第百一話※R-18表現アリ
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(神)「サ、サンタが二人いるアル! 何アルか!? お前ら!」
だが肝心の二人は互いに正体に気づかぬまま、その場に袋を落としてしまう。
(星)「(ど、どういう事だ…何故サンタがもう一人……)」
(銀)「(だ、誰だ? コイツ…。なんでこの銀さん太以外にもサンタがいやがる! 奴等にちょっとしたドッキリ仕掛けてやろうと音莉と一緒にいたいのを我慢して寒空の下、夕方からスタンバイしてたのに…! なんで……なんでこんな事に…!)」
(星)「(よりにもよってこんなタイミングに…どうしてくれんだ。喜ばすどころかドン引きじゃねーか)」
するとそんな二人を神楽がビシッと指をさす。
(神)「サンタが二人いるなんてとんだウソっぱちアル。どっちかが偽物アル! サンタの格好で民家に忍び入って泥棒働くつもりだったに違いないネ! 奉行所突き出すアル!」
(星)「(いやいやいや、違う! お父さん…君に夢を届けにきたお父さん三太さんだよ!)」
(銀)「(オイ! コイツのせいで完全に偽物扱いじゃねーか! 最近突然俺の首に腕回して後ろから抱きついてきたり、俺の手の平じっと見つめたりしてる音莉に…なんか部屋でコソコソやってた音莉に銀さん太からプレゼントを届けてやろうと思ったのに! アレサンタさんこないからちょっと様子変だったんだよ、絶対。アレサンタさんにあげるプレゼント作ってたんだよ、絶対!)」
(あ)「わぁ…でもサンタさんが二人もいるよ! これスゴくない? 私感動しちゃった!」
(新)「いや、なんでそんな目キラキラしてるんですか? ていうかこれ絶対偽物ですし…。ていうか音莉さん、サンタ信じて…ふがっ!」
言いかけた新八の口をお妙が手で塞ぐ。
(妙)「新ちゃん、ダメよ! 音莉ちゃんの夢を壊したら!(小声)」
(新)「ス、スイマセン…」
(銀)「(アレ? でもちょっと待てよ…)」
(星)「(よくよく考えたら…)」
(銀&星)「(俺、偽物だ)」
(星)「(マズイな…奉行所突き出される前に正体明かした方が…。いや、でも神楽に夢を届けるという目的が……!)」
(神)「オイ、何固まってんだヨ! なんとか言えヨ!」
(銀)「(今年は神楽のプレゼント欲しいな攻撃をなんとかかわして音莉の為にここまでやったんだ。ここで正体をバラすワケにはいかない…!)」
(あ)「今年こそはプレゼントもらえるかな…(ワクワク」
(妙)「どうしましょう…音莉ちゃんがカワイすぎて私どうにかなりそうだわ……」
(長)「嬢ちゃん、あんな銀髪マダオなんかやめてこっちのマダオにしな…」
バコッ!
(長)「だっ!」
音莉を口説こうとする長谷川の額に、足元にあった小石を蹴って当てた銀時。
すると星海坊主が銀時の方を向いた。
(星)「あの…すいません。お宅、どちら様ですか?」
(銀)「えっ…?」
その問いかけに銀時も星海坊主の方を向く。
(星)「(コイツに引き下がらせよう。一人になればなんとか立場を保てるはず)」
(あ&神)「「………」」
向かい合う二人を怪訝な目で見つめる神楽と、キラキラした目で見つめる音莉。
(星)「いやぁ、別に泥棒とか疑ってるんじゃなくて…えー…どこかのボランティア団体に所属している方とかで?」
(銀)「いや…え? そちらこそどちら様で? 町内会の子供会の方とかですか?」
(星)「いやいや。俺はあの…見た通り、まァこういう感じで三太? やらしてもらってるもんなんですけど…」
(銀)「いや。この期に及んでキャラ護らなくて結構ですよ? つけヒゲでしょ? それ」
(星)「うっ…」
(銀)「あの、パクリとか別に俺そんなに気にしてないんですけど、あまり生半可な気持ちで俺のマネ事やんないでほしいっていうかね、あんまサンタナメてるとマジケガしますよ」
(星)「いやいや、あっはっは…冗談きっついなぁ。パクってんのはそっちでしょ?(怒) (なんだコイツ。全然引き下がらねェ!)」
(銀)「まァパクリに気づいていない人っていうのもいるからねェ。手塚治虫が切り開いた漫画表現をみんな当たり前のように使用しているようにね(怒) (妙に食いついてきやがるな、このオッさん)」
(星)「(なんなんだ、コイツ。なんでこんなに頑なに引かないんだ。偽モンのくせに。) あ、君ロックとか聞く? 今世に蔓延るロックは全てビートルズの子供と呼ばれているんだ。まァ君も俺からしたら子供みたいなもんだ」
(銀)「え? おたくサンタのくせにビートルズなんて聞いてるんですか?」
(星)「え、何? ダメなの? あ、じゃあ君、何聞いてんの?」
(銀)「サンタっつったらエンヤっしょ、やっぱ。ヒーリング系っていうか? (いい加減にしろ、オッさん! どうせてめーも偽モンだろ。さっさと帰れよ! つーかヒーリング系でもエンヤじゃなくてホントは音莉の歌だけどな!)」
(星)「はいはい。あー、エンヤね。俺も聞いてる。あの…エンヤ~コ~ラヤ~…♪」
(銀)「それエンヤじゃなくてイカリや」
(星)「(おかしい。この男のこのどこまでもふてぶてしい態度…)」
(銀)「まァあとはベタだけど、達郎?」
(星)「古いよね。今はもう奥さんのまりやの時代だよねェ。フライドチキンの」
(銀)「達郎と和正だけはいついかなる時代に聞いても名曲なんだよ。(このオッさん…攻めても攻めても全く焦りを見せやがらねェ!)」
(星)「(この自信は…まさかコイツ……)」
(銀)「(ひょっとしてコイツ…)」
そして二人は互いに顔を見合わせ…
(銀&星)「「(本物のサンタさんじゃねーのか!?)」」
(星)「(そういやコイツ、よくよく見るとダラダラしているように見えて身のこなし、佇まいに一本の芯がある。まるで剣豪のような気位を感じる。加えて真っ白なヒゲを携えたジジイだというのに、なんだ? この溢れんばかりの生気は。肌なんてまるで二十代のそれだ。コイツ…ホントに人間なのか?)」
(銀)「(以前に一度サンタを名乗るジジイには会った事があるが、あんなモンは覇気の欠片もねェただのジジイだった。だがコイツは違う。確かにサンタのシンボルたる白ヒゲこそ生やしてねーが、あのちょびヒゲ…似せる気が全くねェあのちょびヒゲが逆にリアルに見えてくる。意外にサンタってちょびヒゲ位なんじゃね? みたいな。フリーザ様最終形態を見た時のようなあの裏切り感。本物って実は意外とあっさりしてんだよね、みたいな)」
(星)「(いや、でも…)」
(銀)「(そんな…マ、マジでか……)」
(銀&星)「「(お、俺、とんでもねェとこで本物のサンタさんと鉢合わせしちまった!)」」
(妙)「何やってるのかしら」
(新)「二人共、黙って睨みあったまま動かなくなりましたよ」
(あ)「サンタさん方、大丈夫ですか? 寒くて身体が動かなくなっちゃったんですかね…? あ、お鍋一緒に食べますか? 体温まりますよ?」
だがそんな音莉の言葉は耳に入らず二人は葛藤を続ける。
(星)「(どうすんだ、オイ。謝った方がいいのか? コレ。怒ってんのか? アレ…)」
(銀)「(い、今更謝るなんて出来るワケねェ。赤っ恥もいいとこだぞ)」
(星)「(ノリノリでおふくろさんのモノマネしてたらいつの間にか後ろにご本人登場してた、モノマネ四天王(コロッケ)みたいなもんだよ)」
(銀)「(嫌だ、俺は! そんな醜態、アイツらの前で…特に音莉の前で絶対に晒せねェ! それに何よりも音莉のがっかりする顔なんざ見たくねーんだ!)]
(星)「(じゃあどうすればいいんだ? 俺達偽物のおふくろさんを一体どうすればいんだ!? なァ、四天王よ!)」
(銀)「(『やってくれましたね~』顔で後ろから肩組んできたおふくろさんにどう返せば俺達は赤っ恥をかかずに済むんだ、四天王! どうすれば音莉のがっかりした顔を見ずに済むんだ、四天王!)」
(銀&星)「「(教えてくれ、四天王!)」」
そして二人の頭の中で、偽物のおふくろさんが本物のおふくろさんを舞台から蹴り落とす場面が浮かぶ。
と次の瞬間…
バコッ!
バコッ!
(銀&星)「「(おふくろさんを倒して、俺がおふくろさんになればいいんだ!)」」
ドッカァァァァァァァァン!!
銀時の拳が星海坊主の頬に決まり、星海坊主の拳が銀時の腹に決まると、二人はそのまま両側に吹き飛ぶ。
さらに二人がぶつかった、庭にある灯籠や木が折れて、崩れ落ちてくる。
(新)「ちょっとォォォォォォォ! 何やってんですか! アンタら仮にもサンタでしょ!? 子供の前で何やってんの!」
(銀)「ぐはっ!」
(あ)「さ、サンタさん!」
血を吐く銀時を見て、音莉が悲痛な声をあげる。
(銀)「(サ、サンタさん、やっぱハンパねェ…! とてもクリスマスだけ働いてる肥満老人の一撃とは思えねェ…!)」
(星)「(くっ…ジジイの分際でこの星海坊主に一発入れるとは…これが本物のサンタの力か!?)」
すると二人は同時に立ち上がる。
(星)「(だが本物も偽物ももう関係ねェ!)」
(銀)「(サンタはこの…)」
そして二人は飛び上がり…
(銀&星)「「(俺だァァァァァァァァァ!!)」」
(あ)「やめてェェェェェェェェェェェ!!」
二人の拳が空中で交わろうとしたその時…
バシュッ、バシュッ…!
(銀&星)「「………!」」
二人の間にサンタの服を着た誰かが割り込んできて、その二人の首元にはそれぞれ刀と鞘を突き付けられていたのだった。
だが肝心の二人は互いに正体に気づかぬまま、その場に袋を落としてしまう。
(星)「(ど、どういう事だ…何故サンタがもう一人……)」
(銀)「(だ、誰だ? コイツ…。なんでこの銀さん太以外にもサンタがいやがる! 奴等にちょっとしたドッキリ仕掛けてやろうと音莉と一緒にいたいのを我慢して寒空の下、夕方からスタンバイしてたのに…! なんで……なんでこんな事に…!)」
(星)「(よりにもよってこんなタイミングに…どうしてくれんだ。喜ばすどころかドン引きじゃねーか)」
するとそんな二人を神楽がビシッと指をさす。
(神)「サンタが二人いるなんてとんだウソっぱちアル。どっちかが偽物アル! サンタの格好で民家に忍び入って泥棒働くつもりだったに違いないネ! 奉行所突き出すアル!」
(星)「(いやいやいや、違う! お父さん…君に夢を届けにきたお父さん三太さんだよ!)」
(銀)「(オイ! コイツのせいで完全に偽物扱いじゃねーか! 最近突然俺の首に腕回して後ろから抱きついてきたり、俺の手の平じっと見つめたりしてる音莉に…なんか部屋でコソコソやってた音莉に銀さん太からプレゼントを届けてやろうと思ったのに! アレサンタさんこないからちょっと様子変だったんだよ、絶対。アレサンタさんにあげるプレゼント作ってたんだよ、絶対!)」
(あ)「わぁ…でもサンタさんが二人もいるよ! これスゴくない? 私感動しちゃった!」
(新)「いや、なんでそんな目キラキラしてるんですか? ていうかこれ絶対偽物ですし…。ていうか音莉さん、サンタ信じて…ふがっ!」
言いかけた新八の口をお妙が手で塞ぐ。
(妙)「新ちゃん、ダメよ! 音莉ちゃんの夢を壊したら!(小声)」
(新)「ス、スイマセン…」
(銀)「(アレ? でもちょっと待てよ…)」
(星)「(よくよく考えたら…)」
(銀&星)「(俺、偽物だ)」
(星)「(マズイな…奉行所突き出される前に正体明かした方が…。いや、でも神楽に夢を届けるという目的が……!)」
(神)「オイ、何固まってんだヨ! なんとか言えヨ!」
(銀)「(今年は神楽のプレゼント欲しいな攻撃をなんとかかわして音莉の為にここまでやったんだ。ここで正体をバラすワケにはいかない…!)」
(あ)「今年こそはプレゼントもらえるかな…(ワクワク」
(妙)「どうしましょう…音莉ちゃんがカワイすぎて私どうにかなりそうだわ……」
(長)「嬢ちゃん、あんな銀髪マダオなんかやめてこっちのマダオにしな…」
バコッ!
(長)「だっ!」
音莉を口説こうとする長谷川の額に、足元にあった小石を蹴って当てた銀時。
すると星海坊主が銀時の方を向いた。
(星)「あの…すいません。お宅、どちら様ですか?」
(銀)「えっ…?」
その問いかけに銀時も星海坊主の方を向く。
(星)「(コイツに引き下がらせよう。一人になればなんとか立場を保てるはず)」
(あ&神)「「………」」
向かい合う二人を怪訝な目で見つめる神楽と、キラキラした目で見つめる音莉。
(星)「いやぁ、別に泥棒とか疑ってるんじゃなくて…えー…どこかのボランティア団体に所属している方とかで?」
(銀)「いや…え? そちらこそどちら様で? 町内会の子供会の方とかですか?」
(星)「いやいや。俺はあの…見た通り、まァこういう感じで三太? やらしてもらってるもんなんですけど…」
(銀)「いや。この期に及んでキャラ護らなくて結構ですよ? つけヒゲでしょ? それ」
(星)「うっ…」
(銀)「あの、パクリとか別に俺そんなに気にしてないんですけど、あまり生半可な気持ちで俺のマネ事やんないでほしいっていうかね、あんまサンタナメてるとマジケガしますよ」
(星)「いやいや、あっはっは…冗談きっついなぁ。パクってんのはそっちでしょ?(怒) (なんだコイツ。全然引き下がらねェ!)」
(銀)「まァパクリに気づいていない人っていうのもいるからねェ。手塚治虫が切り開いた漫画表現をみんな当たり前のように使用しているようにね(怒) (妙に食いついてきやがるな、このオッさん)」
(星)「(なんなんだ、コイツ。なんでこんなに頑なに引かないんだ。偽モンのくせに。) あ、君ロックとか聞く? 今世に蔓延るロックは全てビートルズの子供と呼ばれているんだ。まァ君も俺からしたら子供みたいなもんだ」
(銀)「え? おたくサンタのくせにビートルズなんて聞いてるんですか?」
(星)「え、何? ダメなの? あ、じゃあ君、何聞いてんの?」
(銀)「サンタっつったらエンヤっしょ、やっぱ。ヒーリング系っていうか? (いい加減にしろ、オッさん! どうせてめーも偽モンだろ。さっさと帰れよ! つーかヒーリング系でもエンヤじゃなくてホントは音莉の歌だけどな!)」
(星)「はいはい。あー、エンヤね。俺も聞いてる。あの…エンヤ~コ~ラヤ~…♪」
(銀)「それエンヤじゃなくてイカリや」
(星)「(おかしい。この男のこのどこまでもふてぶてしい態度…)」
(銀)「まァあとはベタだけど、達郎?」
(星)「古いよね。今はもう奥さんのまりやの時代だよねェ。フライドチキンの」
(銀)「達郎と和正だけはいついかなる時代に聞いても名曲なんだよ。(このオッさん…攻めても攻めても全く焦りを見せやがらねェ!)」
(星)「(この自信は…まさかコイツ……)」
(銀)「(ひょっとしてコイツ…)」
そして二人は互いに顔を見合わせ…
(銀&星)「「(本物のサンタさんじゃねーのか!?)」」
(星)「(そういやコイツ、よくよく見るとダラダラしているように見えて身のこなし、佇まいに一本の芯がある。まるで剣豪のような気位を感じる。加えて真っ白なヒゲを携えたジジイだというのに、なんだ? この溢れんばかりの生気は。肌なんてまるで二十代のそれだ。コイツ…ホントに人間なのか?)」
(銀)「(以前に一度サンタを名乗るジジイには会った事があるが、あんなモンは覇気の欠片もねェただのジジイだった。だがコイツは違う。確かにサンタのシンボルたる白ヒゲこそ生やしてねーが、あのちょびヒゲ…似せる気が全くねェあのちょびヒゲが逆にリアルに見えてくる。意外にサンタってちょびヒゲ位なんじゃね? みたいな。フリーザ様最終形態を見た時のようなあの裏切り感。本物って実は意外とあっさりしてんだよね、みたいな)」
(星)「(いや、でも…)」
(銀)「(そんな…マ、マジでか……)」
(銀&星)「「(お、俺、とんでもねェとこで本物のサンタさんと鉢合わせしちまった!)」」
(妙)「何やってるのかしら」
(新)「二人共、黙って睨みあったまま動かなくなりましたよ」
(あ)「サンタさん方、大丈夫ですか? 寒くて身体が動かなくなっちゃったんですかね…? あ、お鍋一緒に食べますか? 体温まりますよ?」
だがそんな音莉の言葉は耳に入らず二人は葛藤を続ける。
(星)「(どうすんだ、オイ。謝った方がいいのか? コレ。怒ってんのか? アレ…)」
(銀)「(い、今更謝るなんて出来るワケねェ。赤っ恥もいいとこだぞ)」
(星)「(ノリノリでおふくろさんのモノマネしてたらいつの間にか後ろにご本人登場してた、モノマネ四天王(コロッケ)みたいなもんだよ)」
(銀)「(嫌だ、俺は! そんな醜態、アイツらの前で…特に音莉の前で絶対に晒せねェ! それに何よりも音莉のがっかりする顔なんざ見たくねーんだ!)]
(星)「(じゃあどうすればいいんだ? 俺達偽物のおふくろさんを一体どうすればいんだ!? なァ、四天王よ!)」
(銀)「(『やってくれましたね~』顔で後ろから肩組んできたおふくろさんにどう返せば俺達は赤っ恥をかかずに済むんだ、四天王! どうすれば音莉のがっかりした顔を見ずに済むんだ、四天王!)」
(銀&星)「「(教えてくれ、四天王!)」」
そして二人の頭の中で、偽物のおふくろさんが本物のおふくろさんを舞台から蹴り落とす場面が浮かぶ。
と次の瞬間…
バコッ!
バコッ!
(銀&星)「「(おふくろさんを倒して、俺がおふくろさんになればいいんだ!)」」
ドッカァァァァァァァァン!!
銀時の拳が星海坊主の頬に決まり、星海坊主の拳が銀時の腹に決まると、二人はそのまま両側に吹き飛ぶ。
さらに二人がぶつかった、庭にある灯籠や木が折れて、崩れ落ちてくる。
(新)「ちょっとォォォォォォォ! 何やってんですか! アンタら仮にもサンタでしょ!? 子供の前で何やってんの!」
(銀)「ぐはっ!」
(あ)「さ、サンタさん!」
血を吐く銀時を見て、音莉が悲痛な声をあげる。
(銀)「(サ、サンタさん、やっぱハンパねェ…! とてもクリスマスだけ働いてる肥満老人の一撃とは思えねェ…!)」
(星)「(くっ…ジジイの分際でこの星海坊主に一発入れるとは…これが本物のサンタの力か!?)」
すると二人は同時に立ち上がる。
(星)「(だが本物も偽物ももう関係ねェ!)」
(銀)「(サンタはこの…)」
そして二人は飛び上がり…
(銀&星)「「(俺だァァァァァァァァァ!!)」」
(あ)「やめてェェェェェェェェェェェ!!」
二人の拳が空中で交わろうとしたその時…
バシュッ、バシュッ…!
(銀&星)「「………!」」
二人の間にサンタの服を着た誰かが割り込んできて、その二人の首元にはそれぞれ刀と鞘を突き付けられていたのだった。