口吻
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―背中への口吻、その意味は……―
夢と現実の狭間を行ったり来たりしていると、モゾモゾと何かが動く気配を感じ、ゆっくりと目を開けた。
一度瞬きをし、その動いている何かに抱きついた。
「…ひゃっ!?」
「どこ行こうとしてんの………?」
「せ、誠士郎くん…!?起きてたの…!?」
「今起きた…」
動く何か……紬は、背後から突然自分の体に巻き付いた長い腕に驚いて声を上げた。
バタバタと暴れるものだから、巻き付けた腕にさらに力を込めると、紬は観念したのか意外とすぐに大人しくなってくれた。
「紬、あったかい…」
「…一応言っておくけど私、誠士郎くんの湯たんぽじゃないからね?」
「…俺の湯たんぽ彼女」
「も〜、言ったそばからぁ」
呆れたように言う紬だがその声はどこか楽しげで、俺も思わず口元が緩んだ。
幸せって、こういうことを言うのかな……。
自分の中から愛しさが溢れてきて、じんわりと心の中まで温かくなり満たされていく。
布団の中しか温めてくれない湯たんぽにこんなことは出来ない。勿論、紬以外の他の人間にも出来ない。
紬だから俺の心を満たすことが出来る。
紬にしか俺の心は満たすことが出来ない。
「…紬」
「なあに?」
白くて滑らかな背中にくっきりと浮き上がった綺麗な肩甲骨。それはまるで天使の羽のようだった。
「好きだよ」
囁いて誘われるように唇を近づけると、その背中にそっと口吻を一つ落とした。
「ふふふっ、私も好きだよ誠士郎くん」
…やっぱり、俺の心を満たすことが出来るのは紬だけ――。
―確認―
夢と現実の狭間を行ったり来たりしていると、モゾモゾと何かが動く気配を感じ、ゆっくりと目を開けた。
一度瞬きをし、その動いている何かに抱きついた。
「…ひゃっ!?」
「どこ行こうとしてんの………?」
「せ、誠士郎くん…!?起きてたの…!?」
「今起きた…」
動く何か……紬は、背後から突然自分の体に巻き付いた長い腕に驚いて声を上げた。
バタバタと暴れるものだから、巻き付けた腕にさらに力を込めると、紬は観念したのか意外とすぐに大人しくなってくれた。
「紬、あったかい…」
「…一応言っておくけど私、誠士郎くんの湯たんぽじゃないからね?」
「…俺の湯たんぽ彼女」
「も〜、言ったそばからぁ」
呆れたように言う紬だがその声はどこか楽しげで、俺も思わず口元が緩んだ。
幸せって、こういうことを言うのかな……。
自分の中から愛しさが溢れてきて、じんわりと心の中まで温かくなり満たされていく。
布団の中しか温めてくれない湯たんぽにこんなことは出来ない。勿論、紬以外の他の人間にも出来ない。
紬だから俺の心を満たすことが出来る。
紬にしか俺の心は満たすことが出来ない。
「…紬」
「なあに?」
白くて滑らかな背中にくっきりと浮き上がった綺麗な肩甲骨。それはまるで天使の羽のようだった。
「好きだよ」
囁いて誘われるように唇を近づけると、その背中にそっと口吻を一つ落とした。
「ふふふっ、私も好きだよ誠士郎くん」
…やっぱり、俺の心を満たすことが出来るのは紬だけ――。
―確認―
