第二百九話(銀ノ魂篇)
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~音莉side~
「な、何事だ!」
「み、味方の戦車隊が突然こちらに向けて……!」
「いや あれは…味方なんかじゃない!」
敵の艦隊から解放軍がぞろぞろと出てきて、向かいの戦車から出てくる黒服の集団に慌てふためく。
(近)「おたくらの仲間ならもういないぜ」
(土)「おかしな所に車を止めて、交通の妨げになってたんでな」
(沖)「キップ切って車両は没収。現在事情聴取中だ」
(近)「だが おたくらはそれじゃ済まねーなァ。交通法違反に建造物破壊、その他諸々…」
目の前に掲げられたその手帳には、確かに“幕府特別武装警察 真選組”の文字が刻まれていた。
(近)「現行犯で逮捕する」
「き、貴様らは…」
(近&土&沖)「「「真選組 だ」」」
そうして降り立つ三人は、いつもの…頼もしい三人と変わりはなかった。
(今)「か…帰って…きた。チンピラ警察が、江戸に…」
「「「「「ただいま帰りました、音莉さん!」」」」」
(あ)「みなさん…お帰りなさい」
ここまでの絶望感がウソのように晴れて、こんな状況なのに思わず笑みがこぼれた。
そしてそんな私を見て、近藤さん達もふっと笑ってくれて。
(近)「ただいま帰りました、音莉さん。江戸を出る前に預かっていたお重…返しに来ましたよ」
(土)「……っつっても、その様子じゃ今は返せそうにもねーけどな」
土方さんも、タバコの煙を吐きながらもそう言い。
(沖)「どうしたんですかィ、その傷。旦那にDVでもされましたかィ」
(あ)「違います、イメチェンです」
(沖)「……本当にイメチェンしてるけどな。服まで旦那色に染まりやがって……」
総悟君も、いつも…よりかはどこか大人びた表情で笑ってくれる。
けれど三人はすぐに真剣な顔つきになって、刀を抜いた。
(近)「突撃ィィィィィィィィィ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」と声を上げながら、隊士さん達が私達の横を通り過ぎていき、ある隊士さんはいつものようにバズーカを放って相手を炎の中に包みこんでしまう。
近藤さん、土方さん、総悟君はそれぞれ新八君、銀さん、神楽ちゃんの横を通りすがり…
(沖)「何モタモタしてんでィ」
(近)「おいてくぜ」
(土)「勝負はこっからだろ。この国は、まだ終わっちゃいねェ」
そして砲弾が放たれ炎に包まれて…そう思っていた江戸城だったが、燃えていたのは城ではなく、ただ空中で解放軍の砲弾と何かがぶつかって燃えていただけだったのだ。
きっと中にいたであろうそよ姫様も御無事なのだろう。
「撃てェェェェェェェェェェ!!」
解放軍の戦艦からまたもやミサイルが放たれるが、江戸城後方からも別のミサイルが飛んできて、それが解放軍の戦艦と空中でぶつかり爆発した。
そう…江戸城の後方には…江戸城の後方から現れたのは、見覚えのある神輿のある船。
幕府の、空中艦隊だ。
(松)「やれやれ、喜々の国をぶっ潰すために兵隊かき集めてきたってのに、なんてザマだよ。失せな、外野共。てめーらが戦ってたのは、ただの空 の国。家主のお帰りだよ。この国を護るのも滅ぼすのも、この国に住まう俺達の背負う業だ!!」
(近)「てめーらに出る幕なんざねェ! いくぞ、野郎共。この国の本当の力、見せてやれェェェェェェェ!!」
舞い上がる黒煙の中、真選組の後に続いて万事屋も敵陣へと突っ込んで行く。
銀さんも私を抱えながら戦ってくれていて…
銀さんと土方さんが敵の剣を弾き返して同時に着地し、その瞬間敵のマシンガンが飛んでくる。
が、二人して刀でそれを全て弾き返してしまう。
(土)「ビビって戦意喪失しちまったかと思ったが、相変わらず勝算も計れんバカのようで何よりだ」
(銀)「ほざきやがれ! そっちこそ、縮みあがった玉袋引き伸ばすのに、随分手間がかかったな」
(土)「俺達が留守の間に俺達のもう一人の局長をそこまでボロボロに追い込んだ奴に言われたかねーよ」
(銀)「仕方ねーんだよ! 色々あったんだよ、色々! ……心配すんな。こっからは音莉を護りながらでもお前より一人でも多くぶっ倒してやんよ!」
(あ)「銀さん、その必要ならありませんよ」
(銀)「えっ?」
そして銀さんと土方さんの背後から二人を狙っていた男二人に袖口から取り出したクナイを額に投げて動きを止め、それから刀でばっさりと斬る。
(あ)「……もう、自分で動けるみたいです」
(銀)「お前……傷が………」
そう、身体中につけられた傷はおろか、どっかりあけられていたハズのお腹の傷が、もう塞がりかけていたのだ。
流石に私も治りが早すぎるんだと思うんだけど、今この状況においては本当にありがたい。
私も銀さんの腕の中からするりと抜けて地面に降り立ち、その瞬間飛び上がって二本の刀を振り上げて…
(あ)「二刀流奥義、茜火ノ鳥!!」
バサリッ!!!
と一気に斬り、それからもう二本、腰から刀を抜き出して。
一本は藍水、そしてもう一本はさっきかぶき町で解放軍を追い払った後に鉄子さんから使ってほしいと渡され刀……刀身が緑を帯びた、鶯風 だ。
その四本を手に持ち…
(あ)「四刀流奥義、鶯風ノ舞!!」
バシュッ!!
と風のように舞った刀は、同時に何人もの解放軍を斬ってくれて…銃を持った天人達を仕留めてマシンガンが収まった所で、私も含め、銀さんも土方さんも刀と武器との接近戦へと持ち込む。
そして近藤さんと新八君も背中合わせで刀と木刀を駆使して相手の攻撃を受け止めており。
(近)「敵 が一国から全宇宙になったんじゃ、どれだけ玉袋伸ばしても足りねーさ」
(新)「何とか止めようとしたんですが…すみません!」
そして二人もまた、バサッと敵を斬り。
一方の神楽ちゃんと総悟君は相変わらずの一騎当千ぶりをみせる。
(沖)「ったく、どこのどいつだ。江戸は任せとけとかデケー口叩いてた奴は」
(神)「どこのどいつアルか。誰にも負けないくらい強くなって帰ってくるって臭い口開いてたのは」
(沖)「少なくともてめーを瞬殺出来るくらいには強くなったよ」
(土)「全国の反乱分子を吸収し、旧幕府のツテを辿り、異国の支援を得た」
(近)「勢力は以前とは比べようもない。武器戦艦も新鋭のを揃えた」
とここで解放軍も戦艦もまとめて片付け終わり、やっと手の動きが止まる。
……そう思った。
(銀)「そうかよ。で、そいつは…」
だけど。
(銀)「全宇宙が相手じゃ、どれくらいもちそうなんだ?」
なんと、私達を遥かに見下ろすほど大きい…ビルくらいの高さはある、長い脚のついた戦艦が現れた。
「な、何事だ!」
「み、味方の戦車隊が突然こちらに向けて……!」
「いや あれは…味方なんかじゃない!」
敵の艦隊から解放軍がぞろぞろと出てきて、向かいの戦車から出てくる黒服の集団に慌てふためく。
(近)「おたくらの仲間ならもういないぜ」
(土)「おかしな所に車を止めて、交通の妨げになってたんでな」
(沖)「キップ切って車両は没収。現在事情聴取中だ」
(近)「だが おたくらはそれじゃ済まねーなァ。交通法違反に建造物破壊、その他諸々…」
目の前に掲げられたその手帳には、確かに“幕府特別武装警察 真選組”の文字が刻まれていた。
(近)「現行犯で逮捕する」
「き、貴様らは…」
(近&土&沖)「「「
そうして降り立つ三人は、いつもの…頼もしい三人と変わりはなかった。
(今)「か…帰って…きた。チンピラ警察が、江戸に…」
「「「「「ただいま帰りました、音莉さん!」」」」」
(あ)「みなさん…お帰りなさい」
ここまでの絶望感がウソのように晴れて、こんな状況なのに思わず笑みがこぼれた。
そしてそんな私を見て、近藤さん達もふっと笑ってくれて。
(近)「ただいま帰りました、音莉さん。江戸を出る前に預かっていたお重…返しに来ましたよ」
(土)「……っつっても、その様子じゃ今は返せそうにもねーけどな」
土方さんも、タバコの煙を吐きながらもそう言い。
(沖)「どうしたんですかィ、その傷。旦那にDVでもされましたかィ」
(あ)「違います、イメチェンです」
(沖)「……本当にイメチェンしてるけどな。服まで旦那色に染まりやがって……」
総悟君も、いつも…よりかはどこか大人びた表情で笑ってくれる。
けれど三人はすぐに真剣な顔つきになって、刀を抜いた。
(近)「突撃ィィィィィィィィィ!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」と声を上げながら、隊士さん達が私達の横を通り過ぎていき、ある隊士さんはいつものようにバズーカを放って相手を炎の中に包みこんでしまう。
近藤さん、土方さん、総悟君はそれぞれ新八君、銀さん、神楽ちゃんの横を通りすがり…
(沖)「何モタモタしてんでィ」
(近)「おいてくぜ」
(土)「勝負はこっからだろ。この国は、まだ終わっちゃいねェ」
そして砲弾が放たれ炎に包まれて…そう思っていた江戸城だったが、燃えていたのは城ではなく、ただ空中で解放軍の砲弾と何かがぶつかって燃えていただけだったのだ。
きっと中にいたであろうそよ姫様も御無事なのだろう。
「撃てェェェェェェェェェェ!!」
解放軍の戦艦からまたもやミサイルが放たれるが、江戸城後方からも別のミサイルが飛んできて、それが解放軍の戦艦と空中でぶつかり爆発した。
そう…江戸城の後方には…江戸城の後方から現れたのは、見覚えのある神輿のある船。
幕府の、空中艦隊だ。
(松)「やれやれ、喜々の国をぶっ潰すために兵隊かき集めてきたってのに、なんてザマだよ。失せな、外野共。てめーらが戦ってたのは、ただの
(近)「てめーらに出る幕なんざねェ! いくぞ、野郎共。この国の本当の力、見せてやれェェェェェェェ!!」
舞い上がる黒煙の中、真選組の後に続いて万事屋も敵陣へと突っ込んで行く。
銀さんも私を抱えながら戦ってくれていて…
銀さんと土方さんが敵の剣を弾き返して同時に着地し、その瞬間敵のマシンガンが飛んでくる。
が、二人して刀でそれを全て弾き返してしまう。
(土)「ビビって戦意喪失しちまったかと思ったが、相変わらず勝算も計れんバカのようで何よりだ」
(銀)「ほざきやがれ! そっちこそ、縮みあがった玉袋引き伸ばすのに、随分手間がかかったな」
(土)「俺達が留守の間に俺達のもう一人の局長をそこまでボロボロに追い込んだ奴に言われたかねーよ」
(銀)「仕方ねーんだよ! 色々あったんだよ、色々! ……心配すんな。こっからは音莉を護りながらでもお前より一人でも多くぶっ倒してやんよ!」
(あ)「銀さん、その必要ならありませんよ」
(銀)「えっ?」
そして銀さんと土方さんの背後から二人を狙っていた男二人に袖口から取り出したクナイを額に投げて動きを止め、それから刀でばっさりと斬る。
(あ)「……もう、自分で動けるみたいです」
(銀)「お前……傷が………」
そう、身体中につけられた傷はおろか、どっかりあけられていたハズのお腹の傷が、もう塞がりかけていたのだ。
流石に私も治りが早すぎるんだと思うんだけど、今この状況においては本当にありがたい。
私も銀さんの腕の中からするりと抜けて地面に降り立ち、その瞬間飛び上がって二本の刀を振り上げて…
(あ)「二刀流奥義、茜火ノ鳥!!」
バサリッ!!!
と一気に斬り、それからもう二本、腰から刀を抜き出して。
一本は藍水、そしてもう一本はさっきかぶき町で解放軍を追い払った後に鉄子さんから使ってほしいと渡され刀……刀身が緑を帯びた、
その四本を手に持ち…
(あ)「四刀流奥義、鶯風ノ舞!!」
バシュッ!!
と風のように舞った刀は、同時に何人もの解放軍を斬ってくれて…銃を持った天人達を仕留めてマシンガンが収まった所で、私も含め、銀さんも土方さんも刀と武器との接近戦へと持ち込む。
そして近藤さんと新八君も背中合わせで刀と木刀を駆使して相手の攻撃を受け止めており。
(近)「
(新)「何とか止めようとしたんですが…すみません!」
そして二人もまた、バサッと敵を斬り。
一方の神楽ちゃんと総悟君は相変わらずの一騎当千ぶりをみせる。
(沖)「ったく、どこのどいつだ。江戸は任せとけとかデケー口叩いてた奴は」
(神)「どこのどいつアルか。誰にも負けないくらい強くなって帰ってくるって臭い口開いてたのは」
(沖)「少なくともてめーを瞬殺出来るくらいには強くなったよ」
(土)「全国の反乱分子を吸収し、旧幕府のツテを辿り、異国の支援を得た」
(近)「勢力は以前とは比べようもない。武器戦艦も新鋭のを揃えた」
とここで解放軍も戦艦もまとめて片付け終わり、やっと手の動きが止まる。
……そう思った。
(銀)「そうかよ。で、そいつは…」
だけど。
(銀)「全宇宙が相手じゃ、どれくらいもちそうなんだ?」
なんと、私達を遥かに見下ろすほど大きい…ビルくらいの高さはある、長い脚のついた戦艦が現れた。
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