エース・トラッポラ 短編集
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「もう!エースくん!一人で行っちゃわないで声かけてくれれば良かったじゃん!一緒の当番だったんだからさぁ!」
私はハリネズミの世話当番をすっかり忘れて、普段通りの、のんびりとした時間を過ごしていた。
一緒の当番だったのはエースくん。
悪いのは自分で、ただの八つ当たりと自覚はあるけど、エースくんに文句を言わずにいられない私。
「まさか来ないとは思わなかったし、そもそも俺のせいじゃねーじゃん?」
「確かに私が忘れてたのが悪いんだけど……またリドル寮長に怒られちゃったよぉ……」
「お前、よく寮長に怒られてるよなー!お前とデュースは要領悪いんだよ。俺だったらお前と同じ状況になったとしても、もうちょっと上手くやれるけどなー?」
自分の要領の悪さは自覚している。
ついでに、本人に自覚があるかはわからないけど、デュースくんの要領の悪さも。
要領が悪いなりに考えた私の解決策は、また一緒の当番になった時には当番の仕事に行く前に私に声をかけてもらう事。
きっとバカにされるだろうし悔しいけど、リドル寮長に怒られるよりはマシ。
エースくんにお願いしてみた。
「……別にいいけど、タダではやんない。」
「えーっ!タダで頼まれてよー!友だちでしょ?」
「なら、自分でどうにか忘れないように頑張れば?」
「ひどっ!……条件は?」
お願いするには何か対価が必要という事か。
意地悪な難題をふっかけてくる気がしているけど、一応聞くだけ聞いてみた。
エースくんは手で合図して、内緒話でもするように、口元に手を添えながら私の耳に顔を近づけてきた。
私は耳をすます。
「……俺の彼女になって?」
……なっ……何だって?
彼女って……!?
「ふぇっ!……と、……え?……彼女って……?」
今、彼女って言った!?
私は激しく狼狽してしまった。
それに、頬が熱い……
「……ふっ……あははははは!!!もう我慢できねー!ほんと面白いな、お前って!」
「え……もしかして……」
からかわれた!?
本気にしてあたふたした自分が恥ずかしい!
「酷っ!!!嘘ついてからかったでしょ!」
「嘘?んー……それは内緒♪」
「は?内緒って……」
「ほんとの事言ったらつまんねーじゃん?」
いったいどっちなの!?
本当にエースくんって意地悪!!!
私をからかっただけにしても、本気だとしても、性格悪っ!
でも、もし本気だったら……そう考えると、悔しいけど胸がドキドキしてしまう。
結局、エースくんの言ってる事が本気か嘘か、私には見抜けないまま。
わかるのはエースくんが楽しそうにしているって事だけだった。
私はハリネズミの世話当番をすっかり忘れて、普段通りの、のんびりとした時間を過ごしていた。
一緒の当番だったのはエースくん。
悪いのは自分で、ただの八つ当たりと自覚はあるけど、エースくんに文句を言わずにいられない私。
「まさか来ないとは思わなかったし、そもそも俺のせいじゃねーじゃん?」
「確かに私が忘れてたのが悪いんだけど……またリドル寮長に怒られちゃったよぉ……」
「お前、よく寮長に怒られてるよなー!お前とデュースは要領悪いんだよ。俺だったらお前と同じ状況になったとしても、もうちょっと上手くやれるけどなー?」
自分の要領の悪さは自覚している。
ついでに、本人に自覚があるかはわからないけど、デュースくんの要領の悪さも。
要領が悪いなりに考えた私の解決策は、また一緒の当番になった時には当番の仕事に行く前に私に声をかけてもらう事。
きっとバカにされるだろうし悔しいけど、リドル寮長に怒られるよりはマシ。
エースくんにお願いしてみた。
「……別にいいけど、タダではやんない。」
「えーっ!タダで頼まれてよー!友だちでしょ?」
「なら、自分でどうにか忘れないように頑張れば?」
「ひどっ!……条件は?」
お願いするには何か対価が必要という事か。
意地悪な難題をふっかけてくる気がしているけど、一応聞くだけ聞いてみた。
エースくんは手で合図して、内緒話でもするように、口元に手を添えながら私の耳に顔を近づけてきた。
私は耳をすます。
「……俺の彼女になって?」
……なっ……何だって?
彼女って……!?
「ふぇっ!……と、……え?……彼女って……?」
今、彼女って言った!?
私は激しく狼狽してしまった。
それに、頬が熱い……
「……ふっ……あははははは!!!もう我慢できねー!ほんと面白いな、お前って!」
「え……もしかして……」
からかわれた!?
本気にしてあたふたした自分が恥ずかしい!
「酷っ!!!嘘ついてからかったでしょ!」
「嘘?んー……それは内緒♪」
「は?内緒って……」
「ほんとの事言ったらつまんねーじゃん?」
いったいどっちなの!?
本当にエースくんって意地悪!!!
私をからかっただけにしても、本気だとしても、性格悪っ!
でも、もし本気だったら……そう考えると、悔しいけど胸がドキドキしてしまう。
結局、エースくんの言ってる事が本気か嘘か、私には見抜けないまま。
わかるのはエースくんが楽しそうにしているって事だけだった。
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