柚紀のDivaお露目目的含んだ試験やバトルロイヤル(ロワイアル)ゲームが開催された数日後、来たる12月25日。学生も冬休みとなり"朝からか？"と期待の声があったが女性陣から"用意があるから夕方から"と言われてしまい、参加者はウキウキしながら各自時間を潰していた。そして女性陣の一角である食堂のおばちゃん方が丹精を込めて料理を作成しており、もう一角であるオペレーター陣はと言うと

「いや〜、やっぱり柚紀ちゃんは可愛いし綺麗だからどんなデザインのドレスも映えるね〜。……お〜いみなさ〜ん、そろそろ辞めないと柚紀ちゃんが疲労でダウンしたり、言実さんか不機嫌になってパーティーに行かないって言うよ〜？」
(オペレーター陣)「は〜い！！」
『うぅう〜〜、つ、疲れたよぉ〜(パタン)』
『全く！何で私まで巻き込む？！(ドカッ！！)……柚紀は兎も角、私はトリオン体での参加だぞ？』

言実のラボと柚紀の部屋を繋げた応接室にてフリー・部隊所属のオペレーターが、入れ代わり立ち代わりやって来ては二人にドレスを着させ、記念撮影をして去るが朝から繰り返されており夕方に差し掛かった辺りで、主犯である国近の一声で殆どの者が部屋を後にする。そして残った柚紀と親しげなオペレーター達(国近、沢村、小佐野)がベットに倒れ込んだ柚紀を介抱したり、流石にお疲れな言実にお茶を出したりしていた

「まぁ、柚紀ちゃんには"実際のドレス"が用意されましたが、言実さんは"トリオン体の服装が変わっただけで"そこまで疲れなかったのでは？」
『……………気持ちの問題だ、ヒナが居ないからなのとトリオン体なら平気だと油断していが、……シロが私の個人コードをお前に教えて居るとは思わなかったぞ。因みに………ソレ、誰かに漏らしたりはしてないだろうな？…宇佐美』
「勿論！！……そう言う約束をした上で市河ちゃんにコードを教えてもらいましたし、このパソコンだって彼女のを借りましたので。それに………私は来年には玉狛所属となります。ランク戦以外で本部（コチラ）に設置しているパソコンを触る事はありませんし、触るつもりもありません。だから安心して下さい」
『……………別にお前達を疑いたくはないが、やはり命綱を他人に握られているのは嫌なモノだ。そう言う意味では私は数多の隊員の命を握っているに相当する訳だから、責任重大だな。それと……いい加減元に戻すか換装を解除させろ。お前がそうしなければ私はずっとこのままなのを忘れたか？？』

シロは本当ならパーティーに参加資格があるのだが、能力の影響で不特定多数が集まる空間に行く気にはまだなれず今回は不参加であり、自分が不在の際にナニ遭った用に"歌姫システムを一番理解している"宇佐美にパソコンを貸したり色々手を打っていた。それはあくまでも柚紀の為だが、何故か言実にも効果覿面で"お人形ごっこ"にこのお方も付き合わされる羽目に。……多勢に無勢もだが相手が女子だったので、結局押し負けてしまったのだ。因みに現在のお召し物は紫苑色のマーメイドラインのドレスがベースだが、スカート部分はスリットがかなり入ったチャイナドレスの形状であり、体のラインがくっきり出て肩も露出して………かなりエロい姿である。コレに黒いファーの大きめで長いストールを纏いドレスと同色の肘下まである手袋に加えてシルバーアクセサリーを首や耳、手首に然りげ無く施し、ヒールは何時もより高めで化粧もちゃんとされており………No.1キャバ嬢やその系のママに居そうな風貌である
一方、ベッドに座って崩れた化粧を先輩達に直されるのを甘んじて受け入れている柚紀の服装はエメラルドグリーンのカクテルドレスでスカート丈は膝上のバルーン形状でストッキング着用、上はドレスの上から白の七分丈ボレロを着ており手…爪には白を基調としたネイルが施されている。アクセサリーも胸元に翠の石……Divaを下げているだけで化粧はナチュラル系、その分髪型はこだわっており遅れ髪を残しつつ編み込みした部分を王冠をモチーフにした髪留めで止めている状態だ。……可愛くなるのは柚紀自身も嫌でも興味がない訳でもないので断れず楽しくはあったが、お色直しが何回もあり持参されたドレスのデザインによっては背中のアレが見えてしまうのが嫌で、どう穏便に断るかと意外と精神的にも疲れたりしていた。……直しも完了し、"まさくん"を抱っこさせてタブレットで状況を代表して測定している沢村が時間を気にし始める

『……？…沢村さん、お時間気にされてますがどうかしましたか？パーティーまではまだ時間、ありますよね？(コテン)』
「えっ？！……………もしかして柚紀ちゃん、時間変更されたの知らないの？やっぱり未成年…中学生が参加するのを考慮して時間前倒しされたんだよ？」
『…………………えっ？？』

冬休みなのと大人達が飲酒可能なのを考慮して開始がかなり遅めの時間と通達を受けていた柚紀は驚きを隠せずに居た。沢村の言い分は分かるが、参加者全員が泊まる環境がある基地内なら……最悪今日は泊まれば良いと考えていたのだ。少なくとも柚紀は
そして時間の勘違いやトリオン補給を終えた事を沢村が言実そして宇佐美に話していると、誰かの携帯が鳴る。音の出先は小佐野の携帯であり、宇佐美に何やら親指を立てて何やら合図を送る。すると

「さて〜、会場の準備も整ったみたいなのでお二人には移動して頂きま〜す。でも、途中で逃げられたら嫌なので………宇佐美ちゃん、ヨロ〜」
「あいあいさ〜！！ってな訳ですので(カタカタカタカタ……ダン！)会場のステージ上に綺麗なお二人様ご案内しま〜す」
『えっ？……えっ？！？/待て宇佐美っ！！"離れた状態"でスイッチボックスを発動させるのはきけ……』
-　シュン、シュン！　-