第二百十二話(銀ノ魂篇)
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(泥)「あっしは、寺田辰五郎の友にしてかぶき町の番人。泥水次郎長でございやんす」
(平)「ただいま~!! アニキ、アネキ!!」
(あ)「ぴ…平子ちゃん!」
久々に見た、元気そうな平子ちゃんの姿に、私だけじゃなくて、銀さんも、神楽ちゃんも新八君も、笑みを零した。
(蒼)「笑わせてくれる。女を人質に取られながら時間を稼いでいたのが、こんな老いぼれのためだったと!?」
(泥)「てめーらの星じゃどうか知らねーが、この国じゃ男が男を名乗るのもそう安かァねーのさ。ここの女共見てみろィ」
とにかく恐怖を味わったからと言ってしり込みしている場合じゃない。
みんなで協力して女性達の縄をほどき、逃げ道を指示し…
(あ)「ケガをしている人がいたらこっちに来てください! 応急処置します!!」
包帯を手にそう呼びかけ、軽いケガをした人にもミニ救急箱セットを取り出して治療を施していく。
(銀)「って、ケガはお前もだろうが」
(あ)「私は大丈夫です。もう血は止まってますから」
(銀)「だからと言って、そのまま残しといて痕でも残っちまったらどうすんだ」
(あ)「……傷痕のある女性は嫌いですか」
(銀)「いや、そうとは言ってねーけど…」
(あ)「ならいいんです。例え残ったとしても、それは何かを護ろうとした、勲章の証だと思えるから。だから、他の人の治療が優先です」
不服そうな顔をする銀さんだったが、とりあえず今は放っておいて、治療優先だ。
(泥)「どいつもこいつも星が滅ぶって時にも、逃げも隠れもしねェ。ふてぶてしいツラで仁王立ちしてやがるときたァ」
他にも、百華のみなさんが王蓋と戦い、月詠さんが九兵衛さんの介抱をし、その様子にお登勢さんも粋な笑みを見せる。
(泥)「だからこの街の男は、いつまで経っても腰抜けと罵られるのさ」
(蒼)「かかれ!!」
と、建物内では蒼達達が次郎長さんに向かって駆け出すが。
(泥)「だから俺達は…死ぬまで男を吠え続けるのさァ!!」
そして次郎長さんが刀を抜いた次の瞬間、その刀はフロアの壁が破壊されるような威力を放ち、辰羅達が血を流しながら落ちてくる。
(黒)「行くでェェェェェェ、かぶき町の腰抜け共!!」
屋上でここまで散々ふざけていたかぶき町の男性陣達も、刀を持って一気にかかっていく。
(黒)「こっから男を咲かせる番じゃああああああああああああ!!」
ビルの上階から次郎長さんと蒼達は落ちてきながらもものすごい速さで剣を交えており、私達が全員避難し終えた時、ネットを真っ二つに裂いて着地した。
(泥)「あんちゃん。侍に同じ技は通用しねーよ。俺達ァ…」
そして次郎長さんを背後から狙っていた辰羅を、今度は銀さんがさらに背後から仕留め、次郎長さんの側に降り立った。
(泥)「覚えてる。てめーらの殺し方を」
(銀)「へっ、俺ァてっきりボケちまって、またババアにアタックしに来たのかと思ったよ」
(泥)「へっ、年中惚れた女のケツおっかけてるお前さんには言われたかねーなァ」
(銀)「仕方ねーだろ。こんな所にまでほいほいついてきちまう女だ。…しっかりケツ追っかけてねーと、気付いた時には一人でぱっと消えちまうからな」
(泥)「ま、こんなダメ男にとことん惚れ込んじまってるイイ女なら仕方ねーな」
(銀)「で、アンタは。あのババアは放っといてもスグ死んじまうタマじゃねーだろ」
(泥)「ヘッ、女は女でもまた別の女さ」
(銀)「そいつはお盛んなこって。相手はどんな…」
(平)「アニキー!!」
…と、銀さんの言葉を遮ってその頭上に降ってきて銀さんを踏み潰したのは、平子ちゃんであった。
(泥)「ネーちゃんに負けず劣らずのいい女だろ?」
(銀)「いや、惚れた男に従順で人が泣いてたら自分も泣き出すイイ女と、人を平気で踏みつぶそうな女一緒にしないでくんない?」
(あ)「ぎ、銀さん!? 大丈夫ですか!?」
治療を終えた私も、神楽ちゃんも新八君もそこに向かえば、銀さんが地面の上に突っ伏していた。
地面にヒビが入っている所を見ると、相当な威力だったみたい。
(新)「平子さん!」
(神)「マンビラ子!」
(ピ)「お久しぶりですぅ~」
(あ)「あ、えっと…懐かしのアニキ、踏みつぶしちゃってるんだけど……そこは触れないのね?」
(泥)「解放軍が街に迫ってると聞いて帰ると聞かなくてな?」
(平)「何言ってんですか。親父だって足が速くて、ついていくのが大変だったんだから~」
(泥)「オメーが歩くのが遅かっただけだろ」
(平)「親父が早かった!」
(泥)「オメーが遅かった」
(平)「親父が早かった!!」
(泥)「オメーが遅かった!!」
(平)「親父が…速かったのに……」
平子ちゃんが涙ながらにそう言うと、次郎長さんは慌てたようにうなだれる平子ちゃんの肩を優しく叩いた。
(泥)「お、おお…俺が速かったな。まァ速かったな。飴でも食べる?」
(新)「次郎長さん!?」
(あ)「あれ、この人こんなキャラだったっけ…」
(神)「なんかしばらく見ないうちに娘の尻に敷かれてるアル、あの正露丸」
(泥)「けっ、馬鹿言ってんじゃねーよ! 俺ァ天下無敵の…」
(平)「ジロチョンって呼んでください!最近はそう呼んでるんですぅ~」
(泥)「それは人前で言うんじゃ…」
(平)「怒鳴られた…」
また平子ちゃんがうなだれると、次郎長さんはやっぱり慌ててしまう。
(泥)「怒ってねーよ? ジロチョン全然平気だよ? 饅頭でも食べる? ピラリン」
(新)「ピラリンって呼んでんの!?」
(神)「やっぱりピラリンよりマンビラ子の方がいいアル」
(銀)「音莉のアソコがビラビラ…」
(新)「お、お前は何想像して鼻血出してんだ!」
(平)「アネキも元気そうで何よりですぅ~! ……胸、大きくなりました?」
(あ)「な、なんでそこツッコむの!?」
(銀)「仕方ねェ。俺が音莉の穴にツッコみながら揉みまくった成果だ」
(あ)「や、やめてください! 銀さんのせいで下着買い直ししなきゃいけないんですよ!?」
(銀)「ほう、それは俺とラブラブしすぎたせい、さらに胸が大きくなった事…どっちも認めるって事でいいんだな?」
(あ)「………黙らねーと殺しますよ」
(銀)「怒った顔も可愛い」
とかなんとか言われたので、やっと起き上がってきた銀さんを、クナイを飛ばして壁に縫い留め、銀さんの顔面すれすれの壁際に紅桜を刺し、銀さんの髪が少し斬れた。
(銀)「ぎゃあああああああああああああああっ!!」
(あ)「……殺しますよ」
(銀)「いや、このアングル…逆壁ドンでむしろ萌えるというか、多分照れ隠しなんだろうけどその照れ方が怖ェーよ! ホントにやる!?」
(あ)「ここは戦場です。油断してたら痛い目見ますよ」
(銀)「音莉さん殺気が恐ろしいって! ね? いつもの可愛い音莉ちゃんに戻って、頼む!」
(平)「アネキ…カッコいい! 一生ついていきます~!」
(あ)「うん、一緒にアニキのタマ取ろうね」
(平)「分かりました~、じゃあ私が右、アネキは左でいきましょう!」
(銀)「いや、そっちのタマ!?」
(平)「ただいま~!! アニキ、アネキ!!」
(あ)「ぴ…平子ちゃん!」
久々に見た、元気そうな平子ちゃんの姿に、私だけじゃなくて、銀さんも、神楽ちゃんも新八君も、笑みを零した。
(蒼)「笑わせてくれる。女を人質に取られながら時間を稼いでいたのが、こんな老いぼれのためだったと!?」
(泥)「てめーらの星じゃどうか知らねーが、この国じゃ男が男を名乗るのもそう安かァねーのさ。ここの女共見てみろィ」
とにかく恐怖を味わったからと言ってしり込みしている場合じゃない。
みんなで協力して女性達の縄をほどき、逃げ道を指示し…
(あ)「ケガをしている人がいたらこっちに来てください! 応急処置します!!」
包帯を手にそう呼びかけ、軽いケガをした人にもミニ救急箱セットを取り出して治療を施していく。
(銀)「って、ケガはお前もだろうが」
(あ)「私は大丈夫です。もう血は止まってますから」
(銀)「だからと言って、そのまま残しといて痕でも残っちまったらどうすんだ」
(あ)「……傷痕のある女性は嫌いですか」
(銀)「いや、そうとは言ってねーけど…」
(あ)「ならいいんです。例え残ったとしても、それは何かを護ろうとした、勲章の証だと思えるから。だから、他の人の治療が優先です」
不服そうな顔をする銀さんだったが、とりあえず今は放っておいて、治療優先だ。
(泥)「どいつもこいつも星が滅ぶって時にも、逃げも隠れもしねェ。ふてぶてしいツラで仁王立ちしてやがるときたァ」
他にも、百華のみなさんが王蓋と戦い、月詠さんが九兵衛さんの介抱をし、その様子にお登勢さんも粋な笑みを見せる。
(泥)「だからこの街の男は、いつまで経っても腰抜けと罵られるのさ」
(蒼)「かかれ!!」
と、建物内では蒼達達が次郎長さんに向かって駆け出すが。
(泥)「だから俺達は…死ぬまで男を吠え続けるのさァ!!」
そして次郎長さんが刀を抜いた次の瞬間、その刀はフロアの壁が破壊されるような威力を放ち、辰羅達が血を流しながら落ちてくる。
(黒)「行くでェェェェェェ、かぶき町の腰抜け共!!」
屋上でここまで散々ふざけていたかぶき町の男性陣達も、刀を持って一気にかかっていく。
(黒)「こっから男を咲かせる番じゃああああああああああああ!!」
ビルの上階から次郎長さんと蒼達は落ちてきながらもものすごい速さで剣を交えており、私達が全員避難し終えた時、ネットを真っ二つに裂いて着地した。
(泥)「あんちゃん。侍に同じ技は通用しねーよ。俺達ァ…」
そして次郎長さんを背後から狙っていた辰羅を、今度は銀さんがさらに背後から仕留め、次郎長さんの側に降り立った。
(泥)「覚えてる。てめーらの殺し方を」
(銀)「へっ、俺ァてっきりボケちまって、またババアにアタックしに来たのかと思ったよ」
(泥)「へっ、年中惚れた女のケツおっかけてるお前さんには言われたかねーなァ」
(銀)「仕方ねーだろ。こんな所にまでほいほいついてきちまう女だ。…しっかりケツ追っかけてねーと、気付いた時には一人でぱっと消えちまうからな」
(泥)「ま、こんなダメ男にとことん惚れ込んじまってるイイ女なら仕方ねーな」
(銀)「で、アンタは。あのババアは放っといてもスグ死んじまうタマじゃねーだろ」
(泥)「ヘッ、女は女でもまた別の女さ」
(銀)「そいつはお盛んなこって。相手はどんな…」
(平)「アニキー!!」
…と、銀さんの言葉を遮ってその頭上に降ってきて銀さんを踏み潰したのは、平子ちゃんであった。
(泥)「ネーちゃんに負けず劣らずのいい女だろ?」
(銀)「いや、惚れた男に従順で人が泣いてたら自分も泣き出すイイ女と、人を平気で踏みつぶそうな女一緒にしないでくんない?」
(あ)「ぎ、銀さん!? 大丈夫ですか!?」
治療を終えた私も、神楽ちゃんも新八君もそこに向かえば、銀さんが地面の上に突っ伏していた。
地面にヒビが入っている所を見ると、相当な威力だったみたい。
(新)「平子さん!」
(神)「マンビラ子!」
(ピ)「お久しぶりですぅ~」
(あ)「あ、えっと…懐かしのアニキ、踏みつぶしちゃってるんだけど……そこは触れないのね?」
(泥)「解放軍が街に迫ってると聞いて帰ると聞かなくてな?」
(平)「何言ってんですか。親父だって足が速くて、ついていくのが大変だったんだから~」
(泥)「オメーが歩くのが遅かっただけだろ」
(平)「親父が早かった!」
(泥)「オメーが遅かった」
(平)「親父が早かった!!」
(泥)「オメーが遅かった!!」
(平)「親父が…速かったのに……」
平子ちゃんが涙ながらにそう言うと、次郎長さんは慌てたようにうなだれる平子ちゃんの肩を優しく叩いた。
(泥)「お、おお…俺が速かったな。まァ速かったな。飴でも食べる?」
(新)「次郎長さん!?」
(あ)「あれ、この人こんなキャラだったっけ…」
(神)「なんかしばらく見ないうちに娘の尻に敷かれてるアル、あの正露丸」
(泥)「けっ、馬鹿言ってんじゃねーよ! 俺ァ天下無敵の…」
(平)「ジロチョンって呼んでください!最近はそう呼んでるんですぅ~」
(泥)「それは人前で言うんじゃ…」
(平)「怒鳴られた…」
また平子ちゃんがうなだれると、次郎長さんはやっぱり慌ててしまう。
(泥)「怒ってねーよ? ジロチョン全然平気だよ? 饅頭でも食べる? ピラリン」
(新)「ピラリンって呼んでんの!?」
(神)「やっぱりピラリンよりマンビラ子の方がいいアル」
(銀)「音莉のアソコがビラビラ…」
(新)「お、お前は何想像して鼻血出してんだ!」
(平)「アネキも元気そうで何よりですぅ~! ……胸、大きくなりました?」
(あ)「な、なんでそこツッコむの!?」
(銀)「仕方ねェ。俺が音莉の穴にツッコみながら揉みまくった成果だ」
(あ)「や、やめてください! 銀さんのせいで下着買い直ししなきゃいけないんですよ!?」
(銀)「ほう、それは俺とラブラブしすぎたせい、さらに胸が大きくなった事…どっちも認めるって事でいいんだな?」
(あ)「………黙らねーと殺しますよ」
(銀)「怒った顔も可愛い」
とかなんとか言われたので、やっと起き上がってきた銀さんを、クナイを飛ばして壁に縫い留め、銀さんの顔面すれすれの壁際に紅桜を刺し、銀さんの髪が少し斬れた。
(銀)「ぎゃあああああああああああああああっ!!」
(あ)「……殺しますよ」
(銀)「いや、このアングル…逆壁ドンでむしろ萌えるというか、多分照れ隠しなんだろうけどその照れ方が怖ェーよ! ホントにやる!?」
(あ)「ここは戦場です。油断してたら痛い目見ますよ」
(銀)「音莉さん殺気が恐ろしいって! ね? いつもの可愛い音莉ちゃんに戻って、頼む!」
(平)「アネキ…カッコいい! 一生ついていきます~!」
(あ)「うん、一緒にアニキのタマ取ろうね」
(平)「分かりました~、じゃあ私が右、アネキは左でいきましょう!」
(銀)「いや、そっちのタマ!?」
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