観月はじめ
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聖ルドルフには学生寮があり、女子寮と男子寮が横並びに建てられている。
女子も男子も関係なく学生共用のスペースとして、食堂や多目的ルーム、ラウンジスペース、談話室等がある。
談話室というのは、主に家族との面会用に使われている。
そんな談話室の前で、何やら不審な動きをしている人物が1人……。
あ、観月だ。あんな所で何してんだろ?
談話室の前で不審に佇む観月に近づき、声をかける。
「観月、こんな所で何して……」
私が声を掛けると、いきなり後ろから抱きしめられるような形でホールドされ、手で口を塞がれる。
……え?え⁉︎これってどういう状況なの⁉︎
普段の観月からは考えられない行動と大胆さに混乱する私。
観月のダサい私服のお陰で胸のドキドキは半減されてると思うが、それでも男の子にこんな事されるのは初めてだし、もちろん私は暴れる。
日焼けにやたら敏感でオネェのような奴だと思っているが、力はちゃんと男の子だ。
簡単に振り解く事はできない。
「ちょっと静かにしててくれません?」
小声で言う観月だが、女の子にいきなりこんな事しておいて、そんな事言える立場なのか?
ムカついた私は、先程の胸のドキドキは鳴りを潜めて、一応の落ち着きを取り戻す。
観月の意識はどこか違う所に集中している様子だし、何か理由があるのだろう。
少し癪だけど素直に大人しくする私。
静かにと言われたので耳をすますと、談話室から誰かの話し声が聞こえた。
声色的には人数は2人?
1人はどうやら祐太くんで、もう1人は?
もしかして、以前話に聞いた事のある、祐太くんのお兄ちゃんだろうか?
祐太くんのお兄ちゃんには私も興味がある。
私は観月に後ろから抱きしめられている状況を忘れ、2人の会話に耳を傾ける。
ん……?観月、不二兄に悪口言われてるじゃん。
観月が祐太くんにさせていた事について事情を知る私は、お兄ちゃんの気持ちがよくわかる。
後ろから観月の悔しそうな雰囲気を感じるが、2人の会話を聞いて何を思っているんだろう……
「観月と苗字、こんな所で何してるだーね?また喧嘩だーね?」
そこへ、同じ寮生の柳沢君がやって来た。
「柳沢、あなた声が大きいですよ!それに間も悪い!」
観月、あんたも声でかいよ。
さすがに立ち聞き、バレたんじゃない?
「最初から君が立ち聞きしている事くらい、分かってたよ。だからわざわざ聞かせてあげたんじゃない」
気がつけば不二兄らしき人が隣に立っていた。
それに、最初からバレていたようだ。
「あなた、私がいる事を分かっていながら悪口を聞かせるなんて、悪趣味ですよ!」
「女の子を盾にしてそんな事言われてもねぇ?」
そう言われて、観月はやっと私を解放してくれた。
観月は今更になって狼狽ている。
そうなんだよ。
扱い方が雑だけど、私、一応女の子なんだからね?
この人がどうやら祐太くんのお兄ちゃんのようだ。
観月は勝手に不二兄をライバル視しているようだけど、テニスの実力は知らないが、口ではいくら頑張っても勝てないと感じる。
観月が祐太くんに対してした事は褒められたものじゃないし、このままじゃいつまで経ってもライバルなんて程遠く、対等にすらなれないんじゃない?
祐太くん自身は観月の事、今でも慕っているようだけど。
私はハッキリと言った。
「結局、観月が悪いんじゃん。まずはそれを言葉にしなきゃ」
そうしないと、不二兄のライバルになんていつまで経ってもなれないと思う。
観月は自分のした事に対して罪の意識はあるようだ。
それをもっと素直に表現した方がいい、私はそう思う。
「……確かに私は祐太くんに悪い事をしたと思っています」
私の言いたい事を分かってくれたのか、観月は話し始めた。
「それは認めますが、お兄さんにまで謝る気はありません!」
「何でそうなっちゃう⁉︎私の言いたい事、全然伝わってないんですけど!」
祐太くんと不二兄が何か言う前に、真っ先に私が叫んでいた。
ギャーギャーと口喧嘩を始める私と観月。
近くにいた柳沢君になだめられるが、私も、おそらく観月も、引く気はない。
そんな口喧嘩の最中、純粋な祐太くんの兄弟とは思えない腹黒そうな雰囲気を感じる不二兄に、頭をポンと撫でられ、微笑まれる。
呆気にとられ、二の句が告げなくなる私。
不二兄のこの行動の真意はわからないが……やっぱ観月がどう頑張ろうと、こういうタイプの人間にはいつまで経っても敵わないかもね。
直感的にそう思った。
観月は慌てた様子で私と不二兄の間に入り、
「とっ、とにかく!兄弟水入らずの所を邪魔した事は謝ります!私たちは退散しますのでごゆっくり」
と言って、私の手を引っ張っていく。
それを聞いて、確かに邪魔して申し訳なかったと気付き、観月に引っ張られながら私も謝った。
祐太くんと不二兄が見えなくなった所で、
「苗字、観月の為にあそこまで親身になれるとは驚きだーね」
コソッと柳沢君に言われた。
親身に?……どこらへんが??
私は親身になっているつもりはないんだけど。
観月の為と言うより、私がムカついて我慢できなかったから口にしているだけだ。
そう柳沢君に説明すると、部分的に聞こえていたらしい観月に睨まれた。
もちろん私も睨み返したけどね!
おそらく、あの後兄貴へのフォローと、その後は観月へのフォローに、疲れ果てた顔をした祐太を見た柳沢。
観月、苗字、不二兄のあのやり取りの間は、喧嘩しないでくださいと健気に言うも3人にガン無視されていたし、何とも言えない可哀想な弟ポジションに同情する柳沢であった。
女子も男子も関係なく学生共用のスペースとして、食堂や多目的ルーム、ラウンジスペース、談話室等がある。
談話室というのは、主に家族との面会用に使われている。
そんな談話室の前で、何やら不審な動きをしている人物が1人……。
あ、観月だ。あんな所で何してんだろ?
談話室の前で不審に佇む観月に近づき、声をかける。
「観月、こんな所で何して……」
私が声を掛けると、いきなり後ろから抱きしめられるような形でホールドされ、手で口を塞がれる。
……え?え⁉︎これってどういう状況なの⁉︎
普段の観月からは考えられない行動と大胆さに混乱する私。
観月のダサい私服のお陰で胸のドキドキは半減されてると思うが、それでも男の子にこんな事されるのは初めてだし、もちろん私は暴れる。
日焼けにやたら敏感でオネェのような奴だと思っているが、力はちゃんと男の子だ。
簡単に振り解く事はできない。
「ちょっと静かにしててくれません?」
小声で言う観月だが、女の子にいきなりこんな事しておいて、そんな事言える立場なのか?
ムカついた私は、先程の胸のドキドキは鳴りを潜めて、一応の落ち着きを取り戻す。
観月の意識はどこか違う所に集中している様子だし、何か理由があるのだろう。
少し癪だけど素直に大人しくする私。
静かにと言われたので耳をすますと、談話室から誰かの話し声が聞こえた。
声色的には人数は2人?
1人はどうやら祐太くんで、もう1人は?
もしかして、以前話に聞いた事のある、祐太くんのお兄ちゃんだろうか?
祐太くんのお兄ちゃんには私も興味がある。
私は観月に後ろから抱きしめられている状況を忘れ、2人の会話に耳を傾ける。
ん……?観月、不二兄に悪口言われてるじゃん。
観月が祐太くんにさせていた事について事情を知る私は、お兄ちゃんの気持ちがよくわかる。
後ろから観月の悔しそうな雰囲気を感じるが、2人の会話を聞いて何を思っているんだろう……
「観月と苗字、こんな所で何してるだーね?また喧嘩だーね?」
そこへ、同じ寮生の柳沢君がやって来た。
「柳沢、あなた声が大きいですよ!それに間も悪い!」
観月、あんたも声でかいよ。
さすがに立ち聞き、バレたんじゃない?
「最初から君が立ち聞きしている事くらい、分かってたよ。だからわざわざ聞かせてあげたんじゃない」
気がつけば不二兄らしき人が隣に立っていた。
それに、最初からバレていたようだ。
「あなた、私がいる事を分かっていながら悪口を聞かせるなんて、悪趣味ですよ!」
「女の子を盾にしてそんな事言われてもねぇ?」
そう言われて、観月はやっと私を解放してくれた。
観月は今更になって狼狽ている。
そうなんだよ。
扱い方が雑だけど、私、一応女の子なんだからね?
この人がどうやら祐太くんのお兄ちゃんのようだ。
観月は勝手に不二兄をライバル視しているようだけど、テニスの実力は知らないが、口ではいくら頑張っても勝てないと感じる。
観月が祐太くんに対してした事は褒められたものじゃないし、このままじゃいつまで経ってもライバルなんて程遠く、対等にすらなれないんじゃない?
祐太くん自身は観月の事、今でも慕っているようだけど。
私はハッキリと言った。
「結局、観月が悪いんじゃん。まずはそれを言葉にしなきゃ」
そうしないと、不二兄のライバルになんていつまで経ってもなれないと思う。
観月は自分のした事に対して罪の意識はあるようだ。
それをもっと素直に表現した方がいい、私はそう思う。
「……確かに私は祐太くんに悪い事をしたと思っています」
私の言いたい事を分かってくれたのか、観月は話し始めた。
「それは認めますが、お兄さんにまで謝る気はありません!」
「何でそうなっちゃう⁉︎私の言いたい事、全然伝わってないんですけど!」
祐太くんと不二兄が何か言う前に、真っ先に私が叫んでいた。
ギャーギャーと口喧嘩を始める私と観月。
近くにいた柳沢君になだめられるが、私も、おそらく観月も、引く気はない。
そんな口喧嘩の最中、純粋な祐太くんの兄弟とは思えない腹黒そうな雰囲気を感じる不二兄に、頭をポンと撫でられ、微笑まれる。
呆気にとられ、二の句が告げなくなる私。
不二兄のこの行動の真意はわからないが……やっぱ観月がどう頑張ろうと、こういうタイプの人間にはいつまで経っても敵わないかもね。
直感的にそう思った。
観月は慌てた様子で私と不二兄の間に入り、
「とっ、とにかく!兄弟水入らずの所を邪魔した事は謝ります!私たちは退散しますのでごゆっくり」
と言って、私の手を引っ張っていく。
それを聞いて、確かに邪魔して申し訳なかったと気付き、観月に引っ張られながら私も謝った。
祐太くんと不二兄が見えなくなった所で、
「苗字、観月の為にあそこまで親身になれるとは驚きだーね」
コソッと柳沢君に言われた。
親身に?……どこらへんが??
私は親身になっているつもりはないんだけど。
観月の為と言うより、私がムカついて我慢できなかったから口にしているだけだ。
そう柳沢君に説明すると、部分的に聞こえていたらしい観月に睨まれた。
もちろん私も睨み返したけどね!
おそらく、あの後兄貴へのフォローと、その後は観月へのフォローに、疲れ果てた顔をした祐太を見た柳沢。
観月、苗字、不二兄のあのやり取りの間は、喧嘩しないでくださいと健気に言うも3人にガン無視されていたし、何とも言えない可哀想な弟ポジションに同情する柳沢であった。
