第二百十七話(銀ノ魂篇)
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~no side~
(星)「だがお前は……今死ねェェェェェェェェェェ!!」
急降下で神威を踏み潰そうとした星海坊主に…
「「「「ええええええええええええええええええええ!?」」」」
…と万事屋一行は驚きのあまり叫んだ。
(神)「何してるアルか、ハゲェェェェェェェェェェェ!!」
だが神威はそれを宙返りでかわし、華麗に着地する。
(星)「チッ…仕損じたか……」
(あ)「いや、この状況で息子仕留めようとする父親がどこにいるんですか! こんな所で親子喧嘩しないでください!」
(星)「クソガキが。この期に及んで翌日まァ懲りずに姿を現しやがったな。しかもよりにもよって、こんな時に。今度こそ引導を渡してやらァ。コイツらと一緒にな」
(威)「………」
(神)「違うネ、パピー! コイツは…」
(星)「何も違わねーさ」
(神)「えっ…?」
(星)「コイツが何を思ってここに来たのかなんて知らねーが、少なくとも…妹を庇ってどてっ腹に穴開けた兄貴を、よくやったなんて褒める親父はいねーよ。兄貴だろうが妹だろうが、親より先に逝こうとする奴を誉める親はいねーよ。そんなくだらん事をしに来たってんなら、いっそここで退場させてやるって言ってんだ」
(威)「……そうかい。だったら心配いらないよ。アンタのいう通り、俺はそんなくだらん事に命を使うつもりはない。アンタを殺る力はちゃんと残してあるよ!!」
と踏み出した神威はその拳で星海坊主の腹を殴り、吹っ飛ばされてきた星海坊主に巻き込まれて、奈落の男達も散り散りになる。
(威)「メインディッシュは最後にと思ったけど、アンタが言うなら前菜ごとたいらげてあげるよ!」
(銀)「待て、てめーら!」
(あ)「今はそんな事してる場合じゃ…!」
(星)「今……なんつった!?」
と星海坊主はもろともしない様子で瓦礫の中から飛び出してきて、神威に向かっていく。
(星)「誰の頭がメイドインバングラデッシュだァァァァァァァァァァァ!!」
(銀)「誰も言ってねーよ、そんな事!」
(あ)「被害妄想も甚だしいですよ!」
(星)「かぶってねェ! 俺は断じて何もカブってねーぞ!?」
そして神威と星海坊主の拳が交わろうとしたその時…
ガンッ!
チンッ…!
(神)「そこまでアル」
……神楽が両者の間に入り、持ち上げた折れた電柱の先を星海坊主の股間と神威の顔面にぶつけて止めた。
(星)「ああああああああああああああああ!!」
強烈な痛みに真っ青になる星海坊主は勿論、流石の神威も顔面をおさえてうずくまる。
(神)「ったく、お前らときたら、こんな時まで顔合わせたら殴り合いアルか」
(星)「神楽ちゃん!? 君達の故郷に何すんの!?」
(銀)「いや、確かに故郷は故郷だけど…みんな親父の玉袋が故郷だけど……」
(あ)「………」
(銀)「ほら、オッさんの下ネタは流石にいただけねェって、音莉が顔真っ赤にするでもなくむしろひいてんぞ?」
(神)「いつまで経っても、どこまでいっても、つくづくアルな。……いや、人の事言えないか」
(星&威)「「………!」」
(神)「でも…それでもいいアル」
……そう呟くように言い、かつて病床に伏せていた母親との会話を思い出す。
(神)「例え一時でも、地球にみんなが来てくれた…それだけで充分アル」
(星&威)「「………」」
(あ)「神楽ちゃん……」
とその時、サッ…と奈落の集団が神楽達にとびかかって来た。
(神)「………!」
だがそれをガキンと止めたのは、飛び出してきた信女であった。
(今)「走って! これ以上囲まれたら、厄介な事になる。ここを突破する。急いで!」
だが神威はというと、予想外に腹の傷が深かったらしく、うずくまって動けないでいた。
そんな神威の前に、スプレー缶が転がり落ちた。
(星)「使え。止血剤だ」
星海坊主が投げたものだ。
(星)「俺の目の届かねェ所で野垂れ死ぬのは構わねェ。だがここは…この地球 だけは許さねェ」
そして走り出す星海坊主だったが、その目の前に急に二人の奈落が飛び出してきて……かと思えば、銃弾が二発命中し、一瞬で屍に変えられた。
(星)「………!」
振り返ると、神威が傘を構えていたのだ。
(威)「アンタのためじゃない。感謝しなよ、あの人に」
そんな親子の姿を見て、神楽は微かに笑みを浮かべ、そして親父と兄貴を連れて走り出す。
(神)「地球?」
(江)「そう。昔、あの人が教えてくれたの。宇宙にはまだ見た事もない、それは美しい青い星があるんだって。いつか一緒にそこへ行こうって」
(威)「それで? そこへは行けたの?」
(江)「さて…いつになるんだかねェ……」
(神)「行こうよ、マミー。地球へ。いつかマミーの病気が治ったら、パピーも神威も、家族みーんなで!」
(神)「(マミー、待たせてごめんネ。みんなここにいるヨ。ここが…地球だヨ)」
そんな神楽達の様子を見て、銀時も音莉もまた、笑みを浮かべる。
(あ)「神楽ちゃん、嬉しそうですね。……いつの日か約束したその願いが叶って」
(銀)「なんだかんだ言って、ちゃんと家族なんだよ、アイツらは。ただ憎まれ口が人より多いってだけで…素直になりきれねェってところでな」
(星)「だがお前は……今死ねェェェェェェェェェェ!!」
急降下で神威を踏み潰そうとした星海坊主に…
「「「「ええええええええええええええええええええ!?」」」」
…と万事屋一行は驚きのあまり叫んだ。
(神)「何してるアルか、ハゲェェェェェェェェェェェ!!」
だが神威はそれを宙返りでかわし、華麗に着地する。
(星)「チッ…仕損じたか……」
(あ)「いや、この状況で息子仕留めようとする父親がどこにいるんですか! こんな所で親子喧嘩しないでください!」
(星)「クソガキが。この期に及んで翌日まァ懲りずに姿を現しやがったな。しかもよりにもよって、こんな時に。今度こそ引導を渡してやらァ。コイツらと一緒にな」
(威)「………」
(神)「違うネ、パピー! コイツは…」
(星)「何も違わねーさ」
(神)「えっ…?」
(星)「コイツが何を思ってここに来たのかなんて知らねーが、少なくとも…妹を庇ってどてっ腹に穴開けた兄貴を、よくやったなんて褒める親父はいねーよ。兄貴だろうが妹だろうが、親より先に逝こうとする奴を誉める親はいねーよ。そんなくだらん事をしに来たってんなら、いっそここで退場させてやるって言ってんだ」
(威)「……そうかい。だったら心配いらないよ。アンタのいう通り、俺はそんなくだらん事に命を使うつもりはない。アンタを殺る力はちゃんと残してあるよ!!」
と踏み出した神威はその拳で星海坊主の腹を殴り、吹っ飛ばされてきた星海坊主に巻き込まれて、奈落の男達も散り散りになる。
(威)「メインディッシュは最後にと思ったけど、アンタが言うなら前菜ごとたいらげてあげるよ!」
(銀)「待て、てめーら!」
(あ)「今はそんな事してる場合じゃ…!」
(星)「今……なんつった!?」
と星海坊主はもろともしない様子で瓦礫の中から飛び出してきて、神威に向かっていく。
(星)「誰の頭がメイドインバングラデッシュだァァァァァァァァァァァ!!」
(銀)「誰も言ってねーよ、そんな事!」
(あ)「被害妄想も甚だしいですよ!」
(星)「かぶってねェ! 俺は断じて何もカブってねーぞ!?」
そして神威と星海坊主の拳が交わろうとしたその時…
ガンッ!
チンッ…!
(神)「そこまでアル」
……神楽が両者の間に入り、持ち上げた折れた電柱の先を星海坊主の股間と神威の顔面にぶつけて止めた。
(星)「ああああああああああああああああ!!」
強烈な痛みに真っ青になる星海坊主は勿論、流石の神威も顔面をおさえてうずくまる。
(神)「ったく、お前らときたら、こんな時まで顔合わせたら殴り合いアルか」
(星)「神楽ちゃん!? 君達の故郷に何すんの!?」
(銀)「いや、確かに故郷は故郷だけど…みんな親父の玉袋が故郷だけど……」
(あ)「………」
(銀)「ほら、オッさんの下ネタは流石にいただけねェって、音莉が顔真っ赤にするでもなくむしろひいてんぞ?」
(神)「いつまで経っても、どこまでいっても、つくづくアルな。……いや、人の事言えないか」
(星&威)「「………!」」
(神)「でも…それでもいいアル」
……そう呟くように言い、かつて病床に伏せていた母親との会話を思い出す。
(神)「例え一時でも、地球にみんなが来てくれた…それだけで充分アル」
(星&威)「「………」」
(あ)「神楽ちゃん……」
とその時、サッ…と奈落の集団が神楽達にとびかかって来た。
(神)「………!」
だがそれをガキンと止めたのは、飛び出してきた信女であった。
(今)「走って! これ以上囲まれたら、厄介な事になる。ここを突破する。急いで!」
だが神威はというと、予想外に腹の傷が深かったらしく、うずくまって動けないでいた。
そんな神威の前に、スプレー缶が転がり落ちた。
(星)「使え。止血剤だ」
星海坊主が投げたものだ。
(星)「俺の目の届かねェ所で野垂れ死ぬのは構わねェ。だがここは…この
そして走り出す星海坊主だったが、その目の前に急に二人の奈落が飛び出してきて……かと思えば、銃弾が二発命中し、一瞬で屍に変えられた。
(星)「………!」
振り返ると、神威が傘を構えていたのだ。
(威)「アンタのためじゃない。感謝しなよ、あの人に」
そんな親子の姿を見て、神楽は微かに笑みを浮かべ、そして親父と兄貴を連れて走り出す。
(神)「地球?」
(江)「そう。昔、あの人が教えてくれたの。宇宙にはまだ見た事もない、それは美しい青い星があるんだって。いつか一緒にそこへ行こうって」
(威)「それで? そこへは行けたの?」
(江)「さて…いつになるんだかねェ……」
(神)「行こうよ、マミー。地球へ。いつかマミーの病気が治ったら、パピーも神威も、家族みーんなで!」
(神)「(マミー、待たせてごめんネ。みんなここにいるヨ。ここが…地球だヨ)」
そんな神楽達の様子を見て、銀時も音莉もまた、笑みを浮かべる。
(あ)「神楽ちゃん、嬉しそうですね。……いつの日か約束したその願いが叶って」
(銀)「なんだかんだ言って、ちゃんと家族なんだよ、アイツらは。ただ憎まれ口が人より多いってだけで…素直になりきれねェってところでな」
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