亜久津仁
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夏休みもあと数日に迫ったある日の放課後の事である。
珍しく最後のホームルームまで残っていた俺は、特に用事もない為、他の生徒に混じり下校する。
校舎を出て校門まで向かう途中、後ろから太一に呼び止められ一瞬無視を決め込もうと思ったが…
無視したところでしつこく付いてくる予感がし、仕方なく振り返った。
「亜久津先輩!もう帰りますですか?」
俺に声をかけてきた太一の隣には苗字がいて、2人共小走りで駆け寄ってくる。
こいつら、また俺に付き纏う気じゃねーだろうな…
「何か用かよ。先に言っとくけど、俺は忙しいからな」
もちろん嘘だ。
何の予定もない。
「先輩は、モンブランが好きなんですか?」
……!
苗字にそう尋ねられた。
俺、その事こいつらに言った事あったか?
咄嗟に俺は嘘をつく。
「…嫌いじゃないけど…好きでもないな…」
「あれあれ?千石先輩が亜久津先輩はモンブランが好きだって…」
おかしいなぁ…と、太一は首を傾げている。
俺、その事千石に言った事あったか…?
俺は記憶力はいい方だが、そんな覚えはない。
「最近下級生に人気だね、亜久津」
噂をすれば、千石がヘラヘラした顔でやってきた。
このヘラヘラ顔がまじでウゼー。
「千石先輩!亜久津先輩、モンブランは好きでも嫌いでもないって…」
太一が眉を下げながら言う。
「え?そんなはずないけど…だって、優紀ちゃんから聞いたんだよ?」
「…ゆうきちゃん?…って、誰です?」
苗字が当然の疑問を口にする。
ゆうき…ゆうきって…優紀か⁉︎
優紀ってもしかして…⁉︎
「亜久津のお母さんだよ。ね?亜久津。」
ね?亜久津。じゃねぇー!!!
「何でお前がお袋の名前知ってんだよ⁉︎つーか、まさか顔見知りの仲なのか⁉︎」
聞かずにいられなかった。
他にも知りたい事が山ほど…
そもそもどこで知り合った⁉︎
いつから知り合いなんだ?
なぜ、同級生の母親をちゃん付けで呼ぶ⁉︎
まさか、ケータイのアドレスまで交換してたりしないよな⁉︎
顔見知り以上の間柄なんて、マジで認めねえ!!!
「なんだぁ。先輩のお母さんの名前かぁ」
苗字は妙にホッとしている様子だが、俺の胸中は穏やかではない。
「いやいや、心配しないでよ、亜久津。俺はただ、亜久津のクラスメイトとして優紀ちゃんと時々LINEする仲だから」
サラッと言いのける千石。
それはどんな仲だよ⁉︎
しかも、時々LINE?
まさかと思っていた事が事実だと言われて、途端に俺は目眩を感じた。
それに、心配しないでよって何だよ!
そのひと言が逆に不安なんだが!
「亜久津がモンブランが好きなのは優紀ちゃんから直接聞いたんだから、間違いないと思うんだけど。どうなの?亜久津」
そこまで言われると、さすがに俺もこれ以上嘘はつけなかった。
「…好きだと認めたら後々面倒そうな予感がしたんだよ。そういう事だから、面倒くせー事言ってくんなよ?」
俺は嘘を言った理由を正直に話し、ついでに釘も刺しておく。
だが、そんなのお構いなしの太一と苗字は、俺の気持ちに応える事なく、面倒な事を言い出した。
「モンブランが美味しいって噂のお店がありますです。亜久津先輩、一緒に行きましょうです!」
「何で俺が…2人で行けばいいだろ?」
モンブランが好きだという理由だけで、何で俺を誘うんだよ。
今度は苗字が喋り出す。
「4人以上でそのお店に行けば、2個目のケーキが期間限定で半額になるんです。だから先輩、一緒に行きましょうよ!先輩もわかると思いますけど、私、他に誘えるような友達いないですし…」
「僕もケーキ目的で誘えるような友達はいなくて…だから亜久津先輩!お願いしますです!」
もうひと息とばかりに、太一がたたみ掛けてくる。
こ、こいつら…子犬のような目で俺を見つめやがって…やめてくれっ…断るに断れないだろうがっ!
…でも1つ、疑問があるな。
「…4人って、あともう1人は?」
「千石先輩、一緒にどうですか?」
側にいた千石に適当に声を掛ける太一。
「女の子がいるなら俺は行くよ。それに、噂のお店がどんな店なのか、知っておきたいしね」
女の子がいるなら、ねぇ…
女は女でも、こいつはなかなかクセの強い女だぞ。
「亜久津先輩、一緒に行ってくれるんですか?」
苗字が確かめるように聞いてくる。
「…仕方なく付き合ってやるだけだ。今回だけだからな」
そう答えると、太一と苗字は笑顔になった。
本当に、お前らが子犬のような目で見るから…
4人の予定を合わせたり待ち合わせの時間等、連絡が取れるようLINEを交換しようという事になった。
それぞれLINEを交換したのち、
千石が慣れた様子でLINEグループを作り、俺を含めた3人を招待する。
LINEグループ名”亜久津と末永く仲良くし隊”
俺の名前をグループ名に入れるな!
末永く仲良く⁉︎
そんなのは俺にとっては迷惑でしかない。
懐いてくる太一や苗字は置いといて、
千石はクラスは同じでもほとんど話しかけて来なくて楽なところが、唯一こいつの良い所だと俺は思っている。
末永く仲良くし隊というネーミングは、千石自身を含まない、太一と苗字の俺に対する普段の関わり方をこいつなりに解釈してのものだと思うのだが…何かが引っかかる。
………
「…お前、お袋の事狙ってんじゃないだろうな…?」
何に対し引っかかっているのか、それが分かるまで時間がかかったが、わかったからには確認しておかねーと。
「将来、そういう事もあるかもしれないじゃん?まあ、亜久津は何も心配しないでよ」
「そういう事って何の事だよ⁉︎心配しないでって、そんなの無理だろ!」
「まあまあ、落ち着いてよ、仁くん♡」
「名前で呼ぶな!」
俺はこの日、千石が危険人物だと認識を改めたのだった。
珍しく最後のホームルームまで残っていた俺は、特に用事もない為、他の生徒に混じり下校する。
校舎を出て校門まで向かう途中、後ろから太一に呼び止められ一瞬無視を決め込もうと思ったが…
無視したところでしつこく付いてくる予感がし、仕方なく振り返った。
「亜久津先輩!もう帰りますですか?」
俺に声をかけてきた太一の隣には苗字がいて、2人共小走りで駆け寄ってくる。
こいつら、また俺に付き纏う気じゃねーだろうな…
「何か用かよ。先に言っとくけど、俺は忙しいからな」
もちろん嘘だ。
何の予定もない。
「先輩は、モンブランが好きなんですか?」
……!
苗字にそう尋ねられた。
俺、その事こいつらに言った事あったか?
咄嗟に俺は嘘をつく。
「…嫌いじゃないけど…好きでもないな…」
「あれあれ?千石先輩が亜久津先輩はモンブランが好きだって…」
おかしいなぁ…と、太一は首を傾げている。
俺、その事千石に言った事あったか…?
俺は記憶力はいい方だが、そんな覚えはない。
「最近下級生に人気だね、亜久津」
噂をすれば、千石がヘラヘラした顔でやってきた。
このヘラヘラ顔がまじでウゼー。
「千石先輩!亜久津先輩、モンブランは好きでも嫌いでもないって…」
太一が眉を下げながら言う。
「え?そんなはずないけど…だって、優紀ちゃんから聞いたんだよ?」
「…ゆうきちゃん?…って、誰です?」
苗字が当然の疑問を口にする。
ゆうき…ゆうきって…優紀か⁉︎
優紀ってもしかして…⁉︎
「亜久津のお母さんだよ。ね?亜久津。」
ね?亜久津。じゃねぇー!!!
「何でお前がお袋の名前知ってんだよ⁉︎つーか、まさか顔見知りの仲なのか⁉︎」
聞かずにいられなかった。
他にも知りたい事が山ほど…
そもそもどこで知り合った⁉︎
いつから知り合いなんだ?
なぜ、同級生の母親をちゃん付けで呼ぶ⁉︎
まさか、ケータイのアドレスまで交換してたりしないよな⁉︎
顔見知り以上の間柄なんて、マジで認めねえ!!!
「なんだぁ。先輩のお母さんの名前かぁ」
苗字は妙にホッとしている様子だが、俺の胸中は穏やかではない。
「いやいや、心配しないでよ、亜久津。俺はただ、亜久津のクラスメイトとして優紀ちゃんと時々LINEする仲だから」
サラッと言いのける千石。
それはどんな仲だよ⁉︎
しかも、時々LINE?
まさかと思っていた事が事実だと言われて、途端に俺は目眩を感じた。
それに、心配しないでよって何だよ!
そのひと言が逆に不安なんだが!
「亜久津がモンブランが好きなのは優紀ちゃんから直接聞いたんだから、間違いないと思うんだけど。どうなの?亜久津」
そこまで言われると、さすがに俺もこれ以上嘘はつけなかった。
「…好きだと認めたら後々面倒そうな予感がしたんだよ。そういう事だから、面倒くせー事言ってくんなよ?」
俺は嘘を言った理由を正直に話し、ついでに釘も刺しておく。
だが、そんなのお構いなしの太一と苗字は、俺の気持ちに応える事なく、面倒な事を言い出した。
「モンブランが美味しいって噂のお店がありますです。亜久津先輩、一緒に行きましょうです!」
「何で俺が…2人で行けばいいだろ?」
モンブランが好きだという理由だけで、何で俺を誘うんだよ。
今度は苗字が喋り出す。
「4人以上でそのお店に行けば、2個目のケーキが期間限定で半額になるんです。だから先輩、一緒に行きましょうよ!先輩もわかると思いますけど、私、他に誘えるような友達いないですし…」
「僕もケーキ目的で誘えるような友達はいなくて…だから亜久津先輩!お願いしますです!」
もうひと息とばかりに、太一がたたみ掛けてくる。
こ、こいつら…子犬のような目で俺を見つめやがって…やめてくれっ…断るに断れないだろうがっ!
…でも1つ、疑問があるな。
「…4人って、あともう1人は?」
「千石先輩、一緒にどうですか?」
側にいた千石に適当に声を掛ける太一。
「女の子がいるなら俺は行くよ。それに、噂のお店がどんな店なのか、知っておきたいしね」
女の子がいるなら、ねぇ…
女は女でも、こいつはなかなかクセの強い女だぞ。
「亜久津先輩、一緒に行ってくれるんですか?」
苗字が確かめるように聞いてくる。
「…仕方なく付き合ってやるだけだ。今回だけだからな」
そう答えると、太一と苗字は笑顔になった。
本当に、お前らが子犬のような目で見るから…
4人の予定を合わせたり待ち合わせの時間等、連絡が取れるようLINEを交換しようという事になった。
それぞれLINEを交換したのち、
千石が慣れた様子でLINEグループを作り、俺を含めた3人を招待する。
LINEグループ名”亜久津と末永く仲良くし隊”
俺の名前をグループ名に入れるな!
末永く仲良く⁉︎
そんなのは俺にとっては迷惑でしかない。
懐いてくる太一や苗字は置いといて、
千石はクラスは同じでもほとんど話しかけて来なくて楽なところが、唯一こいつの良い所だと俺は思っている。
末永く仲良くし隊というネーミングは、千石自身を含まない、太一と苗字の俺に対する普段の関わり方をこいつなりに解釈してのものだと思うのだが…何かが引っかかる。
………
「…お前、お袋の事狙ってんじゃないだろうな…?」
何に対し引っかかっているのか、それが分かるまで時間がかかったが、わかったからには確認しておかねーと。
「将来、そういう事もあるかもしれないじゃん?まあ、亜久津は何も心配しないでよ」
「そういう事って何の事だよ⁉︎心配しないでって、そんなの無理だろ!」
「まあまあ、落ち着いてよ、仁くん♡」
「名前で呼ぶな!」
俺はこの日、千石が危険人物だと認識を改めたのだった。
