阿鳥遥斗
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名前ちゃんの第一印象は、関わりにくい印象の人だった。
音子ちゃんは音子ちゃんで何事にも動じない大物感と独特さがあるが、名前ちゃんは名前ちゃんで、今まであまり関わった事のないタイプの人である。
そう思っていた俺だけど、まだ短い付き合いだが名前ちゃんと一緒に過ごす時、リラックスしている自分がいる。
名前ちゃんがどう思ってるかはわからないが、無言の時間も苦ではないし、簡単に言えば、楽なのである。
一緒にいて楽かどうか、恋愛をする上で重視している人も少なくはないはずだ。
俺は今まで付き合ってきた女性からは、この見た目から行動も派手だというイメージを持たれていたと思う。
名前ちゃんにも、俺に対するイメージと期待だけが高まって、実際はつまらない人……そう思われるのが嫌なのだ。
つまり俺は、彼女を恋愛対象として見ているという事だ。
だから、名前ちゃんが時々俺に対して言う、「ほんと神です」とか、口癖なのかもしれないが神というそういう言葉使いをされると、俺は彼女に恋愛対象ではないと同時に言われている気がして嫌なのだ。
そんな俺の思いを伝える機会が訪れた。
「そうなんですよね。もう口癖になっちゃって、神って言葉、よく使っちゃうんですよ。きっともう死語ですよねー。これから気を付けます」
話の流れで阿鳥先輩に口癖を指摘された。
私は流行語をあまり使うタイプではないのだが、神という言葉が未だに口をついて出てしまう。
死語を使い続けるイタイ娘と阿鳥先輩に思われるのも嫌なので、本気でこれから気を付けないと。
もう既にそう思われているのかもしれないが。
「いや、そうじゃなくて、俺、神だなんてそんな大層な者じゃないからさ……」
どうやら死語だから指摘された訳ではないようだ。
「もちろん、ほんとの神様だなんて思ってませんよ。……でも、阿鳥先輩はイケメンの神って事で、良くないですか?」
「良くないよ!俺の伝えたい事わかってくれてる?嫌だって言ってるじゃない。名前ちゃんの意地悪。ほんと嫌い!」
阿鳥先輩は余程、神って言葉を使われる事が嫌だったらしい。
今まで阿鳥先輩にこんなに拒否された事はない。
でも、その阿鳥先輩の怒り方が……意外だった。
そっぽを向いて、少し頬がむくれている?
風貌に似合わない、子どもっぽい怒り方を見て、歳上の男性だが何だか可愛いと思ってしまった。
嫌いだなんて拒絶の言葉なはずなのに、ニヤニヤが止まらない。
自分でもわかっている。
阿鳥先輩からしたら、嫌いと言われたにも関わらずニヤけている私は、さぞ変態的に映っている事だろう。
「ほんと何なの⁉︎嫌いって言ってるのに、ニヤニヤして…… 」
阿鳥先輩はそっぽを向いた顔はそのままに、横目で私をチラと見てそう言った。
「ごめんなさい。先輩の怒り方が意外で……可愛くて……ふふっ」
もう、思わず笑い声まで漏れ出す始末。
何とも愛らしい怒り方に、キュンキュンしてしまった。
こういうのをギャップ萌え、と言うのだろうか?
……ギャップ萌えも死語だったか?
このワードは出さないでおこう。
思わず死語に敏感になってしまう私。
そんな事を考えながら、未だに私のニヤニヤは止まらない……下品なニヤけ面になっていないだろうか?
それにしても阿鳥先輩にこんな一面があったとは……
憧れの人に少し近づけたような気がして、嬉しかった。
「かっ……可愛い……?」
歳下の女の子に可愛いだなんて、初めて言われたと思う。
名前ちゃんに可愛いと思われた事に対して、俺はどう感じればいいのだろう……?
「歳上の男の人に可愛いなんて失礼かもしれませんが……意外と子どもっぽい怒り方が可愛くて、ニヤニヤしてしまいました。あははっ……」
子どもっぽいと言われると恥ずかしいもので、今の俺の頬は赤くなっている事だろう。
名前ちゃんは堪え気味ではあるが未だに笑っている。
それを見て言葉が出ずにいる俺。
何を言っても子どもっぽいと言われた事への苦しい言い訳になりそうで、余計に恥ずかしい。
俺が黙っているからか、名前ちゃんは喋り出す。
「私の先輩のイメージとはかけ離れていましたけど、私はこういう先輩も好きです」
「……そう?」
恋愛感情なんてないのはわかっているが、好きと言われて一瞬ドキリとしてしまった。
胸のドキドキを静めながら、子どもっぽいと思われたがマイナスイメージではないらしい事にホッとしている。
……俺としても、こんなふうに怒りを表現した事はない。
相手が名前ちゃんだから、無意識にこんな表現になってしまったのだと思うが……俺からしたら、自分の新たな一面を引出された感じだ。
「すみません、いっぱい笑っちゃって……話がズレましたけど、神って言葉は以後使わないよう気を付けます!それに新たな先輩の一面も見れて嬉しかったです」
新たな一面というのが自分の子どもっぽさだというのがやはり恥ずかしいのだが、
嬉しかったという彼女の顔が、ニヤニヤとした顔ではなく大人しい笑顔だったのを見て、俺の顔も自然と笑顔になっていた。
音子ちゃんは音子ちゃんで何事にも動じない大物感と独特さがあるが、名前ちゃんは名前ちゃんで、今まであまり関わった事のないタイプの人である。
そう思っていた俺だけど、まだ短い付き合いだが名前ちゃんと一緒に過ごす時、リラックスしている自分がいる。
名前ちゃんがどう思ってるかはわからないが、無言の時間も苦ではないし、簡単に言えば、楽なのである。
一緒にいて楽かどうか、恋愛をする上で重視している人も少なくはないはずだ。
俺は今まで付き合ってきた女性からは、この見た目から行動も派手だというイメージを持たれていたと思う。
名前ちゃんにも、俺に対するイメージと期待だけが高まって、実際はつまらない人……そう思われるのが嫌なのだ。
つまり俺は、彼女を恋愛対象として見ているという事だ。
だから、名前ちゃんが時々俺に対して言う、「ほんと神です」とか、口癖なのかもしれないが神というそういう言葉使いをされると、俺は彼女に恋愛対象ではないと同時に言われている気がして嫌なのだ。
そんな俺の思いを伝える機会が訪れた。
「そうなんですよね。もう口癖になっちゃって、神って言葉、よく使っちゃうんですよ。きっともう死語ですよねー。これから気を付けます」
話の流れで阿鳥先輩に口癖を指摘された。
私は流行語をあまり使うタイプではないのだが、神という言葉が未だに口をついて出てしまう。
死語を使い続けるイタイ娘と阿鳥先輩に思われるのも嫌なので、本気でこれから気を付けないと。
もう既にそう思われているのかもしれないが。
「いや、そうじゃなくて、俺、神だなんてそんな大層な者じゃないからさ……」
どうやら死語だから指摘された訳ではないようだ。
「もちろん、ほんとの神様だなんて思ってませんよ。……でも、阿鳥先輩はイケメンの神って事で、良くないですか?」
「良くないよ!俺の伝えたい事わかってくれてる?嫌だって言ってるじゃない。名前ちゃんの意地悪。ほんと嫌い!」
阿鳥先輩は余程、神って言葉を使われる事が嫌だったらしい。
今まで阿鳥先輩にこんなに拒否された事はない。
でも、その阿鳥先輩の怒り方が……意外だった。
そっぽを向いて、少し頬がむくれている?
風貌に似合わない、子どもっぽい怒り方を見て、歳上の男性だが何だか可愛いと思ってしまった。
嫌いだなんて拒絶の言葉なはずなのに、ニヤニヤが止まらない。
自分でもわかっている。
阿鳥先輩からしたら、嫌いと言われたにも関わらずニヤけている私は、さぞ変態的に映っている事だろう。
「ほんと何なの⁉︎嫌いって言ってるのに、ニヤニヤして…… 」
阿鳥先輩はそっぽを向いた顔はそのままに、横目で私をチラと見てそう言った。
「ごめんなさい。先輩の怒り方が意外で……可愛くて……ふふっ」
もう、思わず笑い声まで漏れ出す始末。
何とも愛らしい怒り方に、キュンキュンしてしまった。
こういうのをギャップ萌え、と言うのだろうか?
……ギャップ萌えも死語だったか?
このワードは出さないでおこう。
思わず死語に敏感になってしまう私。
そんな事を考えながら、未だに私のニヤニヤは止まらない……下品なニヤけ面になっていないだろうか?
それにしても阿鳥先輩にこんな一面があったとは……
憧れの人に少し近づけたような気がして、嬉しかった。
「かっ……可愛い……?」
歳下の女の子に可愛いだなんて、初めて言われたと思う。
名前ちゃんに可愛いと思われた事に対して、俺はどう感じればいいのだろう……?
「歳上の男の人に可愛いなんて失礼かもしれませんが……意外と子どもっぽい怒り方が可愛くて、ニヤニヤしてしまいました。あははっ……」
子どもっぽいと言われると恥ずかしいもので、今の俺の頬は赤くなっている事だろう。
名前ちゃんは堪え気味ではあるが未だに笑っている。
それを見て言葉が出ずにいる俺。
何を言っても子どもっぽいと言われた事への苦しい言い訳になりそうで、余計に恥ずかしい。
俺が黙っているからか、名前ちゃんは喋り出す。
「私の先輩のイメージとはかけ離れていましたけど、私はこういう先輩も好きです」
「……そう?」
恋愛感情なんてないのはわかっているが、好きと言われて一瞬ドキリとしてしまった。
胸のドキドキを静めながら、子どもっぽいと思われたがマイナスイメージではないらしい事にホッとしている。
……俺としても、こんなふうに怒りを表現した事はない。
相手が名前ちゃんだから、無意識にこんな表現になってしまったのだと思うが……俺からしたら、自分の新たな一面を引出された感じだ。
「すみません、いっぱい笑っちゃって……話がズレましたけど、神って言葉は以後使わないよう気を付けます!それに新たな先輩の一面も見れて嬉しかったです」
新たな一面というのが自分の子どもっぽさだというのがやはり恥ずかしいのだが、
嬉しかったという彼女の顔が、ニヤニヤとした顔ではなく大人しい笑顔だったのを見て、俺の顔も自然と笑顔になっていた。