第8話「邂逅」
銀のオカリナ。
これを吹いてみれば、確かめられる。
あいつが、ブランデーかどうか。
あまりにも、ブランデーに似すぎていた。
あの笑顔。金髪。背格好。歩き方。
しかし、これを吹けば、アリスに影響が及ぶかもしれない。
フィンのいない今、これを使うことは、危険すぎる。
しかし、確かめずにはいられない。
何百年も探し続けてきた親友。
それが、今、本当に現れたのなら。
このまま、「人違い」で別れてしまうのか。
あの男は、何故ここに来たのか。
フィンを探しているようだった。
ますます、俺たちを結び付けている糸のようなものを、感じる。
フィンと出会ってから、アリスとテキーラに出会った。
それならば、あの男も、関係があるはずだ。
ジンジャーはオカリナを吹いた。
「アアアア…アアーーーッ!!」
突然、アリスは金切り声を上げて、のたうち回った。
その声に驚いたテキーラは、起き上がって人の姿に戻った。
「アイス…!」
テキーラは、おろおろとアリスの傍に近寄っていったが、どうしたらいいか分からずに戸惑っていた。アリスは、苦しげに呻いて、転げ回っている。
「ウウウウ…!」
アリスの体が、変化し始めた。
大きな魔物に変わっていった。
黒い大きな魔物に。
真夜中。
ジンジャーは町の片隅で、待っていた。
奴は来るか。
もう、つい今しがた、オカリナを吹いてしまった。
アリスは、大丈夫だろうか。
不安がよぎったが、今は、確かめたくてたまらなかった。
数十分後、町の方が騒がしくなった。
「ジンジャー!」
そこへ、フィンが現れた。
「やってくれたな!」
フィンは、珍しく怒っていた。
「あれ程言ったのに!アリスの傍では使うなって!」
「まさか…。」
「気配を感じて戻って来たんだ!アリスが魔物に変身した!」
それを聞いて、ジンジャーの顔は青ざめた。
「お前はここにいろ!俺が何とかする!」
走り去っていくフィンの後ろ姿を、ジンジャーは呆然と見つめていた。
魔物の出現に、人々は怯えていた。
大きな魔獣に変身したアリスは、我を忘れて暴れ回り、町を壊していた。
「僕に任せなよ。」
群衆の中から、ラムが現れた。
「猟師!」
ラムは、銃を構えて、アリスの心臓部に狙いを定めた。
「待て!!」
フィンが急いでラムの方へ走っていった。
「やめろ!」
ドォーーン!!
銃声が響き渡り、銃弾は魔獣となったアリスの心臓を直撃した。
「トドメ。」
ラムは、もう一発放とうとした。
が、突如体当たりされ、ラムはその場に倒れ込んだ。
「やめろって言ってるんだ!」
フィンが、ラムの銃を奪った。
白銀の髪が、月の光に照らし出された。
「へええ…あんたが化け物男か…。」
ラムは倒れたまま、フィンを見上げて言った。
「しかも、猟師か。」
地響きがして、魔獣のアリスが倒れ込んだ。
「アリス…!」
フィンは、ラムの銃を持ったまま、アリスの方へ走っていった。
「おいおい…人のものを盗むなよ。」
その後を追って、ラムも走っていった。
駆けつけたときには、魔獣と化していたアリスは、人の姿に戻った状態で倒れていた。
胸から血が溢れ出し、血まみれだった。
「これは…どういうことだ…?」
ラムは、アリスを見て、戸惑った顔をした。
周囲の人々も、アリスを見て当惑していた。
「魔物が…子供になった…。」
人々はざわめいていた。
その中で、フィンはアリスを抱きかかえた。そして思い出したように、片手に持っていた銃を、ラムに投げつけた。
「返すよ。」
「…どういうことなんだ?その子供は…。」
「お前が撃って傷付いたんだ。」
それだけを言って、フィンは無表情で立ち去った。
これを吹いてみれば、確かめられる。
あいつが、ブランデーかどうか。
あまりにも、ブランデーに似すぎていた。
あの笑顔。金髪。背格好。歩き方。
しかし、これを吹けば、アリスに影響が及ぶかもしれない。
フィンのいない今、これを使うことは、危険すぎる。
しかし、確かめずにはいられない。
何百年も探し続けてきた親友。
それが、今、本当に現れたのなら。
このまま、「人違い」で別れてしまうのか。
あの男は、何故ここに来たのか。
フィンを探しているようだった。
ますます、俺たちを結び付けている糸のようなものを、感じる。
フィンと出会ってから、アリスとテキーラに出会った。
それならば、あの男も、関係があるはずだ。
ジンジャーはオカリナを吹いた。
「アアアア…アアーーーッ!!」
突然、アリスは金切り声を上げて、のたうち回った。
その声に驚いたテキーラは、起き上がって人の姿に戻った。
「アイス…!」
テキーラは、おろおろとアリスの傍に近寄っていったが、どうしたらいいか分からずに戸惑っていた。アリスは、苦しげに呻いて、転げ回っている。
「ウウウウ…!」
アリスの体が、変化し始めた。
大きな魔物に変わっていった。
黒い大きな魔物に。
真夜中。
ジンジャーは町の片隅で、待っていた。
奴は来るか。
もう、つい今しがた、オカリナを吹いてしまった。
アリスは、大丈夫だろうか。
不安がよぎったが、今は、確かめたくてたまらなかった。
数十分後、町の方が騒がしくなった。
「ジンジャー!」
そこへ、フィンが現れた。
「やってくれたな!」
フィンは、珍しく怒っていた。
「あれ程言ったのに!アリスの傍では使うなって!」
「まさか…。」
「気配を感じて戻って来たんだ!アリスが魔物に変身した!」
それを聞いて、ジンジャーの顔は青ざめた。
「お前はここにいろ!俺が何とかする!」
走り去っていくフィンの後ろ姿を、ジンジャーは呆然と見つめていた。
魔物の出現に、人々は怯えていた。
大きな魔獣に変身したアリスは、我を忘れて暴れ回り、町を壊していた。
「僕に任せなよ。」
群衆の中から、ラムが現れた。
「猟師!」
ラムは、銃を構えて、アリスの心臓部に狙いを定めた。
「待て!!」
フィンが急いでラムの方へ走っていった。
「やめろ!」
ドォーーン!!
銃声が響き渡り、銃弾は魔獣となったアリスの心臓を直撃した。
「トドメ。」
ラムは、もう一発放とうとした。
が、突如体当たりされ、ラムはその場に倒れ込んだ。
「やめろって言ってるんだ!」
フィンが、ラムの銃を奪った。
白銀の髪が、月の光に照らし出された。
「へええ…あんたが化け物男か…。」
ラムは倒れたまま、フィンを見上げて言った。
「しかも、猟師か。」
地響きがして、魔獣のアリスが倒れ込んだ。
「アリス…!」
フィンは、ラムの銃を持ったまま、アリスの方へ走っていった。
「おいおい…人のものを盗むなよ。」
その後を追って、ラムも走っていった。
駆けつけたときには、魔獣と化していたアリスは、人の姿に戻った状態で倒れていた。
胸から血が溢れ出し、血まみれだった。
「これは…どういうことだ…?」
ラムは、アリスを見て、戸惑った顔をした。
周囲の人々も、アリスを見て当惑していた。
「魔物が…子供になった…。」
人々はざわめいていた。
その中で、フィンはアリスを抱きかかえた。そして思い出したように、片手に持っていた銃を、ラムに投げつけた。
「返すよ。」
「…どういうことなんだ?その子供は…。」
「お前が撃って傷付いたんだ。」
それだけを言って、フィンは無表情で立ち去った。
