get excited?
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「――ふぃー、スッキリしたー……って、紬どうかした?」
「っ……」
腰にバスタオルを巻いた誠士郎くんが、部屋へと入ってきた。
目のやり場に困るから洗面所で着替えてきてね、と何度も言っているのに……いつもならそういった具合に彼への小言が始まるのだが、今回の私は固く口を閉ざしたままその姿を凝視していた
…いや違う。正確には姿ではなく、誠士郎くんの'頭'だ。
私の視線は彼の頭に釘付けになっていた。
タオルドライしたのみで、まだしっとりと濡れたままの柔らかい髪が、後ろへ流し撫でつけた状態のオールバックになっている。
普段はふわふわと無造作にセットされているが、今はオールバックというなんともワイルドなもので、誠士郎くんがなんだか違う人に見えた。
そのうえ青い監獄 で散々鍛え抜いた肉体も相まって、より一層ワイルドさが際立って感じた。
なんだろう……。すっごくドキドキする……。
そう思うや否や、心臓が早鐘を鳴らし始めた。
「おーい紬ー?おーい」
そんな私の胸の高鳴りなど露知らず、目の前にやって来た誠士郎くんは、ひらひらと大きな手を私の顔の前で振る。
かっこいい……。いつもかっこいいのに、こんなのズルい……。
心臓の音が耳に直接響いてくる。
―ムニィ―
「…ふぇっ!?」
「いつまでボーッとしてんの」
突然両頬が横にビヨーンと引っ張られ、私は我に返った。
頬を引っ張られ間抜けな表情の私の視界に飛び込んできたのは、誠士郎くんの整った美しい顔…。
自分の顔がみるみる赤くなっていくのが分かった。
「ねえ、なんでそんなに俺のこと見てんの?」
「ふぇ、ふぇいひろーふん …っ」
頬の感触を楽しむかのようにムニムニと指を動かす誠士郎くん。
「もしかしてさ…俺の裸見てた?」
その問いに私は頬を引っ張られた状態で、目一杯首を左右にブンブン振って否定した。
「あ、違うんだ」
今度は上下にコクコクと振る。
誠士郎くんは'ふーん'と興味なさげに返事をし、頬を引っ張るのを漸くやめてくれた。
私は誠士郎くんをこれ以上視界に入れないよう、すかさず後ろを向いて解放された頬を両手で擦り始めた。何気に痛かったのだ。
痛みを和らげるように緩く擦り続けていると…
「…ひゃっ!?」
誠士郎くんが後ろから抱きしめてきた。
「じゃあさ、何見てたワケ?」
胸の前で交差された逞しい腕と耳元で聞こえてくる低い声。そして、ふわりと香ってくるシャンプーの匂い…。
また、心臓が早鐘を鳴らし始めた。
「えっと…あの……」
「教えてよ、紬」
'チュッ…チュッ…'と、可愛らしいリップ音を立てながら頬にキスを落とす誠士郎くん。
頬に与えられる柔らかい唇の感触と熱に、まだお風呂に入っていないのに逆上せたように頭がボーッとしていく。
「誠士郎くんの…髪が……っ」
「俺の髪が……何?」
「オールバック、になってて……その、いつもの誠士郎くんじゃなくて……」
上手く言葉が出てこない。言葉が喉につっかえる。
しかしその間も私の頬には誠士郎くんのキスが落とされ続けていて、きっと言わなきゃ誠士郎くんはやめてくれなくて……。
「誠士郎くん…っ、すっごくかっこいいな……って…」
やっと、言えた。
言葉を口にしたと同時に誠士郎くんのキスも止んだ。
た、助かった……
「――興奮した?」
「へっ…!?……んんっ!!」
囁かれた言葉に驚いて横を向いた瞬間、勢いよく唇を奪われた。
突然のことに反応できず、咥内に侵入してきた誠士郎くんの舌に翻弄される。
さっきまでは可愛らしいリップ音だったのに、今はクチュクチュという淫猥な音に変わっていた。
「ハァ…ハァ…ッ」
荒い呼吸を繰り返し虚ろな目で誠士郎くんを見つめる。
私の目に映った誠士郎くんはひどく扇情的な表情をしていた。
「もっと……興奮してみる?」
撫でつけられた誠士郎くんの髪からポタリと雫が落ちた――。
「っ……」
腰にバスタオルを巻いた誠士郎くんが、部屋へと入ってきた。
目のやり場に困るから洗面所で着替えてきてね、と何度も言っているのに……いつもならそういった具合に彼への小言が始まるのだが、今回の私は固く口を閉ざしたままその姿を凝視していた
…いや違う。正確には姿ではなく、誠士郎くんの'頭'だ。
私の視線は彼の頭に釘付けになっていた。
タオルドライしたのみで、まだしっとりと濡れたままの柔らかい髪が、後ろへ流し撫でつけた状態のオールバックになっている。
普段はふわふわと無造作にセットされているが、今はオールバックというなんともワイルドなもので、誠士郎くんがなんだか違う人に見えた。
そのうえ
なんだろう……。すっごくドキドキする……。
そう思うや否や、心臓が早鐘を鳴らし始めた。
「おーい紬ー?おーい」
そんな私の胸の高鳴りなど露知らず、目の前にやって来た誠士郎くんは、ひらひらと大きな手を私の顔の前で振る。
かっこいい……。いつもかっこいいのに、こんなのズルい……。
心臓の音が耳に直接響いてくる。
―ムニィ―
「…ふぇっ!?」
「いつまでボーッとしてんの」
突然両頬が横にビヨーンと引っ張られ、私は我に返った。
頬を引っ張られ間抜けな表情の私の視界に飛び込んできたのは、誠士郎くんの整った美しい顔…。
自分の顔がみるみる赤くなっていくのが分かった。
「ねえ、なんでそんなに俺のこと見てんの?」
「
頬の感触を楽しむかのようにムニムニと指を動かす誠士郎くん。
「もしかしてさ…俺の裸見てた?」
その問いに私は頬を引っ張られた状態で、目一杯首を左右にブンブン振って否定した。
「あ、違うんだ」
今度は上下にコクコクと振る。
誠士郎くんは'ふーん'と興味なさげに返事をし、頬を引っ張るのを漸くやめてくれた。
私は誠士郎くんをこれ以上視界に入れないよう、すかさず後ろを向いて解放された頬を両手で擦り始めた。何気に痛かったのだ。
痛みを和らげるように緩く擦り続けていると…
「…ひゃっ!?」
誠士郎くんが後ろから抱きしめてきた。
「じゃあさ、何見てたワケ?」
胸の前で交差された逞しい腕と耳元で聞こえてくる低い声。そして、ふわりと香ってくるシャンプーの匂い…。
また、心臓が早鐘を鳴らし始めた。
「えっと…あの……」
「教えてよ、紬」
'チュッ…チュッ…'と、可愛らしいリップ音を立てながら頬にキスを落とす誠士郎くん。
頬に与えられる柔らかい唇の感触と熱に、まだお風呂に入っていないのに逆上せたように頭がボーッとしていく。
「誠士郎くんの…髪が……っ」
「俺の髪が……何?」
「オールバック、になってて……その、いつもの誠士郎くんじゃなくて……」
上手く言葉が出てこない。言葉が喉につっかえる。
しかしその間も私の頬には誠士郎くんのキスが落とされ続けていて、きっと言わなきゃ誠士郎くんはやめてくれなくて……。
「誠士郎くん…っ、すっごくかっこいいな……って…」
やっと、言えた。
言葉を口にしたと同時に誠士郎くんのキスも止んだ。
た、助かった……
「――興奮した?」
「へっ…!?……んんっ!!」
囁かれた言葉に驚いて横を向いた瞬間、勢いよく唇を奪われた。
突然のことに反応できず、咥内に侵入してきた誠士郎くんの舌に翻弄される。
さっきまでは可愛らしいリップ音だったのに、今はクチュクチュという淫猥な音に変わっていた。
「ハァ…ハァ…ッ」
荒い呼吸を繰り返し虚ろな目で誠士郎くんを見つめる。
私の目に映った誠士郎くんはひどく扇情的な表情をしていた。
「もっと……興奮してみる?」
撫でつけられた誠士郎くんの髪からポタリと雫が落ちた――。
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