第百九十三話(さらば真選組篇)
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~no side~
人々で賑わう江戸の街。
……いつもなら。
しかし今日は例外だった。
どこもかしこも……ごろつきが集まるかぶき町でさえも、今日は人一人いなかった。
どの店にも張り紙が貼ってあり、そこには『本日都合により一日休ませていただきます』と書かれていた。
では人々はどこへ消えたのか…?
その答えは一人の男の死にあった。
とある場所では、葬儀が開かれており、そこには江戸中の人が集まり、皆が涙を流し、鼻をすすり、手を合わせる。
そして大きな神輿が、人々の間を歩いていく。
お坊さんや帯刀した幕府の役人達が神妙な面持ちで歩く中、そこにはそよと舞蔵の姿もあった。
そう…これは先日暗殺された、茂々の葬儀だったのだ。
集まった人々の数が、それだけ茂々が慕われていたのかを伺わせる。
人々が悲しみに暮れる中、神楽と新八は列から外れた路地裏からその様子を眺めていた。
(神)「………」
神楽の目に映るのは、生気を失ったそよの姿。
そよが表情をより曇らせた時、神楽はかさを持って駆けだした。
新八もギュッ…と拳を握る。
(新)「将軍、様…」
そしてそこに姿のない銀時はというと、松葉杖をつきながらとある場所へと向かっていた。
『徳川茂々公暗殺』と大きく見出しの載った新聞が、松葉杖に張り付いて、また風に乗って流されていく。
それを見た銀時は、光のない瞳を携えながら、また一歩、一歩と踏み出した。
人々で賑わう江戸の街。
……いつもなら。
しかし今日は例外だった。
どこもかしこも……ごろつきが集まるかぶき町でさえも、今日は人一人いなかった。
どの店にも張り紙が貼ってあり、そこには『本日都合により一日休ませていただきます』と書かれていた。
では人々はどこへ消えたのか…?
その答えは一人の男の死にあった。
とある場所では、葬儀が開かれており、そこには江戸中の人が集まり、皆が涙を流し、鼻をすすり、手を合わせる。
そして大きな神輿が、人々の間を歩いていく。
お坊さんや帯刀した幕府の役人達が神妙な面持ちで歩く中、そこにはそよと舞蔵の姿もあった。
そう…これは先日暗殺された、茂々の葬儀だったのだ。
集まった人々の数が、それだけ茂々が慕われていたのかを伺わせる。
人々が悲しみに暮れる中、神楽と新八は列から外れた路地裏からその様子を眺めていた。
(神)「………」
神楽の目に映るのは、生気を失ったそよの姿。
そよが表情をより曇らせた時、神楽はかさを持って駆けだした。
新八もギュッ…と拳を握る。
(新)「将軍、様…」
そしてそこに姿のない銀時はというと、松葉杖をつきながらとある場所へと向かっていた。
『徳川茂々公暗殺』と大きく見出しの載った新聞が、松葉杖に張り付いて、また風に乗って流されていく。
それを見た銀時は、光のない瞳を携えながら、また一歩、一歩と踏み出した。
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