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接触編
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私は何故後ろの娘さんがたを庇いつつ自分の背丈の半身ほどもある野郎共をご丁寧に、殺さないように伸しているのだろうかとふと思った
十数分前まで、確かに
己の胸に突き刺さる刃の感触と口からこぼれた血に
死を感じていたはずだったのに
意識が途切れたその次の瞬間
何かに弾かれるような感覚とともに、急激に覚醒させられる脳の重たさに歯を食いしばって耐えつつ目を開ければ・・・・
そこは見慣れた木々とは全く様相の異なる森の中だった。
01 月明りの中で
数度の瞬きのあとハッと我に返って刺されたはずの胸を見やれば刺されたであろう形跡、出血痕、そして口から流れる己の血液
確かにあったそれらが
ないのだーーどこにも。
そんな事態に呆然と飛ばしていた意識が数人の気配と声によって引き戻された
(・・・・野盗か何か・・・と・・・女性の気配)
野盗と思われる男共に担がれている姿が月明りに照らされて一瞬確認できた
(3人・・・男は7・・・8か)
一気に冷静になる己に軽く失笑をこぼし目の前の事態をなかったことにしようかと思った、私がすべきことは人助けする事では無い。
まずこの不可解な体の状態そして場所の確認、木の葉の里への連絡、
任務の・・・・
(!?そうだ巻物は・・!っ!!)
懐にしまった時のふくらみは何処にもない、いくら探ってもどこにも
ーー無かった
はーーーー。。。と色々こんがらがった感情と共に吐き出せば幾分か落ち着いた。
と・その時耳に届いたか細い悲鳴・罵声・そして何か殴りつける音
(ああ・・・・忘れてた・・)
どうやら先ほどの野盗と連れ去られたであろう娘さん3人だ
「そういやあさっき拾った血まみれの巻物!まだ乾いてねえようだったからこの辺りにいるんじゃねえかあ?落とした奴ぁよお」
「どうせ手負いだろうさ、身ぐるみはいで金にしちまえばいい!」
そりゃあいい!と馬鹿みたいに大声上げる野盗どもは機嫌がよすぎて
隙だらけで
そして冒頭に戻るわけである
巻物の回収ついでだと頭を切り替え手元に落ちていた暗部の面を着け娘さんの確保に回る。
防具は無くなっていたが愛刀2振りと最小限の装備は近くに見つけた
(・・・素手で十分)
わざわざ使う必要もない、気配を殺し間合いを詰める
担ぐもしくは引きずっていた野郎3人をまず落とし彼女らを私の後ろへまとめた。
突然の襲撃に何事か叫んでいるがそんなもん知ったこっちゃない
刀を振り上げた腕を捻り上げると同時に刀を奪い反対の奴を切り付ける
腕を抑える奴に手刀を落とし突っ込んできたやつは足払いと蹴りを入れた
辺りに響くのは打撃音とうめき声
沈んでゆく野盗ども
雲間からまた月明りが差し込んできたときには立っていたのは私だけで、そこで気が付く。
(満月・・・?私が外に出た時は新月だったはず・・・・)
言いようの無い焦りを打ち消させたのは息を殺している気配だった。
彼女達を失念していた。。。
(・・・・気使うとか、何してんだろうね)
どうせ生かせば同じ過ちを繰り返すだろうこいつらを気絶だけに止めた
ーーー娘さん方をこれ以上怖がらせない為に
温い思考を振り払うために2・3頭を振りつつ野盗どもを縛り上げ適当に転がす
そのうちの一人の懐から出てきた巻物を確認し娘さん方に振り返った
『どこか痛いところは、、?』
相当の恐怖だったようで一様に声が出せず口をパクパクさせていたが、かろうじて左右に頭を振り否定の返事をくれた。
私は”そう”と一言だけ残しそのまま闇に紛れるようにその場を離れた
(・・・この感じ・・忍びだな)
この場に向かってくる気配を二つ感じたからだ
NEXT
十数分前まで、確かに
己の胸に突き刺さる刃の感触と口からこぼれた血に
死を感じていたはずだったのに
意識が途切れたその次の瞬間
何かに弾かれるような感覚とともに、急激に覚醒させられる脳の重たさに歯を食いしばって耐えつつ目を開ければ・・・・
そこは見慣れた木々とは全く様相の異なる森の中だった。
01 月明りの中で
数度の瞬きのあとハッと我に返って刺されたはずの胸を見やれば刺されたであろう形跡、出血痕、そして口から流れる己の血液
確かにあったそれらが
ないのだーーどこにも。
そんな事態に呆然と飛ばしていた意識が数人の気配と声によって引き戻された
(・・・・野盗か何か・・・と・・・女性の気配)
野盗と思われる男共に担がれている姿が月明りに照らされて一瞬確認できた
(3人・・・男は7・・・8か)
一気に冷静になる己に軽く失笑をこぼし目の前の事態をなかったことにしようかと思った、私がすべきことは人助けする事では無い。
まずこの不可解な体の状態そして場所の確認、木の葉の里への連絡、
任務の・・・・
(!?そうだ巻物は・・!っ!!)
懐にしまった時のふくらみは何処にもない、いくら探ってもどこにも
ーー無かった
はーーーー。。。と色々こんがらがった感情と共に吐き出せば幾分か落ち着いた。
と・その時耳に届いたか細い悲鳴・罵声・そして何か殴りつける音
(ああ・・・・忘れてた・・)
どうやら先ほどの野盗と連れ去られたであろう娘さん3人だ
「そういやあさっき拾った血まみれの巻物!まだ乾いてねえようだったからこの辺りにいるんじゃねえかあ?落とした奴ぁよお」
「どうせ手負いだろうさ、身ぐるみはいで金にしちまえばいい!」
そりゃあいい!と馬鹿みたいに大声上げる野盗どもは機嫌がよすぎて
隙だらけで
そして冒頭に戻るわけである
巻物の回収ついでだと頭を切り替え手元に落ちていた暗部の面を着け娘さんの確保に回る。
防具は無くなっていたが愛刀2振りと最小限の装備は近くに見つけた
(・・・素手で十分)
わざわざ使う必要もない、気配を殺し間合いを詰める
担ぐもしくは引きずっていた野郎3人をまず落とし彼女らを私の後ろへまとめた。
突然の襲撃に何事か叫んでいるがそんなもん知ったこっちゃない
刀を振り上げた腕を捻り上げると同時に刀を奪い反対の奴を切り付ける
腕を抑える奴に手刀を落とし突っ込んできたやつは足払いと蹴りを入れた
辺りに響くのは打撃音とうめき声
沈んでゆく野盗ども
雲間からまた月明りが差し込んできたときには立っていたのは私だけで、そこで気が付く。
(満月・・・?私が外に出た時は新月だったはず・・・・)
言いようの無い焦りを打ち消させたのは息を殺している気配だった。
彼女達を失念していた。。。
(・・・・気使うとか、何してんだろうね)
どうせ生かせば同じ過ちを繰り返すだろうこいつらを気絶だけに止めた
ーーー娘さん方をこれ以上怖がらせない為に
温い思考を振り払うために2・3頭を振りつつ野盗どもを縛り上げ適当に転がす
そのうちの一人の懐から出てきた巻物を確認し娘さん方に振り返った
『どこか痛いところは、、?』
相当の恐怖だったようで一様に声が出せず口をパクパクさせていたが、かろうじて左右に頭を振り否定の返事をくれた。
私は”そう”と一言だけ残しそのまま闇に紛れるようにその場を離れた
(・・・この感じ・・忍びだな)
この場に向かってくる気配を二つ感じたからだ
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