時をかけるジョゼフ
ここだ!ここで占い師と納棺師を待って心中を意地でもやめさせる!
キスをしてしいたところに仁王立ちで立ち、ふたりを待つ
試し撮りから少ししてここに来たはずだからもうそろそろだ
「イライさん、そこぬかるんで滑りやすいので気をつけて」
「フフッ君は紳士だなぁ」
待っていればこっちの気も知らないで呑気な会話が近づいてくる
君達死ぬ前によくそんなテンションでいられるよね、全く
声の下方向を向けばまさかハンターの僕がこんな所にいるとは思ってもいなかっただろう、ふたり揃って硬直している
「やぁ!死際で恋仲の占い師と納棺師じゃないか。ご機嫌いかが?」
「「!?」」
僕の発した言葉に更に空気が凍り付く
そりゃそうだ、本来ならこの時の僕は付き合ってることも心中することも知らないはずなのだから
「ねぇねぇ聞いてる?ご機嫌いかが?」
「....っ、お前がなんでここにいるんだ!」
「お前とは失礼だなぁ、甘いもの好きの可愛い子ちゃんがそんな事言っちゃダメだよ」
「っな、」
いち早く威勢を取り戻した占い師だったがまた固まってしまった
納棺師はキョロキョロ僕と占い師を交互に見ては何か言いたげにしている
こんなにわかりやすいのにどうしてお互いの気持ちはわからないんだろう、、、面倒くさいなぁ
「あのさ、ふたりとも愛し合ってるなら死ななくてもいいじゃない」
「どっ、どうしてそれを知ってるんだ...?」
「あー...そうそう!フフッ...実は傭兵君から相談を受けたんだよねぇ占い師君も納棺師君も好きがいきすぎて死んじゃいそうで怖いって」
「ナワーブが!?」
「ナワーブさんが...」
「そう、彼の怯える姿が可哀想で見てられなくて君達を説得しに来たんだ」
「ナワーブが...」
「ナワーブさんが....」
「だから彼のためにもやめてあげてよ、君ら愛し合ってるんだろ?」
思った通り真面目な彼らには第三者を登場は効果覿面だったようだ
嘘も方便だね
面白いくらい狼狽えている
「で、でも...イライさんが、僕じゃない誰かを好きになるかもしれないって考えたら...気が狂いそうで.....」
「僕のせいで傷付いてるイソップ君を見るのは僕も苦しいよ」
「あのさ、これは提案なんだけどここで写真を撮らなかい?」
「.....写真を?どうして?」
「君達がダメになりそうになったら写真でこの時へ僕が戻してあげる。だから失敗を恐れずにもっと正直にワガママに生きなよ」
そう言うとふたりは顔を見合わせた後にゆっくり頷いた
「本当に、長い時間でも戻ってこれるんでさか?」
「僕を誰だと思ってるんだい?」
「.....じゃあお願いします」
まぁ君達がこの先天寿を全うするとして、他の人と一緒になったり捨てたり捨てられたりなんて無いと思うけど
一緒に死んじゃうくらいだから
「オッケー、じゃあ撮るからキスしてくれる?」
「...は?」
「キスだよ、キス」
「なんでキスする必要が?」
「だってそうすれば戻った時にキスから始まるんだよ?ドラマチックじゃない?」
「......わかりました」
「いいんですかイライさん?仮にも人前でキスしてるとこ晒すんですよ?」
「僕は写真でこの時間に戻って来る日は無いと思ってる...ただ君と愛し合ってる写真は欲しいかなって思うんだ...フフッ恥ずかしいな」
「イライさん...!」
あ、こいつらイチャつきだしたな
「はい、撮るよー3.2.1」
「「!」」
とっととシャッターを切ると慌ててキスしたせいで唇を噛んだのか、2人して口を抑えて眉間にシワを寄せている
「じゃあね、僕疲れたからもう行くよ」
「あの、写真は」
「今度ゲームで一緒になった時に渡すからお楽しみに」
カメラを片付けヒラヒラと手を振り帰路に着く
もうあのふたりに付き合ってられない、これだけしてやったんだ.....これで明日死んでいたらもう知らない
後ろを1度も振り返らず部屋に着くと先程の写真を見直してプッと吹き出す
「君達はこれくらいでいいんだよ」
鼻をぶつけながらブチュっと唇を合わせた美しさの欠片もない写真
どうかこの写真を使う日が来ませんように
あの美しい君達を見る日が来ませんように
キスをしてしいたところに仁王立ちで立ち、ふたりを待つ
試し撮りから少ししてここに来たはずだからもうそろそろだ
「イライさん、そこぬかるんで滑りやすいので気をつけて」
「フフッ君は紳士だなぁ」
待っていればこっちの気も知らないで呑気な会話が近づいてくる
君達死ぬ前によくそんなテンションでいられるよね、全く
声の下方向を向けばまさかハンターの僕がこんな所にいるとは思ってもいなかっただろう、ふたり揃って硬直している
「やぁ!死際で恋仲の占い師と納棺師じゃないか。ご機嫌いかが?」
「「!?」」
僕の発した言葉に更に空気が凍り付く
そりゃそうだ、本来ならこの時の僕は付き合ってることも心中することも知らないはずなのだから
「ねぇねぇ聞いてる?ご機嫌いかが?」
「....っ、お前がなんでここにいるんだ!」
「お前とは失礼だなぁ、甘いもの好きの可愛い子ちゃんがそんな事言っちゃダメだよ」
「っな、」
いち早く威勢を取り戻した占い師だったがまた固まってしまった
納棺師はキョロキョロ僕と占い師を交互に見ては何か言いたげにしている
こんなにわかりやすいのにどうしてお互いの気持ちはわからないんだろう、、、面倒くさいなぁ
「あのさ、ふたりとも愛し合ってるなら死ななくてもいいじゃない」
「どっ、どうしてそれを知ってるんだ...?」
「あー...そうそう!フフッ...実は傭兵君から相談を受けたんだよねぇ占い師君も納棺師君も好きがいきすぎて死んじゃいそうで怖いって」
「ナワーブが!?」
「ナワーブさんが...」
「そう、彼の怯える姿が可哀想で見てられなくて君達を説得しに来たんだ」
「ナワーブが...」
「ナワーブさんが....」
「だから彼のためにもやめてあげてよ、君ら愛し合ってるんだろ?」
思った通り真面目な彼らには第三者を登場は効果覿面だったようだ
嘘も方便だね
面白いくらい狼狽えている
「で、でも...イライさんが、僕じゃない誰かを好きになるかもしれないって考えたら...気が狂いそうで.....」
「僕のせいで傷付いてるイソップ君を見るのは僕も苦しいよ」
「あのさ、これは提案なんだけどここで写真を撮らなかい?」
「.....写真を?どうして?」
「君達がダメになりそうになったら写真でこの時へ僕が戻してあげる。だから失敗を恐れずにもっと正直にワガママに生きなよ」
そう言うとふたりは顔を見合わせた後にゆっくり頷いた
「本当に、長い時間でも戻ってこれるんでさか?」
「僕を誰だと思ってるんだい?」
「.....じゃあお願いします」
まぁ君達がこの先天寿を全うするとして、他の人と一緒になったり捨てたり捨てられたりなんて無いと思うけど
一緒に死んじゃうくらいだから
「オッケー、じゃあ撮るからキスしてくれる?」
「...は?」
「キスだよ、キス」
「なんでキスする必要が?」
「だってそうすれば戻った時にキスから始まるんだよ?ドラマチックじゃない?」
「......わかりました」
「いいんですかイライさん?仮にも人前でキスしてるとこ晒すんですよ?」
「僕は写真でこの時間に戻って来る日は無いと思ってる...ただ君と愛し合ってる写真は欲しいかなって思うんだ...フフッ恥ずかしいな」
「イライさん...!」
あ、こいつらイチャつきだしたな
「はい、撮るよー3.2.1」
「「!」」
とっととシャッターを切ると慌ててキスしたせいで唇を噛んだのか、2人して口を抑えて眉間にシワを寄せている
「じゃあね、僕疲れたからもう行くよ」
「あの、写真は」
「今度ゲームで一緒になった時に渡すからお楽しみに」
カメラを片付けヒラヒラと手を振り帰路に着く
もうあのふたりに付き合ってられない、これだけしてやったんだ.....これで明日死んでいたらもう知らない
後ろを1度も振り返らず部屋に着くと先程の写真を見直してプッと吹き出す
「君達はこれくらいでいいんだよ」
鼻をぶつけながらブチュっと唇を合わせた美しさの欠片もない写真
どうかこの写真を使う日が来ませんように
あの美しい君達を見る日が来ませんように