蜜を追い求める蜜蜂の如く
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「――ふぅ…。これで全部かな」
静まり返る浴室に、ひと仕事終えた私の声が響く。
アンリさんから'各棟の浴室のシャンプーとリンス、ボディーソープが少なくなってるみたいだから足してきてくれる?'と仰せつかった私は、大量の詰め替えを抱えて朝早くからせっせと注ぎ足していた。
300人の男子高校生がこの青い監獄(ブルーロック)に収監され、生活を共にしている。
寝ても覚めてもサッカー漬けで、みんな毎日汗だくになっている。ボディーソープやシャンプー、リンスの使用量は半端ではない。
そのうえみんな'節約'という概念が頭にはないらしく、あればあるだけ使ってしまう。(特に髪の長い千切くんや神経質で若干潔癖症な馬狼くんは一回に使う量が多い)
全く……。みんな自分の家の物じゃないからって……。(予算がカツカツだとアンリさんが嘆いているというのに)
というより、強制的にこの訳の分からない監獄に連れて来られた自分が何故こんな事を心配しなければいけないのか…。
入口へ向かってペタペタ歩きながら重いため息が出た。
あー……自室に戻ったら一時間だけ寝ようかなぁ……。
ため息の次は欠伸が出てきて口を手で覆い、空いたもう片方の手で脱衣所へと続くドアに手を掛けようとした瞬間…
―ガラッ!!!!―
「……ひぃっ!!?」
「あ、やっぱりメイドさんだ」
突然勢いよくドアが開いたかと思えば目の前一杯に肌色が広がり、遥か上からのんびりとした声が聞こえてきた。
「あぁぁぁぁっ!!!!!!なっ、ななな凪くんっ!!??」
見上げれば眠そうな目をした上半身裸の凪誠士郎くんが立っていた。
凪くんと認識した瞬間、私は漫画のようにズザザザァァァァッ!!!!と、物凄い勢いで後ろへ下がりバッ!!!!と顔を手で覆った。
未だバクバクと鳴る心臓を落ち着かせるように左胸を押さえて隅の方で縮こまる私を余所に、凪くんは'うわー凄い動き'と呑気に呟き浴場へと入ってきた。
あまり関わりたくない人と鉢合わせてしまった…。変に絡まれる前にさっさとこの場を離れ……
「……ん?ちょっと待って。'やっぱり'って凪くん、私がここにいること知ってたの?」
「うん。知ってた」
その問いかけに凪くんはかけ湯をしながら当然とでも言うように答えた。(良かった…。ちゃんと腰にタオル巻いてくれてる)
そのまま彼はバスチェアから腰を上げると、あろうことか浴槽ではなく私の方へと向かって歩いてきた。
……え?な、ななななんでこっち向かってくるの……?(※しっかり指の隙間から見ている)
行動の意図が分からない私は混乱するばかりで逃げることも出来ず、そうこうしている内に凪くんは目の前へとやって来てしまった。
「ぁ……あの…っ、えっと……」
狼狽える私を尻目に、凪くんは徐ろに壁に手を付き私の首筋に鼻を近付けスンスンと匂いを嗅ぎ始めた。
「…なっ!!?ななな何をっ…!?」
「紬の匂いがするんだよね」
「はっ!?に、匂い!?」
え…え……私もしかして……臭いの!?
恥ずかしさで顔を赤く染めながらあわあわする私に凪くんは、'なんか勘違いしてるでしょ'と呆れたように呟く。
「別に臭いとかじゃないから安心して。そうじゃなくて、紬って甘い匂いがするんだよね」
「甘い…?ぼ、ボディーソープ、かな……?」
凪くんは首を左右にふるふると振ってそれを否定する。
「違う。そんなんじゃない。紬だけにしかしない匂いがする」
'それで紬がココにいるって分かった'と答えた凪くん。
私だけにしかしない匂い……?何なんだそれは……。
ボディーソープじゃないなら一体何だというのか。
生憎私は香水なんてつけていない。というよりも、そもそもここにそんな物持ってきていない。
ボディーソープでも香水でもなければ本当に何だろう?
私の思考を遮るように凪くんは'あ…'と声を漏らした。
「もしかしてこれが……'フェロモン'ってヤツ――?」
へ……?
「ふぇっ……!!?フェロモンっ!!?」
いきなり投下された凪くんの爆弾発言に私は口をあんぐりと開けた。
な、何を言っているんだこの人は……っ。
フェロモンだなんて……御影くんか剣城くんに何か入れ知恵でもされたのだろうか……?
もう完全に思考回路が正常に機能しなくなった私。
しかし凪くんは、そんな私にさらに爆弾を投下してきた。
「――だってさ、紬のこと見てると俺……食べたくなるんだよね」
水が滴る姿でそんな事を言われ、お風呂にも入っていないというのに私の顔は、お風呂上がりのように真っ赤になった。
静まり返る浴室に、ひと仕事終えた私の声が響く。
アンリさんから'各棟の浴室のシャンプーとリンス、ボディーソープが少なくなってるみたいだから足してきてくれる?'と仰せつかった私は、大量の詰め替えを抱えて朝早くからせっせと注ぎ足していた。
300人の男子高校生がこの青い監獄(ブルーロック)に収監され、生活を共にしている。
寝ても覚めてもサッカー漬けで、みんな毎日汗だくになっている。ボディーソープやシャンプー、リンスの使用量は半端ではない。
そのうえみんな'節約'という概念が頭にはないらしく、あればあるだけ使ってしまう。(特に髪の長い千切くんや神経質で若干潔癖症な馬狼くんは一回に使う量が多い)
全く……。みんな自分の家の物じゃないからって……。(予算がカツカツだとアンリさんが嘆いているというのに)
というより、強制的にこの訳の分からない監獄に連れて来られた自分が何故こんな事を心配しなければいけないのか…。
入口へ向かってペタペタ歩きながら重いため息が出た。
あー……自室に戻ったら一時間だけ寝ようかなぁ……。
ため息の次は欠伸が出てきて口を手で覆い、空いたもう片方の手で脱衣所へと続くドアに手を掛けようとした瞬間…
―ガラッ!!!!―
「……ひぃっ!!?」
「あ、やっぱりメイドさんだ」
突然勢いよくドアが開いたかと思えば目の前一杯に肌色が広がり、遥か上からのんびりとした声が聞こえてきた。
「あぁぁぁぁっ!!!!!!なっ、ななな凪くんっ!!??」
見上げれば眠そうな目をした上半身裸の凪誠士郎くんが立っていた。
凪くんと認識した瞬間、私は漫画のようにズザザザァァァァッ!!!!と、物凄い勢いで後ろへ下がりバッ!!!!と顔を手で覆った。
未だバクバクと鳴る心臓を落ち着かせるように左胸を押さえて隅の方で縮こまる私を余所に、凪くんは'うわー凄い動き'と呑気に呟き浴場へと入ってきた。
あまり関わりたくない人と鉢合わせてしまった…。変に絡まれる前にさっさとこの場を離れ……
「……ん?ちょっと待って。'やっぱり'って凪くん、私がここにいること知ってたの?」
「うん。知ってた」
その問いかけに凪くんはかけ湯をしながら当然とでも言うように答えた。(良かった…。ちゃんと腰にタオル巻いてくれてる)
そのまま彼はバスチェアから腰を上げると、あろうことか浴槽ではなく私の方へと向かって歩いてきた。
……え?な、ななななんでこっち向かってくるの……?(※しっかり指の隙間から見ている)
行動の意図が分からない私は混乱するばかりで逃げることも出来ず、そうこうしている内に凪くんは目の前へとやって来てしまった。
「ぁ……あの…っ、えっと……」
狼狽える私を尻目に、凪くんは徐ろに壁に手を付き私の首筋に鼻を近付けスンスンと匂いを嗅ぎ始めた。
「…なっ!!?ななな何をっ…!?」
「紬の匂いがするんだよね」
「はっ!?に、匂い!?」
え…え……私もしかして……臭いの!?
恥ずかしさで顔を赤く染めながらあわあわする私に凪くんは、'なんか勘違いしてるでしょ'と呆れたように呟く。
「別に臭いとかじゃないから安心して。そうじゃなくて、紬って甘い匂いがするんだよね」
「甘い…?ぼ、ボディーソープ、かな……?」
凪くんは首を左右にふるふると振ってそれを否定する。
「違う。そんなんじゃない。紬だけにしかしない匂いがする」
'それで紬がココにいるって分かった'と答えた凪くん。
私だけにしかしない匂い……?何なんだそれは……。
ボディーソープじゃないなら一体何だというのか。
生憎私は香水なんてつけていない。というよりも、そもそもここにそんな物持ってきていない。
ボディーソープでも香水でもなければ本当に何だろう?
私の思考を遮るように凪くんは'あ…'と声を漏らした。
「もしかしてこれが……'フェロモン'ってヤツ――?」
へ……?
「ふぇっ……!!?フェロモンっ!!?」
いきなり投下された凪くんの爆弾発言に私は口をあんぐりと開けた。
な、何を言っているんだこの人は……っ。
フェロモンだなんて……御影くんか剣城くんに何か入れ知恵でもされたのだろうか……?
もう完全に思考回路が正常に機能しなくなった私。
しかし凪くんは、そんな私にさらに爆弾を投下してきた。
「――だってさ、紬のこと見てると俺……食べたくなるんだよね」
水が滴る姿でそんな事を言われ、お風呂にも入っていないというのに私の顔は、お風呂上がりのように真っ赤になった。
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