第五十一話

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主人公の名前(デフォルト:音莉〔おとり〕)
名前をひらがなで(五十八話で使用)

真っ暗でなにもない空間の中、私は目覚めた。


(あ)「アレ? 空が真っ暗…」


横を見ると、片目を薄く開けている神楽ちゃん、そしてまだ眠っている銀さんと新八君もいた。


(神)「アレ? 真っ暗なのは私アル。アレ? 前もこんなんなかったアルか? アレ…?」


すると、空間のとある一点が光り出した。


(?)「目覚めよ。秘めし内なる力、解放する時がついにきたのだ」


突如聞こえてきた声に銀さんと新八君も目を開ける。


(?)「そっと開くのだ、その目を。その閉じられた限界への扉を」


そして私達はむくっと起き上がる。


(?)「目覚めよ!」


すると光は消えてしまった。


(銀)「…アレ? どこだ? ここ」


(新)「おはようございます。なんですか? コレ。どこですか? コレ」


(銀)「なんですかコレって知らねーよ。朝起きたらイキナリこんな所にだな…」


(あ)「ていうかここって万事屋じゃないの?」


(神)「停電アルか?」


(新)「停電にしちゃあみんなの姿だけハッキリ見えるよね」


(神)「妙にホコリっぽいとこアル。体中ホコリまみれ。ゴホッ、ゴホッ」


(銀)「なんだってんだよ。俺二日酔いで頭痛いんだよ。悪いけど二度寝させてもらうわ」


そして再び横になる銀さん。


(銀)「新八、風呂湧かしとけよ」


(新)「いや、ちょっと銀さん、風呂ないんですけど…」


(神)「新八、メシ作っとけよ」


神楽ちゃんも横になってしまった。


(新)「今日の当番神楽ちゃんでしょ!?」


(あ)「ていうか作ろうにもキッチンも見当たらないんだけど…」


(新)「なんなんだろう…夢かな?」


(あ)「ふわぁ…私も眠いや……」


(新)「そうですね。僕達も寝ましょう」


そして私と新八君も、もう一度横になる。


(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」


(?)「目覚めよ! 秘めし内なる力、解放する時がついにきたのだ!」


(銀)「うるせーな。誰だ、妙な目覚ましかけたの!」


(?)「目覚めの時は今だ」


(神)「まだ88時だろーが! あと二時間は寝かせろバカヤロー」


(?)「いや、あの、目覚ましじゃなくて…」


(新)「神楽ちゃん歯ぎしりうるさい」


(?)「スイマセン、ちょっと聞いてくれる!?」


(あ)「やかましいな…。死ね」


(?)「えっ!? あ、あの…目覚めよ! …スイマセン、目覚めてください! スイマセン、聞いて下さい! みなさーん!!」


(銀&あ&神&新)「「「「………」」」」


(?)「目覚めろっつってんだろ! いい加減にしろォォォォォ!! なんで異空間で二度寝!? 少しは空気読め! なんかいつもと違う感じ位解るだろーが! バカ者共が!」


(あ)「だからうるさいって言って…」


仕方なく起き上がると、なんと目の前にサングラスをかけた知らないオジさんがいた。


(あ)「…え? ちょ、…え!?」


(新)「どうかしたんですか? 音莉さ…」


起き上がった新八君も、知らないオジさんを見てビックリ。


(新)「ちょ、銀さん起きてください! 銀さん!」


(銀)「なんだよ、うるせーな…」


銀さんが目をこすりながら起き上る。


(新)「なんか変な人が…」


(?)「ゴホン。ようやく目覚めたか。ようこそ我が世界へ。汝らついに目覚めし時が来たのだ」


その声に神楽ちゃんも起き上がる。


(銀)「あ? 誰ですか? アンタ」


(?)「解らぬか、銀時。我は常に汝と共にあり」


(銀)「いや、俺は常に音莉としか共にねェから」


(?)「幾多の苦難を振り払ってきた汝の刃。我が名は…洞爺湖」


(銀&あ&神&新)「「「「は?」」」」


(銀)「…洞爺湖の仙人?」


(洞)「フンッ、まァそういう呼び方でもいい」


確かに、その人の額には『洞』と書かれていた。


(洞)「銀時、誰よりも近くにいた私なら知っている。お前は強い。かつて私をこれ程までに使いこなした者はいない。だが…だがしかし、まだだ! まだお前は強くなれる! まだお前は私の力を限界まで引き出していない! 強くなりたいか? 銀時」


(銀)「いや、いいです」


そう言って銀さんは寝転んでいた。


(洞)「………。え? アレ? 今なんて言った?」


(銀)「いや、もううるさい。スイマセン。ホントもう頭痛いんで、スイマセン」


(洞)「え? いや、だって…え? いや、もうこの小説もパートⅡに入ったワケだし、そろそろ必殺技とかあった方がいいのではないか? 私が言うのもなんだがかなり便利だぞ? 君ら三人にも教えてやろう」


(新)「すいませーん。僕ら今日定休日なんです。そろそろ帰してもらえます?」


(洞)「いや、ちょ、君が思ってるよりもかなり使えるぞ? 一度使えれば何度でも使えるし、それより何より簡単に見せ場を作る事が…」


(あ)「うっせーんだよクソジジイ! 私、昨日は夜中ずっとお登勢さんの店の手伝いしてたから眠いの! ていうか必殺技なら私あるからいらない」


(神)「そうアル! 必殺技は音莉の海苔の佃煮ご飯だけで充分ネ! 早く元の世界に戻すアル!」


(新)「神楽ちゃん、もうそれいいから…」


(洞)「ああ、そう…。君の必殺技よりかなり使えるんだけどね。いや、いいならいいんだけどね…。別に? こっちも頼まれたワケじゃないし? うん。勝手に君ら呼んだだけだし? スイマセンでしたねェ、なんか余計なことして…。ただ言っとくけど、後で必殺技教えてくれって言っても遅いから。これは今回限りだから。絶対もう教えねーから。あーあ、正月大放出だったのに。もったいないなー。全解、風戦丸とか、かなり使えるんだけどなァ」


(銀)「ぐー…ぐー…」


(あ)「すー…すー…」


(神&新)「「くぅー…かぁー…」」


(洞)「つーか『教えてくれ』って言えよ! 必殺技いらねェってどんだけ向上心ねーんだ、てめーら! なんで仙人の前で三度寝!? よっぽどゆるい休日でも三度寝はなかなかしないよ!? オイ、起きろ、コラァァァァァァ!!」


(銀)「ぐー…ぐー…」


(あ)「すー…すー…」


(神&新)「「くぅー…かぁー…」」


(洞)「いい加減にしろよ。(怒) 今から三秒以内に起きなかったらモモに蹴りパーンッていれていくから! マジだから! いや、マジで仙人いくから! 歩けなくなるよ、マジ! はい、いーち!」


(銀)「ぐー…ぐー…」


(あ)「すー…すー…」


(神&新)「「くぅー…かぁー…」」


(洞)「ホラホラ、地獄へのカウントダウンが始まったよ。はい、にーい!」


(銀)「ぐー…ぐー…」


(あ)「すー…すー…」


(神&新)「「くぅー…かぁー…」」


(洞)「あっ、あと一秒しかないよ! いっちゃうよ! 仙人、マジいっちゃうよ! はい、さーーーん!!」


(銀&あ)「「………(怒)」」


(洞)「うらうらうらうら~! いっちゃうよ、いくよ。五秒にしてやろうか? 特別ルールで五秒…」


(銀&あ)「「うるせェェェェェェェェ!!」」


パーン!


(洞)「かはっ…!」


と、仙人のももに蹴りをいれる私と銀さん。仙人はそのまま地面をのたうちまわっていた。
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