ジェイド・リーチ 短編集
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「ねージェイドー、もう帰ろーよぉ」
「ついて来たいと言ったのは貴方じゃありませんか。もう飽きたのですか?」
いつもはひとりの山散策。
今日は名前さんと一緒に散策中なのですが……
「だって、私が見つけるキノコ、毒ばっかなんだもん。ぜんぜん採れないし、つまんない」
「もう少し探索してみませんか?戻ったらキノコをふんだんに使った僕のおすすめ料理をご馳走しますから」
「んー……わかった」
簡単に食につられる名前さん。
そもそも同行のきっかけが食欲でしたからね。
収穫を手伝うから、アズールとフロイドが絶賛するキノコ料理を食べたいと。
その食欲を満たす為、よし!と気を取り戻した名前さんは、再度散策体勢に入る。
「あ!ジェイド、これは!?」
「毒ですね」
「こっちにも初めて見るキノコ!これは!?」
「残念ながらそれも毒です」
「じゃあこれは!!?」
「1upキノコですね」
「じゃあ食べれるね!」
「冗談ですよ。リアル1upキノコという見た目ですが、それも食べられません。テングタケという立派な毒キノコです」
「毒キノコばっかでやる気なくすー!もっとたくさん採れると思ってたのにー」
「確かに見つけるのは毒キノコばかりですが、初めてにしては筋が良いかと……食用ではありませんが」
すると突然座り込む名前さん。
「疲れた。わたし休んでるから、ジェイド行ってきて」
「では名前さんはここで休んでいてください。僕はこの周辺を散策しています」
名前さんは、今度は完全に気が削がれてしまったようだ。
仕方ない。
僕ひとりで散策を続行する事にしましょう。
ですが、深い山ではないも、名前さんの側から完全に離れるわけにはいかない。
万が一、迷子にでもなられたら困りますからね。
名前さんの側を離れすぎないよう気をつけながら、順調に山菜を採っていった。
そんな僕の耳に、名前さんの騒がしい声が届いた。
「いたーい!!!何これ?!栗?目的のキノコはぜんぜんだし、痛いし、私もう泣く!いいよね!?」
名前さんが座り込んでいたのはどうやら栗の木の下で、頭上からイガ栗が落ちて来たようだ。
「大丈夫ですか?帽子を被っていなかったらどうなっていた事か……困りましたね、泣かないでください」
「ぜんぜん困ってないくせに!困り顔して見せるのが逆に白々しいんだよー」
帽子を被っていたので大丈夫だとは思うが、本当に怪我をしていたらいけない。
栗の木の下を離れ、帽子を外して頭皮を確認させてもらうと、外傷はなくひと安心した。
「すっかりご機嫌斜めですね。これで機嫌を直して頂けませんか?あなたに似合う可愛らしいお花です」
僕が一輪の花を差し出すと、名前さんは反射的にそれを受け取る。
「こんな花っぽいかわいい花、私に似合う?もっとこう、これ花?って疑問に思うような花が私のイメージだって自分で思うんだけど……」
「そんな真面目に謙遜しないでください。僕は似合うと思いますけど。それに、素敵な花言葉ですよ」
「花言葉?何て言葉なの?」
「後で調べてみてください。そろそろ戻りましょうか。僕のおすすめ山菜料理を名前さんに食べて頂けるのが楽しみです」
「花言葉、知ってるんなら教えてくれればいいのにー」
そう文句を言っているが、山菜料理が楽しみな様子の名前さんは、いくらか機嫌が直ったようだった。
寮に戻って、僕は約束通り、おすすめ料理の調理を始める。
「このお花の名前、何だっけ?」
「シロヨメナですよ」
僕が調理している最中、やる事がない名前さんは、散策中に僕が渡した花の花言葉を調べるようだ。
「シロヨメナ……花言葉……検索!……なになに……?……花言葉って、もっとキレイな感じだと思ってたー!何かムカつく!」
「何故ですか?大切な事ですよ?」
シロヨメナの花言葉
『丈夫』
「ついて来たいと言ったのは貴方じゃありませんか。もう飽きたのですか?」
いつもはひとりの山散策。
今日は名前さんと一緒に散策中なのですが……
「だって、私が見つけるキノコ、毒ばっかなんだもん。ぜんぜん採れないし、つまんない」
「もう少し探索してみませんか?戻ったらキノコをふんだんに使った僕のおすすめ料理をご馳走しますから」
「んー……わかった」
簡単に食につられる名前さん。
そもそも同行のきっかけが食欲でしたからね。
収穫を手伝うから、アズールとフロイドが絶賛するキノコ料理を食べたいと。
その食欲を満たす為、よし!と気を取り戻した名前さんは、再度散策体勢に入る。
「あ!ジェイド、これは!?」
「毒ですね」
「こっちにも初めて見るキノコ!これは!?」
「残念ながらそれも毒です」
「じゃあこれは!!?」
「1upキノコですね」
「じゃあ食べれるね!」
「冗談ですよ。リアル1upキノコという見た目ですが、それも食べられません。テングタケという立派な毒キノコです」
「毒キノコばっかでやる気なくすー!もっとたくさん採れると思ってたのにー」
「確かに見つけるのは毒キノコばかりですが、初めてにしては筋が良いかと……食用ではありませんが」
すると突然座り込む名前さん。
「疲れた。わたし休んでるから、ジェイド行ってきて」
「では名前さんはここで休んでいてください。僕はこの周辺を散策しています」
名前さんは、今度は完全に気が削がれてしまったようだ。
仕方ない。
僕ひとりで散策を続行する事にしましょう。
ですが、深い山ではないも、名前さんの側から完全に離れるわけにはいかない。
万が一、迷子にでもなられたら困りますからね。
名前さんの側を離れすぎないよう気をつけながら、順調に山菜を採っていった。
そんな僕の耳に、名前さんの騒がしい声が届いた。
「いたーい!!!何これ?!栗?目的のキノコはぜんぜんだし、痛いし、私もう泣く!いいよね!?」
名前さんが座り込んでいたのはどうやら栗の木の下で、頭上からイガ栗が落ちて来たようだ。
「大丈夫ですか?帽子を被っていなかったらどうなっていた事か……困りましたね、泣かないでください」
「ぜんぜん困ってないくせに!困り顔して見せるのが逆に白々しいんだよー」
帽子を被っていたので大丈夫だとは思うが、本当に怪我をしていたらいけない。
栗の木の下を離れ、帽子を外して頭皮を確認させてもらうと、外傷はなくひと安心した。
「すっかりご機嫌斜めですね。これで機嫌を直して頂けませんか?あなたに似合う可愛らしいお花です」
僕が一輪の花を差し出すと、名前さんは反射的にそれを受け取る。
「こんな花っぽいかわいい花、私に似合う?もっとこう、これ花?って疑問に思うような花が私のイメージだって自分で思うんだけど……」
「そんな真面目に謙遜しないでください。僕は似合うと思いますけど。それに、素敵な花言葉ですよ」
「花言葉?何て言葉なの?」
「後で調べてみてください。そろそろ戻りましょうか。僕のおすすめ山菜料理を名前さんに食べて頂けるのが楽しみです」
「花言葉、知ってるんなら教えてくれればいいのにー」
そう文句を言っているが、山菜料理が楽しみな様子の名前さんは、いくらか機嫌が直ったようだった。
寮に戻って、僕は約束通り、おすすめ料理の調理を始める。
「このお花の名前、何だっけ?」
「シロヨメナですよ」
僕が調理している最中、やる事がない名前さんは、散策中に僕が渡した花の花言葉を調べるようだ。
「シロヨメナ……花言葉……検索!……なになに……?……花言葉って、もっとキレイな感じだと思ってたー!何かムカつく!」
「何故ですか?大切な事ですよ?」
シロヨメナの花言葉
『丈夫』