第三十三話(紅桜篇)

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とある晩の事だった。


「ちょいと失礼。桂小太郎殿とお見受けする」


夜道を歩いていた男、桂小太郎に一人の男が背後から声をかける。


(桂)「…人違いだ」


「心配するな府の犬でも何でもない」


(桂)「犬は犬でも血に飢えた狂犬といった所か。近頃巷で辻斬りが横行しているとは聞いたが…。噛みつく相手は選んだ方がいい」


「フッ…。生憎俺も相棒もアンタのような強者の血を欲していてねェ。一つ殺り合ってくれんかね?」


男が腰の刀を抜く。


(桂)「貴様、その刀!」


だが…


バシュッ!


…桂が振り向いた時にはもう遅かった。


「なんだ、こんなものか」


プシャァァァァ!


血が噴き出し、桂はその場にバタンと倒れてしまった。
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