時をかけるジョゼフ

「はい、これこの前の写真」


あれから1ヶ月ほどたったが二人とも生きている
そして僕はふたりとゲームで一緒になる度に「情報更新だ」だのなんだの言って写真を撮らされている
あと片方と一緒になった時は惚気話まで聞かされる始末だ...まぁ順調そうでなりよりだけど
今日も占い師と同じゲームになり、優鬼じゃないのに開始早々こっちに走ってきて呑気に話しかけてくる


「今度はメリーゴーランドに乗ってる写真をお願いします」
「君達は知らないだろうけど、僕君達のためにとんでもなく頑張ってヘトヘトなんだよ?人使い荒くない?」
「ハハッすいません、でももう未来はちゃんと変わってるんで大丈夫ですよ。....あっ」


占い師がハッとしたように口を抑えて何事かと思ったが、少しの間のあとピーンときた
あーこれはもしかして


「君、全部天眼で見えてただろ」
「ええと...そうですねぇ.....」
「ちょっと待って、じゃあ君いつから気付いて芝居うってたの?」
「あなたに、僕達のキスを見せつけるとこから...ですかね?あなたならなんとかしてくれるって分岐が見えたので」
「処す」


無防備なその身に一撃喰らわせてやった
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