俺×エンリルギルス 現パロ

俺がエンリルギルスへ向ける感情が恋と呼ばれるものと気付いてから、彼とはあまり連絡をとれていない。

エンリルギルスからの純粋な好意を利用してしまうようで罪悪感があったからだ。
幸い、まだ俺が公演を見にいけるような彼の予定はまだ決まっていなかった。

今まで通りの返事を返していたつもりだったが、人ををよく見ているんだろう、エンリルギルスから何度か「悩み事があるのか?」といったメッセージをもらった。
要らぬ心配もかけてしまい心を痛めながら「なんでもないよ」と返したのも一度や二度じゃない。
中々自分の気持ちに折り合いをつける時には難しいのだなと初めて痛感した。
エンリルギルスに今まで通り接せれるようにならなきゃな…と思いながら過ごしていた日々だったがある日、通勤に使う駅の改札前に見知った姿を目にしてしまい急いで踵を返そうとしたが「待ってくれ」遅かった。

どういう顔でエンリルギルスと会えばいいのかの答えが出てない状態でまさか会うことになるとは…なるべく今まで通りにと意識しながら振り向く。
「偶然だね、どうしたの?こんな所で」

俺の顔を見てエンリルギルスの表情が少し陰りを見せ一拍置いて口を開いた
「俺は、何か気に障ることをしたのか…?そうなら教えてほしい、改善する」

あぁ…俺は自分の至らなさでエンリルギルスを思い悩ませてしまったのか。
より一層合わせる顔がない。

「そんなことないよ!エンリルギルスは何もしてないよ!」
だから気にしないでほしい。心からの言葉なのが伝わったのか陰りが少しなくなった表情に胸の締め付けが緩んだ。
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