ジュダル 短編集
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「おい、お前。麻雀やろうぜー」
神官殿は最近、麻雀にハマっておられる。
私は練紅玉姫の従者であるのだが、私がたまたま麻雀牌の手入れをしていたところを神官殿に見つかり、ルールを教えろと煩いので教えてあげたのが始まりだった。
暇さえあれば対局しろと、よく私のところへやってくるようになった。
「名前です、私の名前。まだ覚えてくれていないんですか?…対局と言われましても、面子が揃わない事には…言い出した神官殿が集めてきてください」
「…お前が集めてきてくれよー」
自分からやりたいと言っておいて、私にメンツを集めてこいと言うのか。
本当に我がままな神官だ。
「嫌ですよ。まあ、あなたは弱いので、自分が誘っても断られるから私に頼むのはわかりますけどね。最近も紅炎様に断られていましたね」
「うるせーな!あれは紅炎が忙しかったからだよ!」
果たしてそうなのだろうか?
ちなみに私の麻雀の腕は、弱くはない部類に入ると自分では思っている。
弱すぎる神官殿と対局してもつまらないので、何とか諦めてもらう方向で話をしていた。
そこへ運悪く、夏黄文さんがやってきた。
本当、間の悪い人だよなぁ。
こういうところが夏黄文さんらしいと思う。
「ちょうど良い。おい、メガネ。今から麻雀やるからお前もそこ座れよ」
「は?突然言われても、私は忙しいであります!」
「いーから座れよ!普通にやってもつまんねーよな…脱衣麻雀だな。もう3人麻雀でもいいよな?」
「いや、私の話を聞いていましたか⁉︎もう一度言いますが、私は忙しいであります!」
夏黄文さんはただただ怒っている。
夏黄文さんが突っ込んでくれないなら、私が突っ込むしかない。
「薄着の半裸野郎がそれ言いますか。ちなみに、夏黄文さんはあなたより麻雀上手ですし、ほんの数局で真っ裸になる可能性もありますよ?それに、このメンバーで脱衣麻雀って、誰得ですか?」
「確かにな。お前おっぱい小せーし」
ムカつく。
「悪いけど、このメンツなら私は1枚も脱がずに終わらせられますから!」
「私だってそんな屈辱、受けるつもりはないであります!」
お互いあーだこーだと口喧嘩が始まってしまった。
「紅炎様と脱衣麻雀するなら、あの逞しい御身体を是非拝みたいので真剣にもなりますが!あなた達2人に対してはやる気にもなれません!」
「あなた、私の味方じゃなかったんですか⁉︎皇帝陛下と麻雀など、あなたの肩書で可能だと⁉︎」
「どうせ脱衣麻雀するなら、巨乳の美女相手だよな。俺が間違ってたわ」
「上から目線で言わないで「俺がどうかしたか?」
……………
「キャーーー!!!」
「ギャーーー!!!」
私と夏黄文さんは叫んだ。
紅炎様がなぜこんなところに⁉︎
余計な事を言われないよう、私と夏黄文さんは神官殿の口を塞いだ。
「紅玉は居ないのか?ここにいると思って立ち寄ったのだが…」
紅炎様は姫に用事があるようだ。
「紅玉姫なら、そろそろお戻りになられる頃かと…」
「そうか。今居ないならいい。後で俺の元へ来るよう伝えておいてくれないか?」
「りょ、了解致しました!」
突然訪れた紅炎様に私はまだ動揺している。
「…お前達、仲がいいのだな。そいつとこれからも仲良くしてやってくれ」
そいつとは…神官殿の事だろうか…?
「「え?あ…はい…」」
紅炎様の思いもよらない言葉に、私と夏黄文さんの返事は歯切れの悪いものになってしまったが、その辺は意に介さなかったようで、紅炎様は去って行った。
まるで父親が息子の友達にでも言うようなセリフだったなぁ。
だとしたら、神官殿は随分と手のかかる不良息子といったところだろう。
「神官殿にご友人がいないからと、心配されてるんじゃないですか?忙しいので、私はもう失礼するであります」
夏黄文さんも部屋を出て行った。
「暇なのは神官殿だけみたいですね。私ももう失礼しますよ?」
「ほんと失礼な奴らだな。…まあいいわ。俺も行くわ。つーか、神官殿とかあなたとか、お前も俺の名前覚えてねーんじゃねーの?ジュダルって言うのが俺の名前なんだけど?じゃ、またな、名前」
神官殿は、しつこかったわりにすんなりと帰って行った。
神官殿の去り際の言葉…自分も名前で呼ぶから私にも名前で呼べ、という事なのだろうか?
神官殿と友達ねぇ…まあ、仕方ないので考えておきますよ。
神官殿は最近、麻雀にハマっておられる。
私は練紅玉姫の従者であるのだが、私がたまたま麻雀牌の手入れをしていたところを神官殿に見つかり、ルールを教えろと煩いので教えてあげたのが始まりだった。
暇さえあれば対局しろと、よく私のところへやってくるようになった。
「名前です、私の名前。まだ覚えてくれていないんですか?…対局と言われましても、面子が揃わない事には…言い出した神官殿が集めてきてください」
「…お前が集めてきてくれよー」
自分からやりたいと言っておいて、私にメンツを集めてこいと言うのか。
本当に我がままな神官だ。
「嫌ですよ。まあ、あなたは弱いので、自分が誘っても断られるから私に頼むのはわかりますけどね。最近も紅炎様に断られていましたね」
「うるせーな!あれは紅炎が忙しかったからだよ!」
果たしてそうなのだろうか?
ちなみに私の麻雀の腕は、弱くはない部類に入ると自分では思っている。
弱すぎる神官殿と対局してもつまらないので、何とか諦めてもらう方向で話をしていた。
そこへ運悪く、夏黄文さんがやってきた。
本当、間の悪い人だよなぁ。
こういうところが夏黄文さんらしいと思う。
「ちょうど良い。おい、メガネ。今から麻雀やるからお前もそこ座れよ」
「は?突然言われても、私は忙しいであります!」
「いーから座れよ!普通にやってもつまんねーよな…脱衣麻雀だな。もう3人麻雀でもいいよな?」
「いや、私の話を聞いていましたか⁉︎もう一度言いますが、私は忙しいであります!」
夏黄文さんはただただ怒っている。
夏黄文さんが突っ込んでくれないなら、私が突っ込むしかない。
「薄着の半裸野郎がそれ言いますか。ちなみに、夏黄文さんはあなたより麻雀上手ですし、ほんの数局で真っ裸になる可能性もありますよ?それに、このメンバーで脱衣麻雀って、誰得ですか?」
「確かにな。お前おっぱい小せーし」
ムカつく。
「悪いけど、このメンツなら私は1枚も脱がずに終わらせられますから!」
「私だってそんな屈辱、受けるつもりはないであります!」
お互いあーだこーだと口喧嘩が始まってしまった。
「紅炎様と脱衣麻雀するなら、あの逞しい御身体を是非拝みたいので真剣にもなりますが!あなた達2人に対してはやる気にもなれません!」
「あなた、私の味方じゃなかったんですか⁉︎皇帝陛下と麻雀など、あなたの肩書で可能だと⁉︎」
「どうせ脱衣麻雀するなら、巨乳の美女相手だよな。俺が間違ってたわ」
「上から目線で言わないで「俺がどうかしたか?」
……………
「キャーーー!!!」
「ギャーーー!!!」
私と夏黄文さんは叫んだ。
紅炎様がなぜこんなところに⁉︎
余計な事を言われないよう、私と夏黄文さんは神官殿の口を塞いだ。
「紅玉は居ないのか?ここにいると思って立ち寄ったのだが…」
紅炎様は姫に用事があるようだ。
「紅玉姫なら、そろそろお戻りになられる頃かと…」
「そうか。今居ないならいい。後で俺の元へ来るよう伝えておいてくれないか?」
「りょ、了解致しました!」
突然訪れた紅炎様に私はまだ動揺している。
「…お前達、仲がいいのだな。そいつとこれからも仲良くしてやってくれ」
そいつとは…神官殿の事だろうか…?
「「え?あ…はい…」」
紅炎様の思いもよらない言葉に、私と夏黄文さんの返事は歯切れの悪いものになってしまったが、その辺は意に介さなかったようで、紅炎様は去って行った。
まるで父親が息子の友達にでも言うようなセリフだったなぁ。
だとしたら、神官殿は随分と手のかかる不良息子といったところだろう。
「神官殿にご友人がいないからと、心配されてるんじゃないですか?忙しいので、私はもう失礼するであります」
夏黄文さんも部屋を出て行った。
「暇なのは神官殿だけみたいですね。私ももう失礼しますよ?」
「ほんと失礼な奴らだな。…まあいいわ。俺も行くわ。つーか、神官殿とかあなたとか、お前も俺の名前覚えてねーんじゃねーの?ジュダルって言うのが俺の名前なんだけど?じゃ、またな、名前」
神官殿は、しつこかったわりにすんなりと帰って行った。
神官殿の去り際の言葉…自分も名前で呼ぶから私にも名前で呼べ、という事なのだろうか?
神官殿と友達ねぇ…まあ、仕方ないので考えておきますよ。
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