阿鳥遥斗
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最近このホテルの従業員になった私。
同じく最近従業員になったという音子ちゃんはほんの数日の差であるが、一応私の先輩だ。
そして、音子ちゃんよりここでの経験が長い阿鳥先輩がいる。
阿鳥先輩は、見た目はイケメン、まだ関わりは浅いので詳しくはわからないが性格も良しで、今の所私にとっては悪い所が見当たらないパーフェクトな人間だ。
そんな彼なので、好きだとか付き合いたいとかそんなんじゃないんだけど、憧れを抱いてしまうのは仕方のない事だと思うのだ。
音子ちゃんは阿鳥さんの事を阿鳥パイセンと呼んでいる。
音子ちゃんならではの阿鳥さんの呼び方だ。
それを羨ましいなぁと思いつつ、私はノーマルに阿鳥先輩としか呼べないでいる。
担当の客室掃除が終わり、詰所へ戻ろうと廊下を歩いていると、廊下の天井の1箇所だけ、電球が切れているのに気付いた。
電球って、確か物品庫……というより物置という方が似合っている部屋だが、そこにストックがあったはずだ。
確信はないが、確かめに行って物置に無ければ、音子ちゃんか阿鳥先輩に聞いてみよう。
私は物置へ向かった。
物置に入り電気を付けると、電球はすぐに見つけられた。
私の背では背伸びしても届かない棚の上に並べられている為、脚立でも無ければ取る事はできない。
物置の中を見渡してみるも脚立は見あたらず、代わりに丸椅子があるのを見つけた。
ちょっとガタガタしているが、電球を1つ取るだけだし、問題はないだろう。
私はどっこらしょと、おばさんくさい掛け声で丸椅子の上に乗っかった。
たぶんこれが廊下の電球だろうと目星を付けて手を伸ばす。
その時、物置の扉が開き後ろから声をかけられた。
「あ、名前ちゃんももしかして廊下の電球を取りに来たの?俺が代わりに取ろうか?」
それは阿鳥先輩の声だった。
私は反射的に電球に手を伸ばしたまま振り返り、その反動でガタガタしている椅子の上でバランスを崩し、椅子から落ちた。
……痛くはなかった。
気がつくと、私は阿鳥先輩の上。
どうやらバランスを崩して椅子から床へ落ちるはずの所、先輩が受け止めてくれたようだった。
私は素早く阿鳥先輩の上から移動した。
こんなイケメンに怪我でもさせたら……バチが当たると本気で思わせるくらい、先輩は神レベルのイケメンだ。
しかも、最近私は2kg太った。
阿鳥先輩にどれ程の衝撃を与えた事だろう?
それに、自分の体重がどれ程であるかバレたのも恥ずかしい!
「すみません!私重いのに……阿鳥先輩、大丈夫でしたか⁉︎」
「俺の事より、名前ちゃんは大丈夫?怪我なかった??」
「先輩が庇ってくれたので、全然平気です!本当にすみません……怪我なかったですか?」
「名前ちゃんが怪我しなくて良かった。俺も大丈夫だから、心配しないで。急に声を掛けた俺も悪かったし……」
イケメンすぎる!
めっちゃ優しいし、めっちゃいい匂いしたし!!
完璧すぎる!と、私は心の中で叫んでいた。
阿鳥先輩も私と同じく廊下の電球が切れている事に気づき、物置へ来たとの事だった。
私が背伸びをしても届かなかった棚の上の電球を、先輩はいとも簡単に手に取った。
高身長でスマートな所作に思わずときめいてしまう。
カッコ良すぎる……
この一件で、私に対する先輩のイメージは、そそっかしい人というイメージになってしまったようだ。
音子ちゃんとは違う意味で何かと心配される対象となったようだ。
阿鳥先輩、ほんと面倒見いいなぁ。
先輩とはまだ短い付き合いであるが、彼女が途切れない理由がよくわかる。
だが、すぐにフラれるという事から、悪く言えば取っ替え引っ替えであるが、それを気の毒に思う。
先輩がフラれる理由が今のところ私にはわからない。
阿鳥先輩は、一緒にいると安心できる人格者じゃないか。
そういう話を先輩本人と話していた時である。
私はある仮説にたどり着いた。
「あ!わかった!阿鳥先輩が美しすぎて、一緒にいると相手の方がだんだんと自分の事を惨めに感じてしまう……そういう事じゃないですか?だからきっとフラれるんですよ!先輩のせいじゃないです」
「前から薄々感じてはいたけど、名前ちゃん、頼むからあまり俺を美化しないで!」
「!阿鳥先輩って、大きい声出す事あるんですね!」
「たぶん俺は君が考えているような人間じゃないよ……」
まだ何か言いたげにしていた先輩だったが、ため息をひとつつき、それ以上は何も語らなかった。
これが初めて阿鳥先輩に声を荒げられた瞬間であった。
えー⁉︎褒めたつもりだったんだけどなぁ???
同じく最近従業員になったという音子ちゃんはほんの数日の差であるが、一応私の先輩だ。
そして、音子ちゃんよりここでの経験が長い阿鳥先輩がいる。
阿鳥先輩は、見た目はイケメン、まだ関わりは浅いので詳しくはわからないが性格も良しで、今の所私にとっては悪い所が見当たらないパーフェクトな人間だ。
そんな彼なので、好きだとか付き合いたいとかそんなんじゃないんだけど、憧れを抱いてしまうのは仕方のない事だと思うのだ。
音子ちゃんは阿鳥さんの事を阿鳥パイセンと呼んでいる。
音子ちゃんならではの阿鳥さんの呼び方だ。
それを羨ましいなぁと思いつつ、私はノーマルに阿鳥先輩としか呼べないでいる。
担当の客室掃除が終わり、詰所へ戻ろうと廊下を歩いていると、廊下の天井の1箇所だけ、電球が切れているのに気付いた。
電球って、確か物品庫……というより物置という方が似合っている部屋だが、そこにストックがあったはずだ。
確信はないが、確かめに行って物置に無ければ、音子ちゃんか阿鳥先輩に聞いてみよう。
私は物置へ向かった。
物置に入り電気を付けると、電球はすぐに見つけられた。
私の背では背伸びしても届かない棚の上に並べられている為、脚立でも無ければ取る事はできない。
物置の中を見渡してみるも脚立は見あたらず、代わりに丸椅子があるのを見つけた。
ちょっとガタガタしているが、電球を1つ取るだけだし、問題はないだろう。
私はどっこらしょと、おばさんくさい掛け声で丸椅子の上に乗っかった。
たぶんこれが廊下の電球だろうと目星を付けて手を伸ばす。
その時、物置の扉が開き後ろから声をかけられた。
「あ、名前ちゃんももしかして廊下の電球を取りに来たの?俺が代わりに取ろうか?」
それは阿鳥先輩の声だった。
私は反射的に電球に手を伸ばしたまま振り返り、その反動でガタガタしている椅子の上でバランスを崩し、椅子から落ちた。
……痛くはなかった。
気がつくと、私は阿鳥先輩の上。
どうやらバランスを崩して椅子から床へ落ちるはずの所、先輩が受け止めてくれたようだった。
私は素早く阿鳥先輩の上から移動した。
こんなイケメンに怪我でもさせたら……バチが当たると本気で思わせるくらい、先輩は神レベルのイケメンだ。
しかも、最近私は2kg太った。
阿鳥先輩にどれ程の衝撃を与えた事だろう?
それに、自分の体重がどれ程であるかバレたのも恥ずかしい!
「すみません!私重いのに……阿鳥先輩、大丈夫でしたか⁉︎」
「俺の事より、名前ちゃんは大丈夫?怪我なかった??」
「先輩が庇ってくれたので、全然平気です!本当にすみません……怪我なかったですか?」
「名前ちゃんが怪我しなくて良かった。俺も大丈夫だから、心配しないで。急に声を掛けた俺も悪かったし……」
イケメンすぎる!
めっちゃ優しいし、めっちゃいい匂いしたし!!
完璧すぎる!と、私は心の中で叫んでいた。
阿鳥先輩も私と同じく廊下の電球が切れている事に気づき、物置へ来たとの事だった。
私が背伸びをしても届かなかった棚の上の電球を、先輩はいとも簡単に手に取った。
高身長でスマートな所作に思わずときめいてしまう。
カッコ良すぎる……
この一件で、私に対する先輩のイメージは、そそっかしい人というイメージになってしまったようだ。
音子ちゃんとは違う意味で何かと心配される対象となったようだ。
阿鳥先輩、ほんと面倒見いいなぁ。
先輩とはまだ短い付き合いであるが、彼女が途切れない理由がよくわかる。
だが、すぐにフラれるという事から、悪く言えば取っ替え引っ替えであるが、それを気の毒に思う。
先輩がフラれる理由が今のところ私にはわからない。
阿鳥先輩は、一緒にいると安心できる人格者じゃないか。
そういう話を先輩本人と話していた時である。
私はある仮説にたどり着いた。
「あ!わかった!阿鳥先輩が美しすぎて、一緒にいると相手の方がだんだんと自分の事を惨めに感じてしまう……そういう事じゃないですか?だからきっとフラれるんですよ!先輩のせいじゃないです」
「前から薄々感じてはいたけど、名前ちゃん、頼むからあまり俺を美化しないで!」
「!阿鳥先輩って、大きい声出す事あるんですね!」
「たぶん俺は君が考えているような人間じゃないよ……」
まだ何か言いたげにしていた先輩だったが、ため息をひとつつき、それ以上は何も語らなかった。
これが初めて阿鳥先輩に声を荒げられた瞬間であった。
えー⁉︎褒めたつもりだったんだけどなぁ???