ジャーファル 短編集
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は私にとって初めての謝肉宴。
謝肉宴では女子はヒラヒラの踊り子さんのような衣装を着るらしいのだが…
可愛いと思うけど私は絶対無理!
モルジアナも他のみんなも可愛いけれど、いくらシンドバッド王からのお願いでも私は恥ずかしくて、そんな格好できない。
権力でエロを振りかざすなんて、そんな王サマが王サマで大丈夫なのだろうか?
シンドバッド王の命令でと、嫌がる私を泣く泣くヒラヒラに着替えさせようとして来た待女の皆さんには悪いけど、何とかここまで逃げて来たのだ。
「あ!マスルールさん!すみません!かくまって下さい!」
助かった!
私は謝肉宴の準備を手伝っていたマスルールさんの大きな体の後ろに隠れる。
ふぅー。優しいマスルールさんのところなら、私が隠れるのに協力してくれるだろうし、大丈夫だろう。
「お前その格好どうしたんだ?」
「えっと、これは…」
その時後ろから
「名前!何ですかその格好は⁉︎」
ジャーファルさんの怒声が聞こえた。
「あんなヒラヒラ着るくらいなら下着姿の方がマシです!」
そう、私は下着姿で逃げて来た。決して露出癖などではなく、仕方なく。仕方なく!
捕まったらジャーファルさんの長い説教が始まる!咄嗟に判断した私は逃げようとするが、
「逃しません!」
ジャーファルさんの眷属器であっという間に後ろ手に拘束されてしまった。
「下着姿の方がましだなんて、あなた頭イカれてるんですか?はしたないですよ!こんな格好でうろうろするなんて風紀が乱れます!シンにでも見つかれば、あなた妊娠されられますよ!」
すでにガミガミと説教が始まっている…
下着姿なんて、水着と大差ないじゃないですか…
…観念した私はいつ終わるかわからない説教に覚悟した。口答えしない方が身のためなので黙っていたが、
ジャーファルさんから説教受ける事になるくらいなら、大人しくあのヒラヒラ、着とけばよかったかなぁ?よく考えてみたら仮面付けるわけだから、誰が誰だかわからない状況になるわけだし、それなら我慢できたかも…アハハ…あれ?なんだか涙が…
「…先輩、それ(後ろ手の拘束)じゃエロさが増してるっス。余計にはしたないのでは…」
マスルールさんにそう言われたジャーファルさんは、慌てて着ていた羽織りを脱いで私の体にかけてくれた。
ジャーファルさん…男のくせにいい匂いがする…
「すみません…!…少し言い過ぎました」
少し涙目になっている私の顔を見て、ジャーファルさんは自分が泣かせてしまったと思ったのかもしれない。
「いえ、羽織り貸してくれてありがとうございます。ジャーファルさんのいい香りがします。」
特に深い意味はない。
本当にいい香りがした。
ジャーファルさんって女の子なのかな…
私の発言によってジャーファルさんの顔が赤くなった。可愛い!
すぐに顔を背けられてしまったけど。
「と、とにかくあなたは服を着てください!
また逃げられると困りますので、このまま私が部屋まで送ります。」
さすがにもう逃げないよ。と思ったけど、大人しく従う事にする。
「と言う事で、私は少し席を外します。すみませんが後はよろしくお願いします。マスルール。」
「マスルールさん、迷惑かけてすみません。」
「いや…風邪ひくなよ。」
マスルールさん、優しい…。
宮廷に向かう途中ー
「クシュンッ!」
「大丈夫ですか?風邪をひいたら大変です。早く行きましょう。」
「名前、まだ着替えてなかったのか?それにクシャミなんかして、大丈夫か?」
前から歩いてきたシンドバッド王に声をかけられる。
「大丈夫です。下着姿が寒いだけなので…」
と私が言うと、
私の今の状態をハッキリと捉えたシンドバッド王とジャーファルさんは固まった。
「え?ジャーファル…お前そういう趣味があったのか?女の子を犬の散歩でもするみたいに鎖で繋いで歩くなんて…しかもそのベールの中は下着…なのか?お前にそんな趣味があるなんて、長い付き合いだが今まで全く知らなかったぞ。」
真面目な顔で王サマが言っている。
「なんでありのまま言うんですか!あなたは!
これは私の趣味でもなんでもなくて…!」
頭を抱えたジャーファルさんに怒られてしまった。
「シン!事情は後で説明します!それまである事ない事話さないように!名前、行きますよ!」
半分引きずられるようになりながら部屋の前まで着くと、急いで部屋の中へ入った。
え?ジャーファルさんも一緒に部屋に入るの?下着姿で逃げ歩いていた私だけど、ジャーファルさんの見守る中着替えるのはさすがになんか恥ずかしいんだけど…いや、服着るだけなんだけども…
と思っていると、
「名前、下着姿で人前に出るなんて真似、もう2度としないでくださいね。あなたのそんな姿を他の誰かに見られるなんて…嫌なので…では私は先に戻ります。」
と言って、ジャーファルさんはさっさと部屋から出て行った。
ん?どういう意味だろう…なんか、ドキドキするんですけど!うぅ…顔があつい…
その後、シンドバッドにありのままの状況をみんなにバラされたジャーファルは、事の成り行きを説明するのに苦労したのだった。
「オレは見たまんまを話しただけだぞ⁈」
「確かにそうですが、話して欲しくなかった!
事情を知っているんですからあなたからも説明してください!マスルール!」
「…先輩大変っスね。」
謝肉宴では女子はヒラヒラの踊り子さんのような衣装を着るらしいのだが…
可愛いと思うけど私は絶対無理!
モルジアナも他のみんなも可愛いけれど、いくらシンドバッド王からのお願いでも私は恥ずかしくて、そんな格好できない。
権力でエロを振りかざすなんて、そんな王サマが王サマで大丈夫なのだろうか?
シンドバッド王の命令でと、嫌がる私を泣く泣くヒラヒラに着替えさせようとして来た待女の皆さんには悪いけど、何とかここまで逃げて来たのだ。
「あ!マスルールさん!すみません!かくまって下さい!」
助かった!
私は謝肉宴の準備を手伝っていたマスルールさんの大きな体の後ろに隠れる。
ふぅー。優しいマスルールさんのところなら、私が隠れるのに協力してくれるだろうし、大丈夫だろう。
「お前その格好どうしたんだ?」
「えっと、これは…」
その時後ろから
「名前!何ですかその格好は⁉︎」
ジャーファルさんの怒声が聞こえた。
「あんなヒラヒラ着るくらいなら下着姿の方がマシです!」
そう、私は下着姿で逃げて来た。決して露出癖などではなく、仕方なく。仕方なく!
捕まったらジャーファルさんの長い説教が始まる!咄嗟に判断した私は逃げようとするが、
「逃しません!」
ジャーファルさんの眷属器であっという間に後ろ手に拘束されてしまった。
「下着姿の方がましだなんて、あなた頭イカれてるんですか?はしたないですよ!こんな格好でうろうろするなんて風紀が乱れます!シンにでも見つかれば、あなた妊娠されられますよ!」
すでにガミガミと説教が始まっている…
下着姿なんて、水着と大差ないじゃないですか…
…観念した私はいつ終わるかわからない説教に覚悟した。口答えしない方が身のためなので黙っていたが、
ジャーファルさんから説教受ける事になるくらいなら、大人しくあのヒラヒラ、着とけばよかったかなぁ?よく考えてみたら仮面付けるわけだから、誰が誰だかわからない状況になるわけだし、それなら我慢できたかも…アハハ…あれ?なんだか涙が…
「…先輩、それ(後ろ手の拘束)じゃエロさが増してるっス。余計にはしたないのでは…」
マスルールさんにそう言われたジャーファルさんは、慌てて着ていた羽織りを脱いで私の体にかけてくれた。
ジャーファルさん…男のくせにいい匂いがする…
「すみません…!…少し言い過ぎました」
少し涙目になっている私の顔を見て、ジャーファルさんは自分が泣かせてしまったと思ったのかもしれない。
「いえ、羽織り貸してくれてありがとうございます。ジャーファルさんのいい香りがします。」
特に深い意味はない。
本当にいい香りがした。
ジャーファルさんって女の子なのかな…
私の発言によってジャーファルさんの顔が赤くなった。可愛い!
すぐに顔を背けられてしまったけど。
「と、とにかくあなたは服を着てください!
また逃げられると困りますので、このまま私が部屋まで送ります。」
さすがにもう逃げないよ。と思ったけど、大人しく従う事にする。
「と言う事で、私は少し席を外します。すみませんが後はよろしくお願いします。マスルール。」
「マスルールさん、迷惑かけてすみません。」
「いや…風邪ひくなよ。」
マスルールさん、優しい…。
宮廷に向かう途中ー
「クシュンッ!」
「大丈夫ですか?風邪をひいたら大変です。早く行きましょう。」
「名前、まだ着替えてなかったのか?それにクシャミなんかして、大丈夫か?」
前から歩いてきたシンドバッド王に声をかけられる。
「大丈夫です。下着姿が寒いだけなので…」
と私が言うと、
私の今の状態をハッキリと捉えたシンドバッド王とジャーファルさんは固まった。
「え?ジャーファル…お前そういう趣味があったのか?女の子を犬の散歩でもするみたいに鎖で繋いで歩くなんて…しかもそのベールの中は下着…なのか?お前にそんな趣味があるなんて、長い付き合いだが今まで全く知らなかったぞ。」
真面目な顔で王サマが言っている。
「なんでありのまま言うんですか!あなたは!
これは私の趣味でもなんでもなくて…!」
頭を抱えたジャーファルさんに怒られてしまった。
「シン!事情は後で説明します!それまである事ない事話さないように!名前、行きますよ!」
半分引きずられるようになりながら部屋の前まで着くと、急いで部屋の中へ入った。
え?ジャーファルさんも一緒に部屋に入るの?下着姿で逃げ歩いていた私だけど、ジャーファルさんの見守る中着替えるのはさすがになんか恥ずかしいんだけど…いや、服着るだけなんだけども…
と思っていると、
「名前、下着姿で人前に出るなんて真似、もう2度としないでくださいね。あなたのそんな姿を他の誰かに見られるなんて…嫌なので…では私は先に戻ります。」
と言って、ジャーファルさんはさっさと部屋から出て行った。
ん?どういう意味だろう…なんか、ドキドキするんですけど!うぅ…顔があつい…
その後、シンドバッドにありのままの状況をみんなにバラされたジャーファルは、事の成り行きを説明するのに苦労したのだった。
「オレは見たまんまを話しただけだぞ⁈」
「確かにそうですが、話して欲しくなかった!
事情を知っているんですからあなたからも説明してください!マスルール!」
「…先輩大変っスね。」
1/2ページ