第百九十一話(将軍暗殺篇)
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~銀時side~
(高)「言っただろ。お前はもう俺から何ものも護る事は出来ねェ…ってよ」
その高杉の横には、背中に大きな刀傷があり、未だに鮮血を流し続ける俺にとって何よりも大事な女…。
(銀)「音莉ーーーーーーーーーーー!!」
なんで…音莉がこんな事に……!
やっぱり助けに行くべきだった……俺はただ、『信じる』という言葉の意味を履き違えていたんだ。
突然の事に頭が真っ白になり、ただただ後悔の念に苛まれる。
(高)「銀時…お前はもう一度全てを失う。そして何も出来ず大事な人間が朽ちる所をただ黙って見届けるのは……今度はお前の番だ」
高杉が音莉に向かって刀を振り上げる。
(高)「つくづくてめーと似てて……腹立たしい」
高杉の手が動き出したと同時に俺は一気に地を蹴り…
ガキン!!
と、その刀を木刀で受け止めた。
(銀)「てめェ…音莉に何しやがったァァァァァ!!」
(高)「クックック…これで分かったろ。お前は大事なものを何一つ護れやしないってな」
(銀)「てめェだけは…てめェだけは絶対に許さねェェェェェ!!」
(高)「銀時、俺はこの女にお前が犯した"罪"を話した」
(銀)「俺がやった事…?」
(高)「とぼけんな。……先生を殺った、下手人の事だよ」
(銀)「………!」
(高)「そしたらこの女、何て言ったと思う?」
(銀)「……めろ」
(高)「自分の女にでさえ黙ってたみてーだな。告げるとさぞかし驚いた目で俺を見ていたよ」
(銀)「……やめろ」
(高)「この女はな、お前の事を……」
(銀)「やめろォォォォォォォォォ!!」
これ以上聞きたくない…音莉に嫌われたなんて……絶対に聞きたくない。
そんな感情が溢れてきて、俺は冷静さを欠いていた。
気付けば俺は高杉に向かってひと思いに木刀を振り上げていた。
とその時…
(あ)「だ、いじょうぶ…」
(銀)「………!」
掠れた音莉の声が聞こえてきて、はっと我に返る。
(あ)《ダイジョウブ わかってるから
ちゃんとしてよ もぅ、しっかりして
まだ何も変わらない、変わってない「私」でしょ
何も変えられない、 変われない
私なの》
音莉の歌声に、不安定だった心が癒され、一気に落ち着きを取り戻していくのが分かる。
(あ)「ぎ、さん…私はね……例え銀さんがどんな事をしてたって…私の気持ちは変わらないよ。どんな銀さんでも、どんな罪を犯していても…私の大好きな銀さんには変わりないから。だから…大丈夫。冷静さを失っちゃダメ。もう、しっかりしてくださいよ」
そう言って傷だらけの顔でヘラリと笑う音莉。
(高)「ゴチャゴチャとよく喋る女だ。結局お前の答えはそれか」
高杉が再び音莉に刀を振り上げる。
だがその刀を受け止めた俺は、そのまま高杉を後ろにはじき飛ばす。
(銀)「音莉…」
血まみれの音莉をギュッと抱き締める。
出血でかなり体力を消耗しているようで、その小さな口からはか細く息が漏れ、瞼は閉じられてしまっている。
(銀)「高杉…さっきお前は俺がもう一度全てを失うと言ったが…俺は、何も失ってなんかいねーよ」
音莉を近くの岩かげにもたれさせ、俺の名前を掠れた声で呼ぼうとする彼女のその頭をすぅ…と撫でる。
そして立ち上がった俺は、再び高杉の方に向き直る。
(銀)「ただ一つ…」
思い出すのは、かつて敵に囲まれながらも背中を預けて戦った高杉(コイツ)との記憶。
(銀)「……護る背中が減っただけさ」
そして次の瞬間、俺達は同時に地を蹴り…
(銀&高)「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
ガキン!
と、刃と刃が交わる。
そして互いに一度引く。
(銀)「神楽ァァァァァァァァ!!」
(神)「………」
(銀)「新八ィィィィィィィィ!!」
(新)「………」
(銀)「行くぞォォォォォォォォォォォォ!!」
(神&新)「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
(高)「言っただろ。お前はもう俺から何ものも護る事は出来ねェ…ってよ」
その高杉の横には、背中に大きな刀傷があり、未だに鮮血を流し続ける俺にとって何よりも大事な女…。
(銀)「音莉ーーーーーーーーーーー!!」
なんで…音莉がこんな事に……!
やっぱり助けに行くべきだった……俺はただ、『信じる』という言葉の意味を履き違えていたんだ。
突然の事に頭が真っ白になり、ただただ後悔の念に苛まれる。
(高)「銀時…お前はもう一度全てを失う。そして何も出来ず大事な人間が朽ちる所をただ黙って見届けるのは……今度はお前の番だ」
高杉が音莉に向かって刀を振り上げる。
(高)「つくづくてめーと似てて……腹立たしい」
高杉の手が動き出したと同時に俺は一気に地を蹴り…
ガキン!!
と、その刀を木刀で受け止めた。
(銀)「てめェ…音莉に何しやがったァァァァァ!!」
(高)「クックック…これで分かったろ。お前は大事なものを何一つ護れやしないってな」
(銀)「てめェだけは…てめェだけは絶対に許さねェェェェェ!!」
(高)「銀時、俺はこの女にお前が犯した"罪"を話した」
(銀)「俺がやった事…?」
(高)「とぼけんな。……先生を殺った、下手人の事だよ」
(銀)「………!」
(高)「そしたらこの女、何て言ったと思う?」
(銀)「……めろ」
(高)「自分の女にでさえ黙ってたみてーだな。告げるとさぞかし驚いた目で俺を見ていたよ」
(銀)「……やめろ」
(高)「この女はな、お前の事を……」
(銀)「やめろォォォォォォォォォ!!」
これ以上聞きたくない…音莉に嫌われたなんて……絶対に聞きたくない。
そんな感情が溢れてきて、俺は冷静さを欠いていた。
気付けば俺は高杉に向かってひと思いに木刀を振り上げていた。
とその時…
(あ)「だ、いじょうぶ…」
(銀)「………!」
掠れた音莉の声が聞こえてきて、はっと我に返る。
(あ)《ダイジョウブ わかってるから
ちゃんとしてよ もぅ、しっかりして
まだ何も変わらない、変わってない「私」でしょ
何も変えられない、 変われない
私なの》
音莉の歌声に、不安定だった心が癒され、一気に落ち着きを取り戻していくのが分かる。
(あ)「ぎ、さん…私はね……例え銀さんがどんな事をしてたって…私の気持ちは変わらないよ。どんな銀さんでも、どんな罪を犯していても…私の大好きな銀さんには変わりないから。だから…大丈夫。冷静さを失っちゃダメ。もう、しっかりしてくださいよ」
そう言って傷だらけの顔でヘラリと笑う音莉。
(高)「ゴチャゴチャとよく喋る女だ。結局お前の答えはそれか」
高杉が再び音莉に刀を振り上げる。
だがその刀を受け止めた俺は、そのまま高杉を後ろにはじき飛ばす。
(銀)「音莉…」
血まみれの音莉をギュッと抱き締める。
出血でかなり体力を消耗しているようで、その小さな口からはか細く息が漏れ、瞼は閉じられてしまっている。
(銀)「高杉…さっきお前は俺がもう一度全てを失うと言ったが…俺は、何も失ってなんかいねーよ」
音莉を近くの岩かげにもたれさせ、俺の名前を掠れた声で呼ぼうとする彼女のその頭をすぅ…と撫でる。
そして立ち上がった俺は、再び高杉の方に向き直る。
(銀)「ただ一つ…」
思い出すのは、かつて敵に囲まれながらも背中を預けて戦った高杉(コイツ)との記憶。
(銀)「……護る背中が減っただけさ」
そして次の瞬間、俺達は同時に地を蹴り…
(銀&高)「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
ガキン!
と、刃と刃が交わる。
そして互いに一度引く。
(銀)「神楽ァァァァァァァァ!!」
(神)「………」
(銀)「新八ィィィィィィィィ!!」
(新)「………」
(銀)「行くぞォォォォォォォォォォォォ!!」
(神&新)「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」
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