第百五十八話
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とある夜。
スナックお登勢にて。
(あ)《降り注いだその光が焼きついていく
いつになってもきっと消えはしないだろう
動き出す未来 全てに意味が生まれ始める
このままで ほら どこへでも行けるような
気がしてる》
私が歌い終わると、店にいた人達が皆、鼻をすする。
(た)「人間は過ちを犯す生き物。でもその過ちを悔い改め、乗り越え、成長していくのも人間でございます」
(あ)「きっとアナタの真っ直ぐな想いをちゃんと伝えたら、奥さんだって許してくれますよ。だから自信を持ってください!」
「たまちゃん、音莉ちゃん…」
すると目の前に座っているお客さんも、涙を浮かべて鼻をすする。
「俺、正直に嫁さんに金パチンコで使っちゃったって謝ってみるよ。俺の懺悔なんて聞いてくれてありがとう!なんだかスッキリしたよ」
(た)「いいえ。奥様を大切に」
(あ)「もう余計な事しちゃダメですよ?」
「はい!」
そしてそのお客さんの後ろを見てみると、そこには長蛇の列が出来ていた。
「オイ与作! 終わったんならさっさと行けよ! 後がつっかえてんだからよォ」
そしてそのお客さんがのけば、列に並んでいたお客さん達が一斉に詰め寄ってくる。
「たまちゃん、音莉ちゃん、次はオイラの懺悔聞いてくれ! そして音莉ちゃんの歌で癒してくれ!」
「何言ってやがんだ! 次並んでたのは俺でィ!」
「てめーはたまちゃんと音莉ちゃんと喋りてーだけだろ! 俺はあるロボッ娘と歌姫様に禁断の恋心を抱いてしまったという懺悔が…」
「てめーも同じだろうが!」
(あ)「ま、まあまあみなさん落ちついてください。一人ずつ順番に。ね?」
そう…これが最近になって見慣れた光景だ。
そして今日、お店のカウンターには銀さん達がいた。
(銀)「オイオイ、最近音莉が毎日ここに駆り出されてっから来てみりゃコイツは一体何の騒ぎだ? 静かに晩酌もできやしねェ。つーか今音莉に禁断の恋心抱いてるって言った奴誰だ!? 言っとくが音莉は永久的に俺のものだからな!!」
(新)「お悩み相談でもやってるんですか?」
(神)「悩み相談ってよりは、懺悔室みたいになってるアル」
神楽ちゃんの言う通り、今私とたまさんの目の前に座っているお客さんもさっきのお客さんのように懺悔のポーズをとっていた。
(登)「最初は接客で酔っ払いの愚痴に付き合ってただけなんだけどね、まァ相手が機械(からくり)と江戸一空気が読めて気前の良い娘で江戸のアイドルの音莉っていうウチの看板娘達なだけあって話やすかったのか、どいつもコイツもぶっちゃけた話しするようになってさァ。そこへきてたまと音莉のアドバイスも的確だってんで評判になっちまってね。今じゃスナックだか教会だか解りゃしないよ」
(銀)「オイ、いつから音莉はこんな廃れたスナックの看板娘になった。音莉は万事屋の看板娘で俺だけのアイドルだからな! ここ、テストに出るからな!」
(神)「銀ちゃん、うるさいアル。何がお前だけのアイドルアルか。音莉は私だけのアイドルネ」
(銀)「んだと? やんのか、コラァ」
(神)「あぁん? じゃあどっちが音莉の魅力を語れるかどうか勝負といこうじゃねーアルか」
(銀)「どんとこいや! 音莉はな、耳にちょっとフッと息を吹きかけただけで『ひゃあ!///』とか可愛い声出すんだぞ?」
(神)「音莉なんか姉御達と恋バナして銀ちゃんの話題出すとスグ真っ赤になるアルヨ! ごっさ可愛いアルヨ!」
(あ)「ちょっと二人共やめてくれません!? 私が物凄く恥ずかしいから!」
(新)「でもおかげで客足も伸びてるんでしょ?」
(登)「それがてんでからっきしでね。どいつもコイツも酒を飲むより懺悔が先立っちまって」
「たまちゃん、音莉ちゃん、俺誓うよ。もう二度と酒は飲まねェ」
(登)「こんな奴までいる始末さ」
(キ)「ヤイ、テメーラ! ココハ酒ト健全ナエロヲ嗜(タシナ)ム親父ノ聖地ダ! 私ニ興味ノ無イ奴は帰ッチマイナ」
着物を肌蹴て投げキッスをするキャサリンさん。
けど列になっていたお客さんはみんな見向きもしないで冷酷な目をしながら本当に帰っていった。
(キ)「タマ様、音莉様、エロスギル事モ罪ナノデスネ」
私達の前で懺悔するキャサリンさん。
(た)「大丈夫。アナタはエロくなどありません。ただのゲロです」
(キ)「誰ガDr・ゲロダ! クリリント結婚サセタロカ、コノ人造人間ガ!」
(あ)「ま、まあまあ。落ちついてください、二人共」
(た)「あ、ホラゲロロ軍曹様。ここにエロの見本がいらっしゃいますよ」
たまさんが私の肩を持つ。
(あ)「へっ?」
(キ)「誰ガゲロロ軍曹ダ! コノロボット嫁ガ!」
(た)「だってホラ。音莉様は座ってるだけでこんなにエロスが溢れ出て…」
(あ)「ませんから! 別に出してませんから!///」
(銀)「出してなくても出てるんだよ。お前は存在そのものがエロいんだよ。俺も見てるだけで出ちゃいそうだよ」
(あ)「人をエロいだけの人みたいに言うのやめてくれません!?」
ていうかみんな本当に頭おかしいんじゃない? 私全然その…色気とかないのに……。
(登)「ま、音莉が働きがいを感じててたまも人の役に立って喜んでんなら別にいいんだけどね」
(銀)「いかんよ、バーさん」
(神&新&登)「「「ん?」」」
すると銀さんがお酒の入っていたグラスを机にトンと置いた。
(銀)「人は己の過ちを悔い改め、成長していく生き物だよ? 懺悔はしっかり聞いたぜ。改めるのは…俺に任せときな」
そう言って銀さんはまた悪そうな顔をした。
スナックお登勢にて。
(あ)《降り注いだその光が焼きついていく
いつになってもきっと消えはしないだろう
動き出す未来 全てに意味が生まれ始める
このままで ほら どこへでも行けるような
気がしてる》
私が歌い終わると、店にいた人達が皆、鼻をすする。
(た)「人間は過ちを犯す生き物。でもその過ちを悔い改め、乗り越え、成長していくのも人間でございます」
(あ)「きっとアナタの真っ直ぐな想いをちゃんと伝えたら、奥さんだって許してくれますよ。だから自信を持ってください!」
「たまちゃん、音莉ちゃん…」
すると目の前に座っているお客さんも、涙を浮かべて鼻をすする。
「俺、正直に嫁さんに金パチンコで使っちゃったって謝ってみるよ。俺の懺悔なんて聞いてくれてありがとう!なんだかスッキリしたよ」
(た)「いいえ。奥様を大切に」
(あ)「もう余計な事しちゃダメですよ?」
「はい!」
そしてそのお客さんの後ろを見てみると、そこには長蛇の列が出来ていた。
「オイ与作! 終わったんならさっさと行けよ! 後がつっかえてんだからよォ」
そしてそのお客さんがのけば、列に並んでいたお客さん達が一斉に詰め寄ってくる。
「たまちゃん、音莉ちゃん、次はオイラの懺悔聞いてくれ! そして音莉ちゃんの歌で癒してくれ!」
「何言ってやがんだ! 次並んでたのは俺でィ!」
「てめーはたまちゃんと音莉ちゃんと喋りてーだけだろ! 俺はあるロボッ娘と歌姫様に禁断の恋心を抱いてしまったという懺悔が…」
「てめーも同じだろうが!」
(あ)「ま、まあまあみなさん落ちついてください。一人ずつ順番に。ね?」
そう…これが最近になって見慣れた光景だ。
そして今日、お店のカウンターには銀さん達がいた。
(銀)「オイオイ、最近音莉が毎日ここに駆り出されてっから来てみりゃコイツは一体何の騒ぎだ? 静かに晩酌もできやしねェ。つーか今音莉に禁断の恋心抱いてるって言った奴誰だ!? 言っとくが音莉は永久的に俺のものだからな!!」
(新)「お悩み相談でもやってるんですか?」
(神)「悩み相談ってよりは、懺悔室みたいになってるアル」
神楽ちゃんの言う通り、今私とたまさんの目の前に座っているお客さんもさっきのお客さんのように懺悔のポーズをとっていた。
(登)「最初は接客で酔っ払いの愚痴に付き合ってただけなんだけどね、まァ相手が機械(からくり)と江戸一空気が読めて気前の良い娘で江戸のアイドルの音莉っていうウチの看板娘達なだけあって話やすかったのか、どいつもコイツもぶっちゃけた話しするようになってさァ。そこへきてたまと音莉のアドバイスも的確だってんで評判になっちまってね。今じゃスナックだか教会だか解りゃしないよ」
(銀)「オイ、いつから音莉はこんな廃れたスナックの看板娘になった。音莉は万事屋の看板娘で俺だけのアイドルだからな! ここ、テストに出るからな!」
(神)「銀ちゃん、うるさいアル。何がお前だけのアイドルアルか。音莉は私だけのアイドルネ」
(銀)「んだと? やんのか、コラァ」
(神)「あぁん? じゃあどっちが音莉の魅力を語れるかどうか勝負といこうじゃねーアルか」
(銀)「どんとこいや! 音莉はな、耳にちょっとフッと息を吹きかけただけで『ひゃあ!///』とか可愛い声出すんだぞ?」
(神)「音莉なんか姉御達と恋バナして銀ちゃんの話題出すとスグ真っ赤になるアルヨ! ごっさ可愛いアルヨ!」
(あ)「ちょっと二人共やめてくれません!? 私が物凄く恥ずかしいから!」
(新)「でもおかげで客足も伸びてるんでしょ?」
(登)「それがてんでからっきしでね。どいつもコイツも酒を飲むより懺悔が先立っちまって」
「たまちゃん、音莉ちゃん、俺誓うよ。もう二度と酒は飲まねェ」
(登)「こんな奴までいる始末さ」
(キ)「ヤイ、テメーラ! ココハ酒ト健全ナエロヲ嗜(タシナ)ム親父ノ聖地ダ! 私ニ興味ノ無イ奴は帰ッチマイナ」
着物を肌蹴て投げキッスをするキャサリンさん。
けど列になっていたお客さんはみんな見向きもしないで冷酷な目をしながら本当に帰っていった。
(キ)「タマ様、音莉様、エロスギル事モ罪ナノデスネ」
私達の前で懺悔するキャサリンさん。
(た)「大丈夫。アナタはエロくなどありません。ただのゲロです」
(キ)「誰ガDr・ゲロダ! クリリント結婚サセタロカ、コノ人造人間ガ!」
(あ)「ま、まあまあ。落ちついてください、二人共」
(た)「あ、ホラゲロロ軍曹様。ここにエロの見本がいらっしゃいますよ」
たまさんが私の肩を持つ。
(あ)「へっ?」
(キ)「誰ガゲロロ軍曹ダ! コノロボット嫁ガ!」
(た)「だってホラ。音莉様は座ってるだけでこんなにエロスが溢れ出て…」
(あ)「ませんから! 別に出してませんから!///」
(銀)「出してなくても出てるんだよ。お前は存在そのものがエロいんだよ。俺も見てるだけで出ちゃいそうだよ」
(あ)「人をエロいだけの人みたいに言うのやめてくれません!?」
ていうかみんな本当に頭おかしいんじゃない? 私全然その…色気とかないのに……。
(登)「ま、音莉が働きがいを感じててたまも人の役に立って喜んでんなら別にいいんだけどね」
(銀)「いかんよ、バーさん」
(神&新&登)「「「ん?」」」
すると銀さんがお酒の入っていたグラスを机にトンと置いた。
(銀)「人は己の過ちを悔い改め、成長していく生き物だよ? 懺悔はしっかり聞いたぜ。改めるのは…俺に任せときな」
そう言って銀さんはまた悪そうな顔をした。
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