17.散策の曲
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それから携帯の連絡先を交換したり(例のマップアプリ機能も説明・了承済み)、皆から本をお勧めされて気になるのを読んだりしてのんびりな時間を過ごしていた柚紀だが
『…………はぁ~』
「ん?とうかした~柚紀ちゃん。溜め息なんかしてさ~疲れた?」
「も、もしかして俺のオススメしたそれ(漫画)つまらなかったか?」
『え?あ、ち、違います。疲れてはいないですよ?笹森くんのオススメしてくれたのだって面白いよ?あまり私は漫画読まないから新鮮な体験だし……』
無意識に大きな溜め息を漏らしてしまい、近くで読書をしていた小佐野と笹森が心配して訊ねる。各々の言い分を否定はするがどこか顔色が浮かない柚紀。少し離れていた諏訪と堤も気になり三人の側に
「何かあれば遠慮なく言ってくれて大丈夫だよ?」
「あぁ、俺達には馴れた環境だが、鶴ヶ峰にとってはそうじゃないだろ?……誰も怒りゃしねぇからよ?」
『………』
年上二人に諭され、読み掛けの漫画を閉じると柚紀は俯いた状態でポツリポツリと…感じていた事を口にする
『この建物って…外から見ても分かる位に……大きくて中も広くて、……一つの階に沢山……部屋ありますよね。………それに…窓があまり……ないですし』
「まぁ、確かにそうだな。この隊室も外壁に接している訳じゃないし」
「でも仕方ない事でもあるよ~、窓が多いと外から見える可能性があるからね~。ボーダーの技術は独特だから漏洩したら一大事になるし」
柚紀の言葉に笹森と小佐野が同意を示す。他二人は何を言いたいかを汲み取る為に聴きに徹する。そんな感じで時々話を切りながら話を進めていく
『時間を知りたければ…時計を見れば良い…………でも、……外を…日光を浴びないで居るのは…少し…………室内に何日も居るのはそこまで苦じゃないですが………色々あると………気が滅入ると言いますか………少しだけ……息苦しく…感じてしまって…』
「………そっか、柚紀ちゃんは我慢強い子だね。…うん(ギュッ……ナデナデ)」
俯いているので表情はよく見えないが声音から柚紀がかなり落ち込みそして…辛そうなのを感じた三人は然り気無く目配りをして、同性である小佐野が柚紀の更に側により優しく抱き締めて頭を上げた撫でてやる。……目の前の少女が抱えている事情を知らない自分達が出来るのはこれ位だから
そしてこの中で唯一柚紀の事情をある程度知っている諏訪はと言うと
((諏訪さん、諏訪さん。顔が物凄い事になってますよ?鶴ヶ峰が見たらマズイ位の…))
((ウルセェな、この顔は生まれつきだ。……仕方ねぇだろ、今腸が煮えくり返ってる状態なんだからよー))
((す、諏訪さん。俺でもその顔が怖く感じますから、出来るだけ早く何とかして下さいっ!))
戦闘員三人が内部通話を使ってそんな会話をしていた。隊長を見慣れている二人が忠告する程に怒りを露にしている諏訪、矛先は勿論言実に対してだ
『…………はぁ~』
「ん?とうかした~柚紀ちゃん。溜め息なんかしてさ~疲れた?」
「も、もしかして俺のオススメしたそれ(漫画)つまらなかったか?」
『え?あ、ち、違います。疲れてはいないですよ?笹森くんのオススメしてくれたのだって面白いよ?あまり私は漫画読まないから新鮮な体験だし……』
無意識に大きな溜め息を漏らしてしまい、近くで読書をしていた小佐野と笹森が心配して訊ねる。各々の言い分を否定はするがどこか顔色が浮かない柚紀。少し離れていた諏訪と堤も気になり三人の側に
「何かあれば遠慮なく言ってくれて大丈夫だよ?」
「あぁ、俺達には馴れた環境だが、鶴ヶ峰にとってはそうじゃないだろ?……誰も怒りゃしねぇからよ?」
『………』
年上二人に諭され、読み掛けの漫画を閉じると柚紀は俯いた状態でポツリポツリと…感じていた事を口にする
『この建物って…外から見ても分かる位に……大きくて中も広くて、……一つの階に沢山……部屋ありますよね。………それに…窓があまり……ないですし』
「まぁ、確かにそうだな。この隊室も外壁に接している訳じゃないし」
「でも仕方ない事でもあるよ~、窓が多いと外から見える可能性があるからね~。ボーダーの技術は独特だから漏洩したら一大事になるし」
柚紀の言葉に笹森と小佐野が同意を示す。他二人は何を言いたいかを汲み取る為に聴きに徹する。そんな感じで時々話を切りながら話を進めていく
『時間を知りたければ…時計を見れば良い…………でも、……外を…日光を浴びないで居るのは…少し…………室内に何日も居るのはそこまで苦じゃないですが………色々あると………気が滅入ると言いますか………少しだけ……息苦しく…感じてしまって…』
「………そっか、柚紀ちゃんは我慢強い子だね。…うん(ギュッ……ナデナデ)」
俯いているので表情はよく見えないが声音から柚紀がかなり落ち込みそして…辛そうなのを感じた三人は然り気無く目配りをして、同性である小佐野が柚紀の更に側により優しく抱き締めて頭を上げた撫でてやる。……目の前の少女が抱えている事情を知らない自分達が出来るのはこれ位だから
そしてこの中で唯一柚紀の事情をある程度知っている諏訪はと言うと
((諏訪さん、諏訪さん。顔が物凄い事になってますよ?鶴ヶ峰が見たらマズイ位の…))
((ウルセェな、この顔は生まれつきだ。……仕方ねぇだろ、今腸が煮えくり返ってる状態なんだからよー))
((す、諏訪さん。俺でもその顔が怖く感じますから、出来るだけ早く何とかして下さいっ!))
戦闘員三人が内部通話を使ってそんな会話をしていた。隊長を見慣れている二人が忠告する程に怒りを露にしている諏訪、矛先は勿論言実に対してだ