第百一話※R-18表現アリ
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~学校にて~
(長)「はーい。みんな静かに。今日は新しく入った友達を紹介する。転校生の…」
(銀)「銀さん太です。はぁ、はぁ…」
(星)「オッさん太です。はぁ、はぁ…」
息を切らしながら自己紹介する二人。そしてそれを見つめる神楽と音莉。
(星)「(クッソ…振り切れなんだか)」
(銀)「(まァいい。遅刻を免れただけでもヨシとす…)」
するとさらに…
(近)「近藤さん太です」
(九)「九ちゃん太です」
(猿)「さっちゃんです」
(長)「みんな仲良くするように」
(新)「転校生何人いんだ! なんでてめーらまで転校してきてんの!? てめーらの出番はもう終わったろ! つーか一人ネバネバな転校生いるんだけど! どんな転校生!?」
そのネバネバの転校生であるさっちゃんは「よろしく」と言った。
(妙)「ねェねェ、神楽ちゃん。誰か気に入った子いる?」
神楽の横の席に座っている、ネバネバのお妙が問いかける。
(新)「同級生までネバネバだよ! 何? この3年G組!」
(銀)「(コ、コイツら…この期に及んでまだサンタの座を諦めねェつもりか! だがもう遅いぜ)」
(星)「(今更転校してきた所で俺は既に一度神楽と出会ったんだよ。親友にぶつかったという因縁が出来てんだよ。乙女は運命とやらに弱い。何の繋がりもない転校生なんぞただの群衆(モブ)に等しい)」
(神)「あ、お前はあの時の!」
銀時と星海坊主の狙い通り、神楽が勢いよく立ち上がった。
(星)「(きたきた)」
(神)「また出やがったな、このゴキブリが!」
神楽がスリッパで先生である長谷川を叩くと、長谷川の頭からゴキブリの触角が出てきた。
(新)「そっち!? 転校生紹介してたけどまたゴキブリにされたよ、あの人!」
(神)「テキサスにいた時からしつこくつきまとってて困るのよ」
そう言いながら席につく神楽。
(新)「テキサス!? 繋がってんの!? これまでの話って繋がってたの!?」
(妙)「へェ。テキサスから留学先の日本にまでついてくるなんて大したゴキブリじゃない」
(あ)「スゴイゴキブリだね。どうやって海渡ってきたんだろう」
(星)「(何コレ? ゴキブリに負けてんだけど。ゴキブリの方が運命的な再開繰り返してんだけど)」
(妙)「ひょっとしてあのゴキブリ、ずーっと神楽ちゃんの事見守ってくれてるのかもね」
(あ)「いいなぁ…そういう運命的な人に出会えて……」
(神)「やめてよ妙、音莉。そんなんじゃないわよ」
(銀)「(音莉ちゃーん! さっきここに運命的な出会い果たした人いるでしょ!? さっきぶつかった銀さん太がここにいるでしょ!?)」
(神)「(そんなバカげた事、あるワケない。ゴキブリが…アイツが私を護ってくれていたなんて)」
(新)「えっ…何コレ? ちょっと……」
(神)「(いつも薄汚れた身体で私の前に現れスリッパで叩かれていたアイツ)」
(新)「何なの? この展開」
(神)「(叩いても叩いてもしぶとく何度でも現れたゴキブリ)」
(新)「もうゴキブリの事はいいだろ?」
(神)「(でもアイツが現れるのは決まって私が寂しい夜だった)」
(新)「そうだったっけ!?」
(神)「(悲しみに打ちひしがれるクリスマスの夜だった)」
(新)「知らないよ!? いつ悲しみに打ちひしがれてたっけ!?」
(神)「(もしかしたらゴキブリ(アイツ)は私を一人ぼっちにしない為に…)」
(新)「いや、違うだろ! 何!? コレ! 完全にゴキブリの話にシフトチェンジしてんだけど!」
(神)「(気がつくと授業中、休み時間、いつもゴキブリの光沢ばかり目で追うようになっていた)」
(長)「いいか。ゴキブリはな、一匹見たらあと三十匹はいると思え」
(新)「なんでゴキブリが授業やってんだ!」
(神)「(下校時間がきてもいつまでも家に帰らずゴキブリの光沢ばかり眺めていた)」
「ゴキブリ先生、さようならー!」
(長)「オメーら、ゴキブリポイポイには気をつけて帰れよー!」
(新)「ゴキブリ先生ってなんだよ! ブタゴリラ並みにバカにされてんのか敬われてんのか解んねーよ!」
(神)「(胸が痛い…苦しい…吐き気がする……)」
(新)「そりゃ吐き気もすんだろ! ゴキブリなんか見てたら!」
(神)「(私の中で初めて生まれた感情…それが何なのか、気付くのにそう時間はかからなかった。これが……恋)」
(新)「どんな話だ!! そーいう話だったの!? 恋した転校生がサンタで…的な展開じゃなかったの!?」
(神)「(生徒とゴキブリ…この恋が実る事はないのを私は知っていた。私達の距離が机と教壇よりも遠く離れていた)」
(新)「なんでちょい高校教師と生徒の禁断の恋みたいになってんの!?」
(神)「(それでもこの思いだけは伝えたい。例え実る事がなくても、この真っ直ぐな思い、あのゴキブリにぶつけたい…)」
(新)「どうすんだよ。ゴキブリに恋した少女の夢なんて一体どう叶えるっていうんだ!?」
・
・
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放課後。
下校途中にあるファーストフード店には音莉、お妙、編み物をしている神楽。そして机の上に寝そべっている銀さん太とオッさん太が座っていた。
(妙)「もうすぐクリスマスよね。ねえ、みんなはイブの予定とかある? 決まってるの?」
(銀)「別に…」
(星)「明石屋サンタ見て寝る…」
(新)「サンタテンションだだ下がりだよ! サンタなのに明石屋サンタ見るつもりだよ!」
さらには…
(近)「俺はお妙さんと過ごすつもりだけど…九ちゃん太は?」
(九)「奇遇だな。僕もだ」
(近)「だよねー! やっぱりクリスマスはお妙さんだよね~!」
近藤さん太、九ちゃん太、さっちゃんまでそこにいた。
(新)「てめーらは一体何しに再登場しにきたんだ!」
(妙)「神楽ちゃんは? 何か予定あるの?」
(神)「ん? 別に」
(猿)「何私だけ無視してんのよ! 同じネバネバのムジナでしょ!?」
(あ)「ねえ神楽ちゃん、その編み物…誰かにプレゼントするの?」
(猿)「おっ、妬かせるねェ。相手は誰かしら? フー、フー!」
(神)「ち、違うもん、別に。自分でつけようって思ってるだけだし…///」
そう言いながら編み物を続ける神楽。
(妙)「あっ、ここはこう編んだ方がいいわよ」
そう言って神楽の編み物を手にして編み始めるお妙。
(神)「わぁ…お妙ちゃんスゴーイ! 編み物できるんだー。私全然ダメで…」
(妙)「うん。私もちょっと今編んでて…」
(近)「えっ!? お妙さんも何か編んでるんですか!?」
(九)「何を!? 一体誰に!?」
(妙)「いや、そんな大したものじゃないんだけど、寒くなってきたからちょっと…」
(猿)「ん? カバンから何か飛び出してるわよ」
(妙)「あっ! 違うの! これは! あの…」
編みかけの黄色い編み物の入ったカバンを咄嗟に抱えるお妙。
(神)「(私はその時、見てはいけないものを見てしまった。お妙ちゃんのネバネバのカバンから飛び出していたのは編みかけのネバネバの手袋だった。そこには大きくこう編みこまれていた。『G』と…)」
(新)「なんでだァァァァァァァァ! なんで姉上までGに惚れてんだ! 一体あの汚ねェG(ゴキブリ)に何の魅力があんだ!」
(神)「(お妙ちゃん、ひょっとしてテキサスの頃からずっと…)」
(妙)「………」
(新)「なんだ!? コレ! ゴキブリ廻ってなんでこんなややこしい事になってんだ!」
(九)「妙ちゃん、『G』って…」
(近)「『G』ってゴリラの事ですよね!? 俺の事ですよね!?」
(猿)「お妙さん、アナタ…『G』って銀さんに手をだそうだなんて許さないわよ!」
(新)「一人だけおもっくそ間違ってるんですけど!」
すると近藤さん太が机をバン! と叩く。
(近)「チクショー! こんなのアホらしくてやってらんねェ! 俺帰る!」
(九)「悪いが僕も!」
(近&九&猿)「「「クリスマスにサンタなんてクソ食らえだァァァァァ!」」」
(新)「サンタがクリスマス全否定したよ! 自分の存在全否定して走り去ってったよ!」
そして近藤、九兵衛、さっちゃんが走り去り、その場には神楽や音莉達だけが残される。
(妙)「私、何か悪い事しちゃった…かな?」
(星)「何も悪かねーよ」
(妙)「えっ…?」
(星)「悪くなんかねーさ、誰も…」
(銀)「………」
(新)「何コレ!? ホントに青春ドラマみたいになってんですけど! つーかてめーら一体どーいう立ち位置!? サンタだよね? ホントにサンタだよね!?」
(あ)「………」
(妙)「音莉ちゃん? どうかした?」
(あ)「う、ううん。何でもないよ。…あ、わ、私用事思い出しちゃったから先帰るね」
そう言って音莉は席を立つ。
(神)「(その時、私はまたしても見てしまった。音莉のカバンの隙間から、『G』と編みこまれた、既に完成している編み物が入っているのを…)」
(新)「オイィィィィィィィ! 音莉さんまでGに惚れちゃったの!? これ長谷川さんとちょっとしたモテ期到来じゃねーか!」
(あ)「じゃ、じゃあね!」
そう言って音莉は笑顔で手を振りながら店を出ていった。
(神&妙)「「………」」
(長)「はーい。みんな静かに。今日は新しく入った友達を紹介する。転校生の…」
(銀)「銀さん太です。はぁ、はぁ…」
(星)「オッさん太です。はぁ、はぁ…」
息を切らしながら自己紹介する二人。そしてそれを見つめる神楽と音莉。
(星)「(クッソ…振り切れなんだか)」
(銀)「(まァいい。遅刻を免れただけでもヨシとす…)」
するとさらに…
(近)「近藤さん太です」
(九)「九ちゃん太です」
(猿)「さっちゃんです」
(長)「みんな仲良くするように」
(新)「転校生何人いんだ! なんでてめーらまで転校してきてんの!? てめーらの出番はもう終わったろ! つーか一人ネバネバな転校生いるんだけど! どんな転校生!?」
そのネバネバの転校生であるさっちゃんは「よろしく」と言った。
(妙)「ねェねェ、神楽ちゃん。誰か気に入った子いる?」
神楽の横の席に座っている、ネバネバのお妙が問いかける。
(新)「同級生までネバネバだよ! 何? この3年G組!」
(銀)「(コ、コイツら…この期に及んでまだサンタの座を諦めねェつもりか! だがもう遅いぜ)」
(星)「(今更転校してきた所で俺は既に一度神楽と出会ったんだよ。親友にぶつかったという因縁が出来てんだよ。乙女は運命とやらに弱い。何の繋がりもない転校生なんぞただの群衆(モブ)に等しい)」
(神)「あ、お前はあの時の!」
銀時と星海坊主の狙い通り、神楽が勢いよく立ち上がった。
(星)「(きたきた)」
(神)「また出やがったな、このゴキブリが!」
神楽がスリッパで先生である長谷川を叩くと、長谷川の頭からゴキブリの触角が出てきた。
(新)「そっち!? 転校生紹介してたけどまたゴキブリにされたよ、あの人!」
(神)「テキサスにいた時からしつこくつきまとってて困るのよ」
そう言いながら席につく神楽。
(新)「テキサス!? 繋がってんの!? これまでの話って繋がってたの!?」
(妙)「へェ。テキサスから留学先の日本にまでついてくるなんて大したゴキブリじゃない」
(あ)「スゴイゴキブリだね。どうやって海渡ってきたんだろう」
(星)「(何コレ? ゴキブリに負けてんだけど。ゴキブリの方が運命的な再開繰り返してんだけど)」
(妙)「ひょっとしてあのゴキブリ、ずーっと神楽ちゃんの事見守ってくれてるのかもね」
(あ)「いいなぁ…そういう運命的な人に出会えて……」
(神)「やめてよ妙、音莉。そんなんじゃないわよ」
(銀)「(音莉ちゃーん! さっきここに運命的な出会い果たした人いるでしょ!? さっきぶつかった銀さん太がここにいるでしょ!?)」
(神)「(そんなバカげた事、あるワケない。ゴキブリが…アイツが私を護ってくれていたなんて)」
(新)「えっ…何コレ? ちょっと……」
(神)「(いつも薄汚れた身体で私の前に現れスリッパで叩かれていたアイツ)」
(新)「何なの? この展開」
(神)「(叩いても叩いてもしぶとく何度でも現れたゴキブリ)」
(新)「もうゴキブリの事はいいだろ?」
(神)「(でもアイツが現れるのは決まって私が寂しい夜だった)」
(新)「そうだったっけ!?」
(神)「(悲しみに打ちひしがれるクリスマスの夜だった)」
(新)「知らないよ!? いつ悲しみに打ちひしがれてたっけ!?」
(神)「(もしかしたらゴキブリ(アイツ)は私を一人ぼっちにしない為に…)」
(新)「いや、違うだろ! 何!? コレ! 完全にゴキブリの話にシフトチェンジしてんだけど!」
(神)「(気がつくと授業中、休み時間、いつもゴキブリの光沢ばかり目で追うようになっていた)」
(長)「いいか。ゴキブリはな、一匹見たらあと三十匹はいると思え」
(新)「なんでゴキブリが授業やってんだ!」
(神)「(下校時間がきてもいつまでも家に帰らずゴキブリの光沢ばかり眺めていた)」
「ゴキブリ先生、さようならー!」
(長)「オメーら、ゴキブリポイポイには気をつけて帰れよー!」
(新)「ゴキブリ先生ってなんだよ! ブタゴリラ並みにバカにされてんのか敬われてんのか解んねーよ!」
(神)「(胸が痛い…苦しい…吐き気がする……)」
(新)「そりゃ吐き気もすんだろ! ゴキブリなんか見てたら!」
(神)「(私の中で初めて生まれた感情…それが何なのか、気付くのにそう時間はかからなかった。これが……恋)」
(新)「どんな話だ!! そーいう話だったの!? 恋した転校生がサンタで…的な展開じゃなかったの!?」
(神)「(生徒とゴキブリ…この恋が実る事はないのを私は知っていた。私達の距離が机と教壇よりも遠く離れていた)」
(新)「なんでちょい高校教師と生徒の禁断の恋みたいになってんの!?」
(神)「(それでもこの思いだけは伝えたい。例え実る事がなくても、この真っ直ぐな思い、あのゴキブリにぶつけたい…)」
(新)「どうすんだよ。ゴキブリに恋した少女の夢なんて一体どう叶えるっていうんだ!?」
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放課後。
下校途中にあるファーストフード店には音莉、お妙、編み物をしている神楽。そして机の上に寝そべっている銀さん太とオッさん太が座っていた。
(妙)「もうすぐクリスマスよね。ねえ、みんなはイブの予定とかある? 決まってるの?」
(銀)「別に…」
(星)「明石屋サンタ見て寝る…」
(新)「サンタテンションだだ下がりだよ! サンタなのに明石屋サンタ見るつもりだよ!」
さらには…
(近)「俺はお妙さんと過ごすつもりだけど…九ちゃん太は?」
(九)「奇遇だな。僕もだ」
(近)「だよねー! やっぱりクリスマスはお妙さんだよね~!」
近藤さん太、九ちゃん太、さっちゃんまでそこにいた。
(新)「てめーらは一体何しに再登場しにきたんだ!」
(妙)「神楽ちゃんは? 何か予定あるの?」
(神)「ん? 別に」
(猿)「何私だけ無視してんのよ! 同じネバネバのムジナでしょ!?」
(あ)「ねえ神楽ちゃん、その編み物…誰かにプレゼントするの?」
(猿)「おっ、妬かせるねェ。相手は誰かしら? フー、フー!」
(神)「ち、違うもん、別に。自分でつけようって思ってるだけだし…///」
そう言いながら編み物を続ける神楽。
(妙)「あっ、ここはこう編んだ方がいいわよ」
そう言って神楽の編み物を手にして編み始めるお妙。
(神)「わぁ…お妙ちゃんスゴーイ! 編み物できるんだー。私全然ダメで…」
(妙)「うん。私もちょっと今編んでて…」
(近)「えっ!? お妙さんも何か編んでるんですか!?」
(九)「何を!? 一体誰に!?」
(妙)「いや、そんな大したものじゃないんだけど、寒くなってきたからちょっと…」
(猿)「ん? カバンから何か飛び出してるわよ」
(妙)「あっ! 違うの! これは! あの…」
編みかけの黄色い編み物の入ったカバンを咄嗟に抱えるお妙。
(神)「(私はその時、見てはいけないものを見てしまった。お妙ちゃんのネバネバのカバンから飛び出していたのは編みかけのネバネバの手袋だった。そこには大きくこう編みこまれていた。『G』と…)」
(新)「なんでだァァァァァァァァ! なんで姉上までGに惚れてんだ! 一体あの汚ねェG(ゴキブリ)に何の魅力があんだ!」
(神)「(お妙ちゃん、ひょっとしてテキサスの頃からずっと…)」
(妙)「………」
(新)「なんだ!? コレ! ゴキブリ廻ってなんでこんなややこしい事になってんだ!」
(九)「妙ちゃん、『G』って…」
(近)「『G』ってゴリラの事ですよね!? 俺の事ですよね!?」
(猿)「お妙さん、アナタ…『G』って銀さんに手をだそうだなんて許さないわよ!」
(新)「一人だけおもっくそ間違ってるんですけど!」
すると近藤さん太が机をバン! と叩く。
(近)「チクショー! こんなのアホらしくてやってらんねェ! 俺帰る!」
(九)「悪いが僕も!」
(近&九&猿)「「「クリスマスにサンタなんてクソ食らえだァァァァァ!」」」
(新)「サンタがクリスマス全否定したよ! 自分の存在全否定して走り去ってったよ!」
そして近藤、九兵衛、さっちゃんが走り去り、その場には神楽や音莉達だけが残される。
(妙)「私、何か悪い事しちゃった…かな?」
(星)「何も悪かねーよ」
(妙)「えっ…?」
(星)「悪くなんかねーさ、誰も…」
(銀)「………」
(新)「何コレ!? ホントに青春ドラマみたいになってんですけど! つーかてめーら一体どーいう立ち位置!? サンタだよね? ホントにサンタだよね!?」
(あ)「………」
(妙)「音莉ちゃん? どうかした?」
(あ)「う、ううん。何でもないよ。…あ、わ、私用事思い出しちゃったから先帰るね」
そう言って音莉は席を立つ。
(神)「(その時、私はまたしても見てしまった。音莉のカバンの隙間から、『G』と編みこまれた、既に完成している編み物が入っているのを…)」
(新)「オイィィィィィィィ! 音莉さんまでGに惚れちゃったの!? これ長谷川さんとちょっとしたモテ期到来じゃねーか!」
(あ)「じゃ、じゃあね!」
そう言って音莉は笑顔で手を振りながら店を出ていった。
(神&妙)「「………」」