第二百三十一話(歌姫の記憶篇)
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真選組の屯所の屋根の修理の依頼途中、私の失くした記憶の部分を知っている人と出会い。
そして私がパルティシオン星の王女、次期後継者であった事。それから星はアルタナを狙った宇宙海賊により滅んだ事。
その海賊が攻め入ってきた時……星を護ろうとしていた私は両親が息絶えていくのを目の前で見せつけられ……その記憶を全て封じられた状態で、王宮禁断魔法にてこの地球の万事屋の前で……お母様の願いにより私が一番幸せに暮らしていける人の元へという事で、過去に一度だけ出会っていた銀さんの所へ送られていたと。
……そんな記憶を全部思い出した時。
(山)「副長、大変です!」
慌てた様子で駆け寄って来たのは、山崎さんだ。
(土)「なんだ山崎、今それどころじゃ…」
しかし山崎さんもそれどころじゃないというように、随分と焦っている様子だ。
(あ)「何か事件ですか?」
(山)「事件というより……ついにあの宇宙海賊、星影が地球に……!」
(土)「何!?」
山崎さんの言葉を聞いて、土方さんも一瞬で表情を変える。
宇宙海賊……土方さんが言っていた、今追っている例の組織なのだろうか?
しかしその言葉に反応したのは、真選組のみなさんだけではない。
(じ)「なんですと!?」
……じいやも大声を上げ、急に立ち上がったのだ。
(新)「知ってるんですか!? じいやさん」
(じ)「知っているも何も、宇宙海賊星影は、天導衆の別部隊……そして、パルティシオン星に侵攻してきた組織ですじゃ」
天導衆……まさかの言葉に、私は思わず息を呑んだ。
(あ)「天導衆の別部隊って……」
(沖)「そりゃどういうこって」
……あの時、私はあくまで城でアルタナを狙っている輩がいる、ということまでしか聞いていなかったから知らなかったけれど……まさか星を滅ぼした者に天導衆が関わっているとは。
それは真選組も知らなかった事みたいだけど。
でもよくよく考えると。
「君の未来を奪ったのは、紛れもない…私だ。私が中途半端な事をしてしまったせいで、君は、本当の居場所を失くす事になった。本当は、この星にいるべき存在ではなかった……この戦いで、傷つく事はなかった」
……、パルティシオン星が滅んだことが天導衆と関わりがあると言うのであれば……松陽先生が言っていたその言葉はつまりはそういう事で。
虚が関わっていたのなら、天導衆も関わっている可能性も全然あったわけで。
(近)「しかし地球に一体何の用なんだ」
(山)「どうやら向こうの用件はどうやらアルタナ関連のようで……それも」
と、山崎さんが見たのは…私の方だ。
(山)「……地球を救った、かぶき町の歌姫を差し出せ。さもなくば、地球を滅ぼす、と」
……つまりは、私が生き残り、星のアルタナを体内に宿らせていたため手に入らなかったパルティシオン星のアルタナを手に入れるため、という事なのだろうか。
(銀)「オイオイ、なんてタイミングだってんだ……」
(神)「今全員に記憶が戻ったから、アイツらすぐ攻めてきたアルか?」
(じ)「いえ、そうではありません。彼等の場合は、今星に関する全ての記憶が元に戻ったからではなく……」
(土)「とにかく話は後だ。その場所に急ぐぞ。場所は!?」
(山)「ターミナルです!」
(土)「チッ…あそこはまだ復旧も不完全な場所だ。今あそこで暴れられると、今度こそ暴発して地球が終わってもおかしくねーぞ」
とにかく、このままじゃようやく元に戻ってきた江戸が…みんなの努力が全部水の泡となってしまう。
それだけは……それはなんとしてでも阻止しないといけないから。
これ以上、私を育ててきてくれた江戸を……もう一つの私の"故郷"を、もう失いたくはないから。
(あ)「……行きましょう、ターミナルへ」
そう言い立ち上がった私を、総悟君が見上げる。
(沖)「…って、音莉も行くんですかィ」
(あ)「当たり前でしょ? 向こうがお呼びなのは、私ですもの」
(新)「でも明らかに狙いは音莉さんなのに…その本人が行っても大丈夫なんでしょうか?」
(あ)「大丈夫よ。それに………落とし前はきっちりつけさせてもらわないと」
なにせ、両親も、故郷も……私の大切なものを奪い去って行った張本人達だ。
仇討ちみたいになって、みんなは…誰もそんな事を望んではいないかもしれないけれど。
でも借りたものはきっちり返す……それが万事屋のやり方だから。
(銀)「心配すんな。音莉には指一本触れさせねーよ……専属騎士様がいるからな」
(じ)「……姫様、こんな男に任せておいて大丈夫なのですか!?」
(あ)「大丈夫よ。銀さん……これでも昔は伝説級の活躍してたんだから」
(銀)「これでもってどういう事!? 何がいいたいの…音莉ちゃん!」
………とにもかくにも、これ以上私の……もう一つの"故郷"には絶対手出しはさせない。
仲間にも……家族にも。
今度こそ、絶対に護ってみせるから。
そんな想いと共に、私は拳をギュッと握った。
そして私がパルティシオン星の王女、次期後継者であった事。それから星はアルタナを狙った宇宙海賊により滅んだ事。
その海賊が攻め入ってきた時……星を護ろうとしていた私は両親が息絶えていくのを目の前で見せつけられ……その記憶を全て封じられた状態で、王宮禁断魔法にてこの地球の万事屋の前で……お母様の願いにより私が一番幸せに暮らしていける人の元へという事で、過去に一度だけ出会っていた銀さんの所へ送られていたと。
……そんな記憶を全部思い出した時。
(山)「副長、大変です!」
慌てた様子で駆け寄って来たのは、山崎さんだ。
(土)「なんだ山崎、今それどころじゃ…」
しかし山崎さんもそれどころじゃないというように、随分と焦っている様子だ。
(あ)「何か事件ですか?」
(山)「事件というより……ついにあの宇宙海賊、星影が地球に……!」
(土)「何!?」
山崎さんの言葉を聞いて、土方さんも一瞬で表情を変える。
宇宙海賊……土方さんが言っていた、今追っている例の組織なのだろうか?
しかしその言葉に反応したのは、真選組のみなさんだけではない。
(じ)「なんですと!?」
……じいやも大声を上げ、急に立ち上がったのだ。
(新)「知ってるんですか!? じいやさん」
(じ)「知っているも何も、宇宙海賊星影は、天導衆の別部隊……そして、パルティシオン星に侵攻してきた組織ですじゃ」
天導衆……まさかの言葉に、私は思わず息を呑んだ。
(あ)「天導衆の別部隊って……」
(沖)「そりゃどういうこって」
……あの時、私はあくまで城でアルタナを狙っている輩がいる、ということまでしか聞いていなかったから知らなかったけれど……まさか星を滅ぼした者に天導衆が関わっているとは。
それは真選組も知らなかった事みたいだけど。
でもよくよく考えると。
「君の未来を奪ったのは、紛れもない…私だ。私が中途半端な事をしてしまったせいで、君は、本当の居場所を失くす事になった。本当は、この星にいるべき存在ではなかった……この戦いで、傷つく事はなかった」
……、パルティシオン星が滅んだことが天導衆と関わりがあると言うのであれば……松陽先生が言っていたその言葉はつまりはそういう事で。
虚が関わっていたのなら、天導衆も関わっている可能性も全然あったわけで。
(近)「しかし地球に一体何の用なんだ」
(山)「どうやら向こうの用件はどうやらアルタナ関連のようで……それも」
と、山崎さんが見たのは…私の方だ。
(山)「……地球を救った、かぶき町の歌姫を差し出せ。さもなくば、地球を滅ぼす、と」
……つまりは、私が生き残り、星のアルタナを体内に宿らせていたため手に入らなかったパルティシオン星のアルタナを手に入れるため、という事なのだろうか。
(銀)「オイオイ、なんてタイミングだってんだ……」
(神)「今全員に記憶が戻ったから、アイツらすぐ攻めてきたアルか?」
(じ)「いえ、そうではありません。彼等の場合は、今星に関する全ての記憶が元に戻ったからではなく……」
(土)「とにかく話は後だ。その場所に急ぐぞ。場所は!?」
(山)「ターミナルです!」
(土)「チッ…あそこはまだ復旧も不完全な場所だ。今あそこで暴れられると、今度こそ暴発して地球が終わってもおかしくねーぞ」
とにかく、このままじゃようやく元に戻ってきた江戸が…みんなの努力が全部水の泡となってしまう。
それだけは……それはなんとしてでも阻止しないといけないから。
これ以上、私を育ててきてくれた江戸を……もう一つの私の"故郷"を、もう失いたくはないから。
(あ)「……行きましょう、ターミナルへ」
そう言い立ち上がった私を、総悟君が見上げる。
(沖)「…って、音莉も行くんですかィ」
(あ)「当たり前でしょ? 向こうがお呼びなのは、私ですもの」
(新)「でも明らかに狙いは音莉さんなのに…その本人が行っても大丈夫なんでしょうか?」
(あ)「大丈夫よ。それに………落とし前はきっちりつけさせてもらわないと」
なにせ、両親も、故郷も……私の大切なものを奪い去って行った張本人達だ。
仇討ちみたいになって、みんなは…誰もそんな事を望んではいないかもしれないけれど。
でも借りたものはきっちり返す……それが万事屋のやり方だから。
(銀)「心配すんな。音莉には指一本触れさせねーよ……専属騎士様がいるからな」
(じ)「……姫様、こんな男に任せておいて大丈夫なのですか!?」
(あ)「大丈夫よ。銀さん……これでも昔は伝説級の活躍してたんだから」
(銀)「これでもってどういう事!? 何がいいたいの…音莉ちゃん!」
………とにもかくにも、これ以上私の……もう一つの"故郷"には絶対手出しはさせない。
仲間にも……家族にも。
今度こそ、絶対に護ってみせるから。
そんな想いと共に、私は拳をギュッと握った。
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