第二百二十六話(万事屋復活篇)
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~no side~
ターミナル上空…辰馬の乗る快臨丸から見るターミナルは、未だに地響きのような音を立てながら、ヒビ割れた所から爆発するようにアルタナが漏れ出している。
(辰)「敵は大方片付いたが……ターミナルの暴走が止まらん」
辰馬も必死の形相で何か打開策を練ろうとするも、そう簡単に思いつくものではなかった。
(辰)「虚蘇生のためにアルタナを引き出し過ぎたんじゃ。蛇口がバカになっちゅう。まだギリギリもっちゅうが……水道管ごと破裂するのも時間の問題」
まだターミナル内にいる教徒達も、アルタナの暴走に巻き込まれて、最早逃げる事も不可能な状況に追い込まれていた。
(辰)「ここまで復興を遂げた江戸の人々の努力も希望も……一瞬にして消し飛ぶぞ」
(陸)「一体何度救えば、この星は救われる? まるで終わる事が宿命づけられているかのようではないか」
(辰)「ああ、もしかしたら……一年半前、この星は虚によって滅ぼされる運命だったのかもしれんな。だがわしら人間は、その運命を退け選んだ。宿命と戦う……宿命を」
ターミナル内…銀時達の乗る央国星の公用車が、一度ターミナル中枢の壁を足場にして反対側の通路へと宙を舞い……車の先端が間一髪で通路の柵に車の突き刺さる。
車が崩れ落ちる前に、神楽が車の扉を蹴り飛ばして、皆が崩れかけの地面に雪崩れるように這い出てくる。
(辰)「何故だろうな…人も星もやがては滅び、終わりゆく宿命を負っている。だが人間はそれを知ってなお、終わりを拒み、不死をも拒み……戦う」
そして奪った敵の大剣を持った銀時、音莉を先頭に、その後ろに神楽と新八がついて、暴走の中を走り出す。
(辰)「その答えが、この先に……この戦いの果てにあるのだろうか? わしらが戦い続けてきた答えが……」
そして、新八は自分の腰に刺さっていた木刀と、もう一つ……その腰にさしていた刀を音莉に差し出す。
(新)「音莉さん、これ…鉄子さんから預かってきました。音莉さんに渡してほしいって」
新八が差し出したそれを音莉が受け取り、その鞘を抜けば……その刀の刀身は綺麗な橙色に染まっており。
(新)「
その刀をじっと見つめた音莉は、目の前に現れた残党に目をやり……
(あ)「六刀流奥義、夕地ノ叫!!」
腕輪が鮮やかな橙色に染まり…音莉に操られる六本の刀が、地面を伝って敵を吹き飛ばす勢いで飛んでいき、次々に敵を肉塊に変えていった。
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