第二百二十二話(歌姫消失篇)
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男は、カーテンの靡く真っ白なその部屋に足を踏み入れ…そして、一年半ぶりに、その顔を見た。
「ただいま……性懲りもなく、帰ってきちまったよ」
一年半…変わらない穏やかな笑みのまま眠っているその彼女の頬をするりと撫でて…それから、男は慈しむように微笑んだ。
「ちょっと見ねェ間に…また随分綺麗になっちまったなぁ……。んな姿見せられたら、早くお前の声……聞きたくなっちまったじゃねーかよ……」
彼女の指についた指輪を撫で…それから口づけを一つ落とし、男はこれ以上長居すると愛しくなってどうにもできなくなると危機感を感じ、去って行った。
「あれ…音莉さん?」
別の少年が後に訪れた時……彼女に変化があった事は知らず。