第百一話※R-18表現アリ
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~no side~
12月25日、クリスマスの夜。
(新)「メリークリスマス! そして一年間お疲れさまでした!」
(あ)「でした!」
志村家では鍋の乗ったこたつを囲む音莉、神楽、新八、お妙、長谷川が湯呑で乾杯を行っていた。
(新)「いやぁ、鍋を囲んでこたつでクリスマスってのも風情があってなかなかですねェ~、あ、姉上…」
(妙)「ゴメンなさいね、クリスマスっぽくなくて。忘年会も兼ねてるって聞いたんで…」
(新)「いや、全然ですよ! イチイチクリスマスと忘年会、別々にやんのメンド臭いですもんね。お金がないとかそういう問題じゃなく、まどろっこしいですもんね」
(長)「和洋折衷だな。この節操のなさが日本らしくていいんだよ」
(新)「そ、そうですよね!」
(長)「それに、心配しなくてもクリスマスっぽいものなら俺が用意してきたぜ」
長谷川が「ホラ」と言って取り出したのは、『Merry Christmas』と書かれたチョコプレートが乗ったケーキ。
(長)「特注で作らせたケーキ」
だがそのケーキは手の平サイズより少し大きい位の、小さなケーキだった。
(新)「おお、スゴイじゃないですか、長谷川さん! ちょっと小さいけど…。で、でもとっても美味しそうですね!」
(長)「量より質だな。このいじらしさが日本らしくていいんだよ」
(新)「そ、そうですよね! 食べすぎたら気持ち悪くなるし、この位で丁度いいですよね」
(妙)「じゃあ早速切り分けましょうか」
こうして五等分されてお皿に乗ったケーキは、それはそれは細いケーキであった。
(神)「………」
(妙)「ホラ、神楽ちゃんにはチョコのトコあげるわね」
(新)「い、いいなぁ、神楽ちゃん! ズ、ズルイよ! 神楽ちゃんばっかりズルイよ!」
(妙)「もう、喧嘩しないの」
(あ)「ゴ、ゴメンね? 私、ケーキ位作ってくればよかったね。ホントゴメンね?」
(新)「いやいや、なんで音莉さんが謝るんですか! ていうか音莉さん、ここ最近忙しそうにしてたし…」
(あ)「へっ!? あ、アアアアアレは別にそんな、なんでもないし…」
(長)「もしかしてアレか? 銀さんにプレゼントとか…」
(あ)「ち、違いますよ! ホントになんでもないですって! そ、それよりもホラ、折角だから鍋食べましょうよ!」
(妙)「それもそうね。ホラ新ちゃんも音莉ちゃんも、鍋よそってあげるからお皿貸して」
(新)「あ、はい」
(妙)「新ちゃんは何食べたい?」
(新)「え? 何が入ってるんですか?」
(妙)「マロニーちゃんとマロニー君とマロニーさんよ」
(神)「………」
(長)「いやぁ、それってマロニーしか入って…」
(新)「じゃあ僕マロニー君で! やっぱ僕男の子だし!」
(妙)「もう、たまには女の子と接点持たないきゃダメよ? いつになったら彼女連れてきてくれるの?」
(新)「あははは! コイツは一本とられた! あは、あはははは!」
(神)「………」
(新)「い、いや、やっぱクリスマスって楽しいですね。銀さんもくればよかったのに。ホント何やってんだろ、あの人!」
(妙)「またどこぞで飲み歩いてるんでしょ? ねェ、音莉ちゃん」
(あ)「へっ!? あ、あの、ごめんなさい。私、来る直前まで部屋にこもってたから解んなくて……」
(妙)「…どうかしたの? 音莉ちゃん。なんだかあんまり楽しくなさそうだけど……」
(あ)「えっ…?」
(妙)「やっぱりクリスマスにしては質素すぎたかしら」
(あ)「い、いやいや! そんな事ないですよ! とっても楽しいですよ!」
笑顔を作ってそう言う音莉。
(新)「やっぱり銀さんがいないから…」
(あ)「な、なななな何言ってんの! そ、そんなんじゃないもん! べ、別に銀さんがいないから寂しいだなんて全然全くまんじりとも思ってないんだからね!」
(新&妙)「「(やっぱりそうだったのか…)」」
(長)「(成程…これが銀さんの言ってた嬢ちゃんのツンデレ要素だな)」
(あ)「も、もうこの際だから! みんなで銀さんの悪口でも語りあいましょうよ!」
(新)「そ、そうですね! あは、あははは!」
だがなんだかんだで盛り上がりを見せている志村家の庭の茂みに、黒くて長い髭をつけ、サンタ衣装に身を包んでその様子を眺めている男が隠れていた。
(星)「(なんとかクリスマスとやらには間に合ったようだな。しっかしなんて貧相なパーティーなんだ。これがホントにクリスマスというヤツなのか? 神楽ちゃんテンションだだ下がりじゃねーか)」
その男…神楽の手紙を読んで地球にやってきた、サンタ衣装に身を包んだ星海坊主は、ジトーッとした目でマロニーをすする神楽を見て思う。
(星)「(待ってろよ、神楽ちゃん。今お父さんが行くからな。貧乏臭ェ夜をお父さんがたちまち華やかなクリスマスに変えてやる。驚くだろうな、神楽の奴。まさか俺が江戸に来ているとは夢にも思うまい。…ん? あ、イカンイカン。今回に限っては俺は最後まで三太とやらに徹しなければ。アイツは今三太の存在が信じられなくなる程に現実に打ちのめされている。子供に夢を与えるのが親の義務だ。親として会えんのは少し寂しいが、アイツのイイ思い出になるなら…)」
とその時…
パキッ…
(あ)「………! 誰!?」
(妙)「えっ…?」
星海坊主が踏んだ小枝の音に反応した音莉が茂みの方を向くと、それに釣られて皆も茂みの方を見る。
(あ)「お妙さん、庭に誰かいませんか?」
(妙)「な、何? 嫌だわ、泥棒?」
(星)「(気取られたか! よし、行くぞ!)」
そして白い大きな袋を持った星海坊主は茂みから皆の前に飛び出していき…
(星)「メリークリスマース! はっはっはっは。よい子のみんな、お待たせ。三太がハッピーを届けにきたよ!」
(あ&神&新&妙)「「「「………!」」」」
庭の方を見る音莉達の目が見開かれる。
(星)「(ふっふっふ…神楽ちゃんめ、ビックリしているな? そうさ。三太はホントにいたんだぞ。お前だけの三太が今ここに…)」
だが次第に神楽の顔がビックリしすぎで口も大きく開き、信じられないようなものを見る目つきになってドン引き顔になっていく。
(星)「(……アレ? なんか異様にビックリしてるな…。もうちょっと嬉しそうにしてくれても…)」
(神)「うぇ!?(冷汗)」
(星)「(……え? 何? ちょっと…お父さん何かおかしかった? 鼻毛出てた…?)」
そしてこの状況に星海坊主が横を見ると…
(銀&星)「「………」」
なんと、そこには銀色の長い髭に、サンタ衣装に身を包んで白い大きな袋を持った銀時が立っていたのだった。
(銀&星)「「(サ、サンタさんだァァァァァァァァァァ!!)」」
12月25日、クリスマスの夜。
(新)「メリークリスマス! そして一年間お疲れさまでした!」
(あ)「でした!」
志村家では鍋の乗ったこたつを囲む音莉、神楽、新八、お妙、長谷川が湯呑で乾杯を行っていた。
(新)「いやぁ、鍋を囲んでこたつでクリスマスってのも風情があってなかなかですねェ~、あ、姉上…」
(妙)「ゴメンなさいね、クリスマスっぽくなくて。忘年会も兼ねてるって聞いたんで…」
(新)「いや、全然ですよ! イチイチクリスマスと忘年会、別々にやんのメンド臭いですもんね。お金がないとかそういう問題じゃなく、まどろっこしいですもんね」
(長)「和洋折衷だな。この節操のなさが日本らしくていいんだよ」
(新)「そ、そうですよね!」
(長)「それに、心配しなくてもクリスマスっぽいものなら俺が用意してきたぜ」
長谷川が「ホラ」と言って取り出したのは、『Merry Christmas』と書かれたチョコプレートが乗ったケーキ。
(長)「特注で作らせたケーキ」
だがそのケーキは手の平サイズより少し大きい位の、小さなケーキだった。
(新)「おお、スゴイじゃないですか、長谷川さん! ちょっと小さいけど…。で、でもとっても美味しそうですね!」
(長)「量より質だな。このいじらしさが日本らしくていいんだよ」
(新)「そ、そうですよね! 食べすぎたら気持ち悪くなるし、この位で丁度いいですよね」
(妙)「じゃあ早速切り分けましょうか」
こうして五等分されてお皿に乗ったケーキは、それはそれは細いケーキであった。
(神)「………」
(妙)「ホラ、神楽ちゃんにはチョコのトコあげるわね」
(新)「い、いいなぁ、神楽ちゃん! ズ、ズルイよ! 神楽ちゃんばっかりズルイよ!」
(妙)「もう、喧嘩しないの」
(あ)「ゴ、ゴメンね? 私、ケーキ位作ってくればよかったね。ホントゴメンね?」
(新)「いやいや、なんで音莉さんが謝るんですか! ていうか音莉さん、ここ最近忙しそうにしてたし…」
(あ)「へっ!? あ、アアアアアレは別にそんな、なんでもないし…」
(長)「もしかしてアレか? 銀さんにプレゼントとか…」
(あ)「ち、違いますよ! ホントになんでもないですって! そ、それよりもホラ、折角だから鍋食べましょうよ!」
(妙)「それもそうね。ホラ新ちゃんも音莉ちゃんも、鍋よそってあげるからお皿貸して」
(新)「あ、はい」
(妙)「新ちゃんは何食べたい?」
(新)「え? 何が入ってるんですか?」
(妙)「マロニーちゃんとマロニー君とマロニーさんよ」
(神)「………」
(長)「いやぁ、それってマロニーしか入って…」
(新)「じゃあ僕マロニー君で! やっぱ僕男の子だし!」
(妙)「もう、たまには女の子と接点持たないきゃダメよ? いつになったら彼女連れてきてくれるの?」
(新)「あははは! コイツは一本とられた! あは、あはははは!」
(神)「………」
(新)「い、いや、やっぱクリスマスって楽しいですね。銀さんもくればよかったのに。ホント何やってんだろ、あの人!」
(妙)「またどこぞで飲み歩いてるんでしょ? ねェ、音莉ちゃん」
(あ)「へっ!? あ、あの、ごめんなさい。私、来る直前まで部屋にこもってたから解んなくて……」
(妙)「…どうかしたの? 音莉ちゃん。なんだかあんまり楽しくなさそうだけど……」
(あ)「えっ…?」
(妙)「やっぱりクリスマスにしては質素すぎたかしら」
(あ)「い、いやいや! そんな事ないですよ! とっても楽しいですよ!」
笑顔を作ってそう言う音莉。
(新)「やっぱり銀さんがいないから…」
(あ)「な、なななな何言ってんの! そ、そんなんじゃないもん! べ、別に銀さんがいないから寂しいだなんて全然全くまんじりとも思ってないんだからね!」
(新&妙)「「(やっぱりそうだったのか…)」」
(長)「(成程…これが銀さんの言ってた嬢ちゃんのツンデレ要素だな)」
(あ)「も、もうこの際だから! みんなで銀さんの悪口でも語りあいましょうよ!」
(新)「そ、そうですね! あは、あははは!」
だがなんだかんだで盛り上がりを見せている志村家の庭の茂みに、黒くて長い髭をつけ、サンタ衣装に身を包んでその様子を眺めている男が隠れていた。
(星)「(なんとかクリスマスとやらには間に合ったようだな。しっかしなんて貧相なパーティーなんだ。これがホントにクリスマスというヤツなのか? 神楽ちゃんテンションだだ下がりじゃねーか)」
その男…神楽の手紙を読んで地球にやってきた、サンタ衣装に身を包んだ星海坊主は、ジトーッとした目でマロニーをすする神楽を見て思う。
(星)「(待ってろよ、神楽ちゃん。今お父さんが行くからな。貧乏臭ェ夜をお父さんがたちまち華やかなクリスマスに変えてやる。驚くだろうな、神楽の奴。まさか俺が江戸に来ているとは夢にも思うまい。…ん? あ、イカンイカン。今回に限っては俺は最後まで三太とやらに徹しなければ。アイツは今三太の存在が信じられなくなる程に現実に打ちのめされている。子供に夢を与えるのが親の義務だ。親として会えんのは少し寂しいが、アイツのイイ思い出になるなら…)」
とその時…
パキッ…
(あ)「………! 誰!?」
(妙)「えっ…?」
星海坊主が踏んだ小枝の音に反応した音莉が茂みの方を向くと、それに釣られて皆も茂みの方を見る。
(あ)「お妙さん、庭に誰かいませんか?」
(妙)「な、何? 嫌だわ、泥棒?」
(星)「(気取られたか! よし、行くぞ!)」
そして白い大きな袋を持った星海坊主は茂みから皆の前に飛び出していき…
(星)「メリークリスマース! はっはっはっは。よい子のみんな、お待たせ。三太がハッピーを届けにきたよ!」
(あ&神&新&妙)「「「「………!」」」」
庭の方を見る音莉達の目が見開かれる。
(星)「(ふっふっふ…神楽ちゃんめ、ビックリしているな? そうさ。三太はホントにいたんだぞ。お前だけの三太が今ここに…)」
だが次第に神楽の顔がビックリしすぎで口も大きく開き、信じられないようなものを見る目つきになってドン引き顔になっていく。
(星)「(……アレ? なんか異様にビックリしてるな…。もうちょっと嬉しそうにしてくれても…)」
(神)「うぇ!?(冷汗)」
(星)「(……え? 何? ちょっと…お父さん何かおかしかった? 鼻毛出てた…?)」
そしてこの状況に星海坊主が横を見ると…
(銀&星)「「………」」
なんと、そこには銀色の長い髭に、サンタ衣装に身を包んで白い大きな袋を持った銀時が立っていたのだった。
(銀&星)「「(サ、サンタさんだァァァァァァァァァァ!!)」」