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キリリク
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※伊作視点
その日は下級生達に誘われて一緒に町に来ていた
何気なく見渡せば2つ向こうの橋の前に良く知る、そして心を寄せているいろはさんが居た。
まさかいるとは思わず、しかしこの偶然に歓喜しかけた私の心は直ぐにへし折られる事となった。
知らない男と楽しそうに話す彼女
その様子からかなり親しい間柄に見える
(あんな風にも。。笑うのか。。。)
どんどん知らない彼女が入り込んでくると共に
どんどん湧き上がる不快感に奥歯を噛みしめた
その男は誰? 彼女に聞きたい。
教えて欲しい。 でも答えが怖い。
これから丸2日、言い出せぬまま過ぎた。
※ ※ ※ ※
結局、煮え切らない私に彼女が痺れを切らせて問いただしてきた。
とはいえ、半分は思惑通りだったけれど。。
ただ誤算だったのは引き倒されて乗っかられるという体勢になったコトで、嬉しいやら情けないやら色んな感情がごちゃまぜになってしまった。
そして最も知りたかった事の顛末は、あまりにあっけないものだった。
この数日私の脳裏に常に浮かんでいた最悪の答えはあっさりと消し飛んだ
2人の”関係”
彼女は人間関係の事だと思っているけど、私が考えていたのは男女の”関係”なのだが。。。
それもまあ彼女らしいと思った。
もしそういう関係だと言われていたらーー
ーーーー相手を、殺してたかもしれないが。
そこに追い打ちをかけるかの如く彼女はまた可愛い事を言う
『ここで皆に向ける笑顔のほうが、私は好きだけど。外じゃここまで自然には笑えない』
それはーーーーここは彼女にとって気を許せるという事で。。。。
その対象が私達(私だけじゃないのはこの際仕方ない)だという事でーーーー
おまけにその無防備な笑顔まで向けられるなんてーーー
もう、顔がにやけて大変な事になっていた。
この体勢に持ち込んで正解だった。。。こんな顔見られたくない
「・・・もう少し・・このままで・いさせて・・・」
まだ出会って数か月だし、お互いの気持ちの差は歴然でまだまだ片思いだけど。。。。
『・・日向ぼっこもたまにはいいね』
そっと回した腕に力を込めた
今この時だけは、この温もりと柔さは私だけのモノなのだから。
END
アトガキ
以上なよた様からのキリリクでした。
。。。大丈夫ですかねこれ。。(滝汗)甘目でやきもち、やきもちと言う可愛さがどっかに逃亡した感じになっちゃいましたが。
なんとかギャグぽさは抑えて病気オチになりそうな伊作を止めつつ、恋人ではなくまだ片思い中の温度差でまとめてみました。
気持ちの差や思いの違いを両方の視点からで補いあう形式にしてみましたが、いかがだったでしょうか・・
お気に召していただければいいのですが><
ちなみにタイトルは中島みゆきさんのあの歌です、この歌詞が伊作の妄想の最悪な展開に近いなあ。。とか思ったり。(苦笑)/蜩
その日は下級生達に誘われて一緒に町に来ていた
何気なく見渡せば2つ向こうの橋の前に良く知る、そして心を寄せているいろはさんが居た。
まさかいるとは思わず、しかしこの偶然に歓喜しかけた私の心は直ぐにへし折られる事となった。
知らない男と楽しそうに話す彼女
その様子からかなり親しい間柄に見える
(あんな風にも。。笑うのか。。。)
どんどん知らない彼女が入り込んでくると共に
どんどん湧き上がる不快感に奥歯を噛みしめた
その男は誰? 彼女に聞きたい。
教えて欲しい。 でも答えが怖い。
これから丸2日、言い出せぬまま過ぎた。
※ ※ ※ ※
結局、煮え切らない私に彼女が痺れを切らせて問いただしてきた。
とはいえ、半分は思惑通りだったけれど。。
ただ誤算だったのは引き倒されて乗っかられるという体勢になったコトで、嬉しいやら情けないやら色んな感情がごちゃまぜになってしまった。
そして最も知りたかった事の顛末は、あまりにあっけないものだった。
この数日私の脳裏に常に浮かんでいた最悪の答えはあっさりと消し飛んだ
2人の”関係”
彼女は人間関係の事だと思っているけど、私が考えていたのは男女の”関係”なのだが。。。
それもまあ彼女らしいと思った。
もしそういう関係だと言われていたらーー
ーーーー相手を、殺してたかもしれないが。
そこに追い打ちをかけるかの如く彼女はまた可愛い事を言う
『ここで皆に向ける笑顔のほうが、私は好きだけど。外じゃここまで自然には笑えない』
それはーーーーここは彼女にとって気を許せるという事で。。。。
その対象が私達(私だけじゃないのはこの際仕方ない)だという事でーーーー
おまけにその無防備な笑顔まで向けられるなんてーーー
もう、顔がにやけて大変な事になっていた。
この体勢に持ち込んで正解だった。。。こんな顔見られたくない
「・・・もう少し・・このままで・いさせて・・・」
まだ出会って数か月だし、お互いの気持ちの差は歴然でまだまだ片思いだけど。。。。
『・・日向ぼっこもたまにはいいね』
そっと回した腕に力を込めた
今この時だけは、この温もりと柔さは私だけのモノなのだから。
END
アトガキ
以上なよた様からのキリリクでした。
。。。大丈夫ですかねこれ。。(滝汗)甘目でやきもち、やきもちと言う可愛さがどっかに逃亡した感じになっちゃいましたが。
なんとかギャグぽさは抑えて病気オチになりそうな伊作を止めつつ、恋人ではなくまだ片思い中の温度差でまとめてみました。
気持ちの差や思いの違いを両方の視点からで補いあう形式にしてみましたが、いかがだったでしょうか・・
お気に召していただければいいのですが><
ちなみにタイトルは中島みゆきさんのあの歌です、この歌詞が伊作の妄想の最悪な展開に近いなあ。。とか思ったり。(苦笑)/蜩
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