真田弦一郎
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そーいや昨日一緒にいた女の子、副部長の彼女スか?」
部活の休憩中、突然赤也にそう聞かれ、俺はドキリとして聞き返す。
「い、一緒にいた女の子とは…何の事だ?」
もしかして苗字をおんぶしていたところを見られていたのか?
よりによって赤也に。
「とぼけないでくださいよ!制服うちのと違ったし、他校の女子っスか?真田副部長も角におけないっスね〜!」
うちのと違う制服…しっかり見られていたらしい。
一度はわからないふりをしようと思ったが、誤魔化しても無駄だろうと考え直し、俺は早々に観念した。
「角に置けないとはどういう意味なのだ?俺と苗字はそういう関係ではない!2人でいただけで彼女だ何だと、たるんどる!」
「違うんスか⁉︎だって、スゲー密着してたじゃないスか!」
確かに、おんぶといえども、こんなにくっ付かなくてよくないか?とは思った。
それには俺だって戸惑ってはいたのだ。
「だとしても違う!変な勘違いをするな」
「何の話だよー!オレも混ぜろぃ!」
「丸井先輩、聞いてくださいよ!昨日、副部長が可愛い女の子おんぶして歩いてたんス!この女気のない副部長が!」
「マジかよ!どんな娘だよ!」
丸井が話に食いついてきた。
全く、部活中なのだから、真面目にテニスの話でもできんのか、たるんどる…!
「苗字って名前の娘らしいんスけど…」
「苗字は最近うちのクラスに転入して来たのぅ」
仁王も話を聞いていたらしい。
「その苗字だ。別にお前たちが期待するような話ではないぞ?」
「…どーせ背中で胸の感触でも味わってたんスよ。むっつり副部長」
「なっ⁉︎断じてそんな事は…!」
「真田、本人がそこに」
振り向くとフェンス越しに苗字の姿が…!
「ギャーーー!!お前、いつからそこに⁉︎」
「副部長の絶叫、初めて聞いたかもっス」
「オレも」
そこに苗字がいるなど想像もしていなかったのだから、驚きもする。
それよりも、問題は今話していた内容なのだ…!
俺は聞かれていないであろう事を祈った。
「私はね、真田くんに恩を感じてるから、あの時胸の感触を背中で味わっていたんだとしても、責めないよ?」
「良かったのぉ、真田」
「ちょっと待て!そのまま話を進めるな!否定させんか!」
祈り届かず、苗字にはしっかり聞かれていたようだ。
断じて違うから勘違いをするなと、何度か念を押しておく。
「わかってるってー」
軽い返事と共に、またねと手を振りながら去っていく苗字。
あまり気にしていない様子で、助かった。
…俺の反応を見て楽しんでいた感も否めないが…
「苗字がいるのがわかっていたなら、もっと早くに教えんか!」
苗字が居なくなったところで、先程から仁王に対し思っていた事を口に出す。
「転入したてでわからんから部活を見て回ってたと言っとったじゃろ?事故じゃ事故。気づいた時にはもう後ろにいたんじゃて」
本当か…?
仁王の事なので疑わしさは晴れないが…
俺の発言を無視して勝手に盛り上がっている奴らを放っておけず、やむなく部活を再開するのだった。
「私語を控えろ!練習再開だ!!」
「もう休憩終わりっスか⁉︎」
「いつもより早くない⁉︎」
部活の休憩中、突然赤也にそう聞かれ、俺はドキリとして聞き返す。
「い、一緒にいた女の子とは…何の事だ?」
もしかして苗字をおんぶしていたところを見られていたのか?
よりによって赤也に。
「とぼけないでくださいよ!制服うちのと違ったし、他校の女子っスか?真田副部長も角におけないっスね〜!」
うちのと違う制服…しっかり見られていたらしい。
一度はわからないふりをしようと思ったが、誤魔化しても無駄だろうと考え直し、俺は早々に観念した。
「角に置けないとはどういう意味なのだ?俺と苗字はそういう関係ではない!2人でいただけで彼女だ何だと、たるんどる!」
「違うんスか⁉︎だって、スゲー密着してたじゃないスか!」
確かに、おんぶといえども、こんなにくっ付かなくてよくないか?とは思った。
それには俺だって戸惑ってはいたのだ。
「だとしても違う!変な勘違いをするな」
「何の話だよー!オレも混ぜろぃ!」
「丸井先輩、聞いてくださいよ!昨日、副部長が可愛い女の子おんぶして歩いてたんス!この女気のない副部長が!」
「マジかよ!どんな娘だよ!」
丸井が話に食いついてきた。
全く、部活中なのだから、真面目にテニスの話でもできんのか、たるんどる…!
「苗字って名前の娘らしいんスけど…」
「苗字は最近うちのクラスに転入して来たのぅ」
仁王も話を聞いていたらしい。
「その苗字だ。別にお前たちが期待するような話ではないぞ?」
「…どーせ背中で胸の感触でも味わってたんスよ。むっつり副部長」
「なっ⁉︎断じてそんな事は…!」
「真田、本人がそこに」
振り向くとフェンス越しに苗字の姿が…!
「ギャーーー!!お前、いつからそこに⁉︎」
「副部長の絶叫、初めて聞いたかもっス」
「オレも」
そこに苗字がいるなど想像もしていなかったのだから、驚きもする。
それよりも、問題は今話していた内容なのだ…!
俺は聞かれていないであろう事を祈った。
「私はね、真田くんに恩を感じてるから、あの時胸の感触を背中で味わっていたんだとしても、責めないよ?」
「良かったのぉ、真田」
「ちょっと待て!そのまま話を進めるな!否定させんか!」
祈り届かず、苗字にはしっかり聞かれていたようだ。
断じて違うから勘違いをするなと、何度か念を押しておく。
「わかってるってー」
軽い返事と共に、またねと手を振りながら去っていく苗字。
あまり気にしていない様子で、助かった。
…俺の反応を見て楽しんでいた感も否めないが…
「苗字がいるのがわかっていたなら、もっと早くに教えんか!」
苗字が居なくなったところで、先程から仁王に対し思っていた事を口に出す。
「転入したてでわからんから部活を見て回ってたと言っとったじゃろ?事故じゃ事故。気づいた時にはもう後ろにいたんじゃて」
本当か…?
仁王の事なので疑わしさは晴れないが…
俺の発言を無視して勝手に盛り上がっている奴らを放っておけず、やむなく部活を再開するのだった。
「私語を控えろ!練習再開だ!!」
「もう休憩終わりっスか⁉︎」
「いつもより早くない⁉︎」