坂田銀時
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「いよいよ今週末だね!楽しみすぎて、最近寝不足気味だもん」
「気持ちはわかりますけど、しっかり体調管理しておかないと、当日家で大人しくしている羽目になりますよ?」
「わかってますって。でも楽しみすぎるんだもん!今の私は遠足前の子どもと一緒なんだよ」
「眠りにつける方法、教えましょうか?当日名前さんが行けなくなったら寂しいですし!」
「教えて教えて!当日私だけお留守番なんて、絶対に嫌だし!」
何やら新八と名前が、さっきから楽しそうに、仲良さげに話している。
……別に寂しい訳じゃない。
1人だけ話に置いてけぼりで、挙句親密そうな2人が羨ましい訳では決してない。
2人の会話によると、今週末、寺門通のライブがあるらしい。
新八と名前は寺門通のファンだ。
ファン同士の会話に割って入るなんて、自殺行為だとわかっている。
知りたいとも思わないコアな情報を、もし興味があったとしても逆に白けてしまう程の熱量で延々と語られる事になるので、よした方が身のためなのだが……
敢えて俺は2人の会話に入ろうと思う。
会話に混ざり徐々に話を逸らせてしまおうという作戦だ。
下手をすれば、あいつらの寺門通に対する思いを、聞きたくもねーのにいつまでも聞かされるという、まさに地獄行きだ。
意を決して、俺は2人に声を掛けた。
「休日にライブだなんて、君たち若くていいねー」
共通の趣味があって一緒に楽しめるなんて……
まるでデートみたいだろーが。
……別に羨ましくなんてないが。
「若くていいねって、銀さんだって、おじさんくさい所はあっても、実際まだまだ若いでしょ。それに、銀さんより年上の本物のおじさんだってライブくらい行くよ?」
名前の言う俺のおじさんくさい所って……?
「そうですよ。なに年寄りくさい事言ってるんです?おじさんくさい所はあっても、銀さんだってまだまだ若くて働きざかりなんですから、明日の早朝の仕事、ちゃんとこなしてくださいよ?寝坊しないように今日は早めに寝てくださいね?」
2人とも、言いたい放題である。
しかも、さっきまでの会話で寺門通親衛隊隊長の顔を覗かせている新八は、いつもより話のキレがいい。
まさか俺がひと言喋っただけで、明日の仕事について釘を刺される事になるとは思わなかった。
新八のくせに。
メガネのくせによ。
「姉上から用事を頼まれてるので、もう行きます。銀さん、明日の朝、くれぐれも寝坊のないようにお願いしますよ?」
「それさっきも聞いたわ!お前は口うるせー姑か⁉︎」
帰り際の最後の最後まで念押ししてくる姑みてーな新八に、そう言い返して見送った。
新八の方は用事があったので、コアなファン達の餌食になる心配は最初からなかったようだ。
「……今回は無理かもだけど、今度銀さんも一緒に行く?お通ちゃんのライブ」
いや、そういう意味で会話に混ざった訳じゃないんだけどな…
名前は俺もライブに行きたがっていると思ったようだ。
「いや、俺は遠慮するわ。……2人で楽しんで来いよ」
ライブデートみたいな感じが気に食わないけどな……と、内心思っていると、
「2人でっていうか、私も新八くんも、お通ちゃんの親衛隊隊長ですから!実は私も女子ファンを率いる隊長なんですよ。お通ちゃんの女子ファンって少ないからそこは少し寂しいけど、みんなで楽しんでくるよ!本当に楽しみだなぁ〜!」
マジで⁉︎
こいつはこいつで隊長だったのかよ!
従業員の中に隊長が2人もいるとは……
熱心なファン2人の餌食にならないよう、マジで気をつけねーと。
今後の危機回避に重要な情報を手に入れ満足しかけていた俺だが、
「……ライブは行かねーけど、今度銀さんの事も誘ってくれよ?」
と、すかさず言った。
どうせ名前は週末のライブが楽しみなのだろう、
「うん!わかった!」
と、ニコニコ顔でそう言った。
「気持ちはわかりますけど、しっかり体調管理しておかないと、当日家で大人しくしている羽目になりますよ?」
「わかってますって。でも楽しみすぎるんだもん!今の私は遠足前の子どもと一緒なんだよ」
「眠りにつける方法、教えましょうか?当日名前さんが行けなくなったら寂しいですし!」
「教えて教えて!当日私だけお留守番なんて、絶対に嫌だし!」
何やら新八と名前が、さっきから楽しそうに、仲良さげに話している。
……別に寂しい訳じゃない。
1人だけ話に置いてけぼりで、挙句親密そうな2人が羨ましい訳では決してない。
2人の会話によると、今週末、寺門通のライブがあるらしい。
新八と名前は寺門通のファンだ。
ファン同士の会話に割って入るなんて、自殺行為だとわかっている。
知りたいとも思わないコアな情報を、もし興味があったとしても逆に白けてしまう程の熱量で延々と語られる事になるので、よした方が身のためなのだが……
敢えて俺は2人の会話に入ろうと思う。
会話に混ざり徐々に話を逸らせてしまおうという作戦だ。
下手をすれば、あいつらの寺門通に対する思いを、聞きたくもねーのにいつまでも聞かされるという、まさに地獄行きだ。
意を決して、俺は2人に声を掛けた。
「休日にライブだなんて、君たち若くていいねー」
共通の趣味があって一緒に楽しめるなんて……
まるでデートみたいだろーが。
……別に羨ましくなんてないが。
「若くていいねって、銀さんだって、おじさんくさい所はあっても、実際まだまだ若いでしょ。それに、銀さんより年上の本物のおじさんだってライブくらい行くよ?」
名前の言う俺のおじさんくさい所って……?
「そうですよ。なに年寄りくさい事言ってるんです?おじさんくさい所はあっても、銀さんだってまだまだ若くて働きざかりなんですから、明日の早朝の仕事、ちゃんとこなしてくださいよ?寝坊しないように今日は早めに寝てくださいね?」
2人とも、言いたい放題である。
しかも、さっきまでの会話で寺門通親衛隊隊長の顔を覗かせている新八は、いつもより話のキレがいい。
まさか俺がひと言喋っただけで、明日の仕事について釘を刺される事になるとは思わなかった。
新八のくせに。
メガネのくせによ。
「姉上から用事を頼まれてるので、もう行きます。銀さん、明日の朝、くれぐれも寝坊のないようにお願いしますよ?」
「それさっきも聞いたわ!お前は口うるせー姑か⁉︎」
帰り際の最後の最後まで念押ししてくる姑みてーな新八に、そう言い返して見送った。
新八の方は用事があったので、コアなファン達の餌食になる心配は最初からなかったようだ。
「……今回は無理かもだけど、今度銀さんも一緒に行く?お通ちゃんのライブ」
いや、そういう意味で会話に混ざった訳じゃないんだけどな…
名前は俺もライブに行きたがっていると思ったようだ。
「いや、俺は遠慮するわ。……2人で楽しんで来いよ」
ライブデートみたいな感じが気に食わないけどな……と、内心思っていると、
「2人でっていうか、私も新八くんも、お通ちゃんの親衛隊隊長ですから!実は私も女子ファンを率いる隊長なんですよ。お通ちゃんの女子ファンって少ないからそこは少し寂しいけど、みんなで楽しんでくるよ!本当に楽しみだなぁ〜!」
マジで⁉︎
こいつはこいつで隊長だったのかよ!
従業員の中に隊長が2人もいるとは……
熱心なファン2人の餌食にならないよう、マジで気をつけねーと。
今後の危機回避に重要な情報を手に入れ満足しかけていた俺だが、
「……ライブは行かねーけど、今度銀さんの事も誘ってくれよ?」
と、すかさず言った。
どうせ名前は週末のライブが楽しみなのだろう、
「うん!わかった!」
と、ニコニコ顔でそう言った。