが今の自分がする事は気落ちしている柚紀をどうにかする事だ
「(生身の鶴ヶ峰を連れ出すのはかなりリスクがあるが、流石にこのままって訳にもいかねぇな)……おサノ、今防衛任務を担当してる中で一番強い隊は何処か調べろ」
「ん~?少しお待ちをー…………えっと……………お、太刀川さん達だね今の時間は」
「太刀川隊か~確かに実力は申し分ないが…」
一先ず柚紀を基地外に連れ出そうと考えた諏訪は"万が一"を考えて、任務担当を小佐野に確認させる。担当の中にA級一位の隊、懸念材料の一つはどうにかなったがもう一つにして最大の課題、 柚紀の初対面の相手に対しての反応だ。他二人もその問題には気付いているらしく表情が鈍い
「ん~、太刀川さんか~。あの人が鶴ヶ峰の事を知ったら少し面倒な事になりそうですね。出水くんが味方ならまだ何とか…『……出水…先輩ですか?』…あれ?」
「えっと…もしかして鶴ヶ峰、出水先輩と面識あったりするのか?」
『(コクコク)……一度だけ、ラウンジで……えっと…米屋先輩と一緒に…居た時に…偶然』
「そん時つる姐は?」
『?一緒に居ました…けど……』
柚紀の良い意味での予想外な反応を見て諏訪は算出し始める。内容は"柚紀に危害が出ない事に対する勝算"だ。今までの経験からして、一度でも柚紀に接触していれば極度の人見知りなのは一目瞭然、更に言実との関係性を知っていれば対応も慎重になる。…柚紀本人の人柄を知っていれば尚良しで、それも出水はボーダー内でも言実をかなり慕っている隊員の一人。こちら側の人間と考えて大丈夫だろう。そうなると…
「(残る問題は太刀川とトリオン兵だか、この程度なら…)よーし鶴ヶ峰、外に散歩に出るぞー。堤、日佐人、お前らも来い」
「勿論、お供しますよ諏訪さん」
「も、勿論俺も行きます!!……鶴ヶ峰に万が一とかあったら人数少ないと対応も儘ならないですからね」
『え?えっ!?あ、あの諏訪さん。……私を連れて外に出るのって大丈夫…ですか?だって……基地周辺って確か……』
いきなり放たれた諏訪の宣言に堤・笹森はすんなり同意。それに対して柚紀は嬉しいはずが、やはり三門市で有るが故の不安が頭を横切る。そんなのお見通しな諏訪は頭に手を置き撫でてやる
「(ナデナデ)心配すんなって鶴ヶ峰、どうせネイバー…トリオン兵の心配してんだろ?その為のボーダーであり俺達だ。遭遇しない事に越したことないが、万が一の時は担当の奴に押し付けて俺等はトンズラすれば良い。……お前は外に出たくねぇのか?」
『……………で、出たいです!久しぶりに外の空気…感じたいです!だから……連れて行ってください!?』
「おぅ、任せろ!?その願いこの諏訪隊が叶えてやるよ!!」
柚紀が自らの願いを口にし、それに満足そうに笑いながら諏訪が答えれば各自準備を開始する。一人の少女の小さな願いのために
『……(コク)…ずっと"しらべもの"していたから』
「……そうか」
思わず怒鳴りそうになったが何とか堪え、自分の頭を乱暴に掻きながらどうするか模索する諏訪。…色々言実に言いたい事があるが今の自分がする事は気落ちしている柚紀をどうにかする事だ
「(生身の鶴ヶ峰を連れ出すのはかなりリスクがあるが、流石にこのままって訳にもいかねぇな)……おサノ、今防衛任務を担当してる中で一番強い隊は何処か調べろ」
「ん~?少しお待ちをー…………えっと……………お、太刀川さん達だね今の時間は」
「太刀川隊か~確かに実力は申し分ないが…」
一先ず柚紀を基地外に連れ出そうと考えた諏訪は"万が一"を考えて、任務担当を小佐野に確認させる。担当の中にA級一位の隊、懸念材料の一つはどうにかなったがもう一つにして最大の課題、 柚紀の初対面の相手に対しての反応だ。他二人もその問題には気付いているらしく表情が鈍い
「ん~、太刀川さんか~。あの人が鶴ヶ峰の事を知ったら少し面倒な事になりそうですね。出水くんが味方ならまだ何とか…『……出水…先輩ですか?』…あれ?」
「えっと…もしかして鶴ヶ峰、出水先輩と面識あったりするのか?」
『(コクコク)……一度だけ、ラウンジで……えっと…米屋先輩と一緒に…居た時に…偶然』
「そん時つる姐は?」
『?一緒に居ました…けど……』
柚紀の良い意味での予想外な反応を見て諏訪は算出し始める。内容は"柚紀に危害が出ない事に対する勝算"だ。今までの経験からして、一度でも柚紀に接触していれば極度の人見知りなのは一目瞭然、更に言実との関係性を知っていれば対応も慎重になる。…柚紀本人の人柄を知っていれば尚良しで、それも出水はボーダー内でも言実をかなり慕っている隊員の一人。こちら側の人間と考えて大丈夫だろう。そうなると…
「(残る問題は太刀川とトリオン兵だか、この程度なら…)よーし鶴ヶ峰、外に散歩に出るぞー。堤、日佐人、お前らも来い」
「勿論、お供しますよ諏訪さん」
「も、勿論俺も行きます!!……鶴ヶ峰に万が一とかあったら人数少ないと対応も儘ならないですからね」
『え?えっ!?あ、あの諏訪さん。……私を連れて外に出るのって大丈夫…ですか?だって……基地周辺って確か……』
いきなり放たれた諏訪の宣言に堤・笹森はすんなり同意。それに対して柚紀は嬉しいはずが、やはり三門市で有るが故の不安が頭を横切る。そんなのお見通しな諏訪は頭に手を置き撫でてやる
「(ナデナデ)心配すんなって鶴ヶ峰、どうせネイバー…トリオン兵の心配してんだろ?その為のボーダーであり俺達だ。遭遇しない事に越したことないが、万が一の時は担当の奴に押し付けて俺等はトンズラすれば良い。……お前は外に出たくねぇのか?」
『……………で、出たいです!久しぶりに外の空気…感じたいです!だから……連れて行ってください!?』
「おぅ、任せろ!?その願いこの諏訪隊が叶えてやるよ!!」
柚紀が自らの願いを口にし、それに満足そうに笑いながら諏訪が答えれば各自準備を開始する。一人の少女の小さな願いのために